2-3で敗戦。
鹿児島県の鴨池陸上競技場での試合は、このところ雨の降る試合が続いていた中にあって29.9℃まで上がった気温、さらには桜島の噴火の影響で火山灰が降る中という難しいコンディションのなかでのゲームとなりました。
守田と三根が契約上出場できないことは事前にわかっていたものの、前回対戦で殊勲のゴールを挙げたヨンドクが風邪で出場回避というアクシデント。苦しいチーム事情にさらに追い打ちという格好となってしまいましたが、それでもなんとかするよりほかないのであって。代わって木村が久々のスタメン、前節出場できなかった白崎もスタメン復帰というかたちで臨むこととなりました。
試合序盤は一進一退。互いに決定機は少なかったものの、それはカターレにとっては相手にペースを握らせなかったということでもあり、まずは及第点という立ち上がりでした。前回対戦時もそうでしたが、やはり京都は狭い中でもしっかりとパスをつないでくるチーム。その精度というものには、見習うべきところが多かったように思います。やはり、クオリティの面ではカターレのほうが劣る。けれど、それが安易なミスにつながってペースを明け渡すことがこれまでもたびたびあったことを思えば、そうはならずに粘り強くプレーしていました。
前半は0-0で折り返し。木村のヘッドが決まっていれば、という場面はあったものの・・・これまでの流れが急に改善するわけもなく、得点のにおいというものが薄い展開ではありました。
けれど、当然のことながら得点なくして勝利なし。後半に攻勢に出てどうにかして得点せねば、力は京都のほうが明らかに上である以上、どうにもならないということは明白でした。
しかし。
後半勝負ということは京都にとっても同じであったわけで。後半開始直後にいきなりピンチを招くと、その後は徐々に京都ペース。
すると、55分。CKからニアで合わせて安藤 淳がヘッドで流したボールを大外から酒井 隆介に蹴りこまれ、先制点を奪われてしまいました。タイミングぴったりで見事に合わせたそれは、相手としては狙い通り、してやったりのゴールだったことでしょう。
ただ・・・カターレとしては、絶対に防げないゴールではなかったはず。最初のヘッドにしても、競り合った末ではなくフリーで合わせられてしまっています。京都のプレーの精度もさることながら、こちらの側に甘さがあったことが否めない、嫌なかたちでの失点となってしまったのでした。
さらに、悪いことは続くもので。
その嫌な失点からわずか数分。またしてもCKの場面でのこと。ゴール前の競り合いからクリアしようとした大西がペナルティエリア内でハンドの判定、PKとなってしまったのでした。
肩にいっただろ、という主張も、腕を振って当たったというところで印象が悪く・・・それでも、あるいは審判によってはとらないケースもあったであろう判定。誰が見ても明らかにハンド、といったものでなかっただけに、やはりショックは大きいものがありました。そのPK、飯田の読みは当たっていたものの、強烈なシュートは阻止できず、失点。0-2となってしまったのでした。
劣勢にあったなかにあって、さらに2点のビハインド。状況は芳しくないどころではなく、敗色濃厚というところでした。西川、國吉と投入して事態打開を図るも、なかなか奏効せず。
ですが、78分。カウンターから攻め上がり、敬介が白崎の折り返しをシュート!見事に決めて、1点を返したのでした。
欲を言えばカウンターの時点で苔口に勢いのままに決めてほしかったところですが・・・それでも、大事なのは決めきること。これまでにもチャンスで積極性が欠けてしまったが故にゴールならず、というケースが何度となくあったことを思えば、それを決めきったことはしっかり評価してよいと思います。
しかし・・・そこから一気呵成に畳みかけたかったカターレをよそに、終盤になっても京都のプレーぶりの精度というものは、やはりカターレのそれを上回り続けていたのでした。
迎えた89分、京都の攻撃。山瀬 功治が倒れこみながらもボールをキープすると、それを受けた宮吉 拓実にクロスを上げられ、走りこんできた三平 和司に決められてしまい、痛恨の失点。試合を決定づけるような3点目を喫してしまったのでした。
もちろん、試合最終盤での疲労もあったでしょうし、途中出場でフレッシュな三平に対応できなかったのかもしれませんが・・・それでも、舘野・足助が反応していればなんとかならなかったのかと。
とはいえ、そのまま諦めてしまうことは、ありませんでした。
92分、黒部の絶妙なアシストを受けた苔口のシュートが決まり、再び1点差!4分のアディショナルタイム、あと1分半あればもう1点いける!ならば最後に決めてしまえ!
