PUMA CUP 2007
全日本フットサル選手権大会・準決勝
ファイル・フォックス 2対4 大洋薬品
府中アスレティック 5対4 マグ
(2007/2/3 駒沢体育館)
今秋から全国リーグがスタートする前に、日本のトップレベルのフットサルを見たいと思い、駒沢まで出かけた。
日本サッカー後援会の会員は先着50名まで無料ということだった。会場に着いたのは試合開始20分前だったが、ぼくは、まだ23番目だった。後援会員の関心の低さにちょっと拍子抜けしたが、会場は満員だった。
第1試合は、関東代表のファイル・フォックスと東海代表の大洋薬品。聞くところでは、大洋薬品がダントツの優勝候補とのこと。しかし、立ち上がり1分に先制したのはファイル・フォックスだった。試合開始と同時に、バスケットボールでいうオール・コート・プレスのように、積極的にディフェンスをしかけ、その勢いで、守備の股間をぬく強烈なシュートを決めた。
前半(20分)の半ばから、大洋薬品も徐々にペースをつかみ前半11分に同点とする。後半は、開始早々、大洋薬品のエース森岡が逆転弾を決める。その後も、やや疲れの見えたファイル・フォックスに対して、大洋薬品が堅実なボールキープと流れるようなパス回しを展開。フリーキックから3点目、4点目を追加した。ファイル・フォックスも最後はパワープレーから1点を返したが、及ばなかった。
第2試合は、府中(関東代表)が後半10分過ぎまでリードしていたが、終盤にマグ(関西代表)が追いつき、延長戦にもつれこんだ。延長前半に府中の完山が第2PKを決め、これが決勝点となった。府中が勝ったものの、後半、マグにプレスをかけられたときのもろさが気になった。
1日で2試合4チームを見たが、そのなかでは、やはり大洋薬品が頭抜けているように感じた。プレッシャーをかけてくるディフェンスに対して、ボールを保持している状態で、イニシアチブがとれる選手がたくさんいるのが大洋薬品だった。森岡や2人のブラジル人選手などだ。
決勝戦。マグに粘り勝った府中が、個人能力の高い大洋薬品にどうたちむかうのか。府中にとっては、厳しい試合になりそうだが、とても楽しみである。
なお、会場では、1部500円で大会プログラムが売られていた。良心的な価格だったが、中身はちょっと……。
なにしろ参加チーム、選手の紹介が不親切だった。チームプロフィルはないし、選手の名前にフリガナがないので、読み方がわからない。選手の年齢や職業も知りたいところだ。また、フットサルの基本的なルールも載せて欲しいと思った。協会からのメッセージも大切かもしれないが、新リーグのスタートに向けて、今日の来場者を固定ファン(リピーター)にするための工夫が欲しかった。
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