行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

【J特】あきらめない気迫が生んだ劇的ゴール!残留への意志を示し、3連勝  ザスパ草津戦

2012-09-19 07:01:57 | カターレ富山
1-0で勝利!
前節から中2日のアウェイ戦で、しかも相手は相性の悪い草津。実際に試合でも、なかなか思うように攻撃の形が作れず難儀しました。
0-0のままじりじりと時間が経過し・・・スコアレスドローもやむなし、いや、いつものパターンなら終盤でミスから失点、敗れていたとしてもおかしくありませんでした。
しかし、そうはならなかった。
じっと耐える試合の中にあって、残留というこれ以上ない明確な目標に向けて勝利を目指す意志に、揺るぎはありませんでした。
試合終了間際の90分。木村が値千金のゴール!見事に、勝利を手にしたのでした。

千葉戦勝利の立役者である黒部が遠征から外れた今節。中2日というスケジュールにあって、コンディション的な問題もあったのでしょう。
とはいえ、誰が出場しようがやるべきことには変わりなし。金星を挙げた勢いをかって勝ち点3を、少なくとも勝ち点1はもぎ取らねばならない試合でした。
試合は序盤から草津のペース。
開始5分でシュートのこぼれ球を押し込まれそうになるなど、危うくあっさり先制されかけるピンチが。しかし、依然好調をキープしているらしい守田をはじめ、粘り強い守備でしのぎました。
前半だけで7本のCKを受けましたが、それでもきちんと対応し、決定機を作らせない。そのあたり、守備の意識が非常に高かったように思います。
ポゼッションは明らかに草津優位、自陣内でのプレーが多くなってしまっていたものの、最後にはきっちりとしのぎ、相手にチャンスを作らせない。本来であればもっとシュートを受けていたであろう展開で、しっかりと守ろうとする意識がプレーによく表れていました。

33分、予期せぬアクシデント。國吉が倒され、交代を余儀なくされてしまいました。
想定外の交代に、大丈夫か?と思っていたところ・・・38分、木村にイエロー。累積4枚目で、次節出場停止となってしまいました。おいおい、大丈夫かよ・・・万が一にも、もう1枚くらって退場、数的不利をかかえるわけにはいかないんだぜ・・・?
木村を引っ込めて代わりの攻撃選手を、とも思いましたが、限られた交代枠の中、戦術的なものもあるでしょう。なんとかやってもらうしかありませんでした。

2連勝はいずれも失点0、守備に関しては自信を取り戻したということでしょう。たしかに危ない場面もあったものの、ラッキーだけの無失点ではありませんでした。
とはいうものの・・・たとえ守れたとしても、攻撃のかたちがなかなか作り出せない。相手守備を押し下げるような攻めというものが、なかなかできませんでした。
何度かあったCKのチャンスで、混戦から押し込もうとしたものの、最後は阻まれて決めきれず。やきもきする時間が続きました。
76分、苔口に代えて敬介を投入。持ち前のスピードを披露するものの、なかなか攻めきれず。

両チームともなかなかシュートまでもっていけないじりじりとした時間が続きました。試合は膠着状態のまま、最終盤へ。
80分に足助までもが太ももを痛めて交代。3枠中2枠が予期せぬかたちでの交代ということになってしまったとあっては、出場メンバーにすべてをかけるしかなかったわけで。
あるいは、スコアレスドローかと覚悟もしました。
言うまでもなく、いちばん避けねばならないのは敗れて勝ち点0となること。これまでも試合終了間際にやらかしてしまって敗れた試合が何度もあっただけに、それだけはしてはなりませんでした。
そういう意味では、ドローでも最低限勝ち点1を積み重ねることは、悪い結果とまでは言えないはず。
とはいえ。
この対戦1試合だけが19時30分開始だった今節。他会場の結果がすでに決していました。残留争いのライバルであるチームのうち、岐阜が勝利、鳥取と町田がドローで勝ち点1。まさに団子状態という状況のなかにあって、ドローでいいのか?と。
なにより、せっかく2連勝できて、3連勝を賭けた戦いであったはず。その流れを、止めてしまって本当にいいのか?と。

そんななか、90分。
西川から敬介とつないでサイドを駆け上がり、その敬介が競り合いながら折り返すと・・・そこに、中央から走り込んできた木村!ドンピシャのタイミングで蹴り込み、見事にゴール!
映像で見返すと、相当に長い距離を走ってきたことが確認できます。仲間の選手がやってくれることを信じての走り込みだった、とのこと。
それにしたところで、体力的にもきつい時間帯であったはず。それでも勝利を信じてプレーしきったことが生んだゴールであったと言えましょう。
次節出場できないことが確定しながらも、それでもこの試合で出し切るという決意がもたらした決勝点。
ドローが濃厚であったはずの試合で、勝ち点3をもぎ取ったのでした。

これまでにない勢いを感じます。
ここまで、なかなかできていなかったところの、やるべきことをやれている感覚。
残留を争う町田との絶対に負けられない、勝つしかない戦いを前に、最高のモチベーションで臨むことができそうです。
ならば、勝つしかない。
勝って、残留をたぐり寄せる、それしかありません。
3連勝では飽き足らない。さらにのばしていかねば。