・・・というところだったのですが。スローインの位置を修正されたりと、気だけ急いていたということか、勢いを得点につなげるにはあまりにも時間がありませんでした。
そのまま試合終了。京都戦初黒星を喫してしまったのでした。
これで6戦連続勝ちなし。残り僅かなリーグ戦にあって、痛すぎる敗戦です。
敗因はやはり、プレー精度。試合中、何度となく思いました。「今の場面、ウチのFWならシュート出来ていない」とか、「競り合いに負けずに強引に行けるような、あの力がウチの攻撃陣にあれば」とか。
明らかにあった、レベルの差。
けれど、そこで「どうせウチはレベルが低いからしかたない」などと言っていたのでは、何も変わらないでしょう。
変わらなくていいわけがない。変えなくても勝てるならともかく、実際、勝てないのだから。
京都とカターレで何が違うのか。それを、十二分に検証してほしいと思います。そして、やることはひとつ。レベルの差に諦めることじゃない。その差を認めつつ、やれることをやりきる。それだけかと。
鹿児島県の鴨池陸上競技場での試合は、このところ雨の降る試合が続いていた中にあって29.9℃まで上がった気温、さらには桜島の噴火の影響で火山灰が降る中という難しいコンディションのなかでのゲームとなりました。
守田と三根が契約上出場できないことは事前にわかっていたものの、前回対戦で殊勲のゴールを挙げたヨンドクが風邪で出場回避というアクシデント。苦しいチーム事情にさらに追い打ちという格好となってしまいましたが、それでもなんとかするよりほかないのであって。代わって木村が久々のスタメン、前節出場できなかった白崎もスタメン復帰というかたちで臨むこととなりました。
試合序盤は一進一退。互いに決定機は少なかったものの、それはカターレにとっては相手にペースを握らせなかったということでもあり、まずは及第点という立ち上がりでした。前回対戦時もそうでしたが、やはり京都は狭い中でもしっかりとパスをつないでくるチーム。その精度というものには、見習うべきところが多かったように思います。やはり、クオリティの面ではカターレのほうが劣る。けれど、それが安易なミスにつながってペースを明け渡すことがこれまでもたびたびあったことを思えば、そうはならずに粘り強くプレーしていました。
前半は0-0で折り返し。木村のヘッドが決まっていれば、という場面はあったものの・・・これまでの流れが急に改善するわけもなく、得点のにおいというものが薄い展開ではありました。
けれど、当然のことながら得点なくして勝利なし。後半に攻勢に出てどうにかして得点せねば、力は京都のほうが明らかに上である以上、どうにもならないということは明白でした。
しかし。
後半勝負ということは京都にとっても同じであったわけで。後半開始直後にいきなりピンチを招くと、その後は徐々に京都ペース。
すると、55分。CKからニアで合わせて安藤 淳がヘッドで流したボールを大外から酒井 隆介に蹴りこまれ、先制点を奪われてしまいました。タイミングぴったりで見事に合わせたそれは、相手としては狙い通り、してやったりのゴールだったことでしょう。
ただ・・・カターレとしては、絶対に防げないゴールではなかったはず。最初のヘッドにしても、競り合った末ではなくフリーで合わせられてしまっています。京都のプレーの精度もさることながら、こちらの側に甘さがあったことが否めない、嫌なかたちでの失点となってしまったのでした。
さらに、悪いことは続くもので。
その嫌な失点からわずか数分。またしてもCKの場面でのこと。ゴール前の競り合いからクリアしようとした大西がペナルティエリア内でハンドの判定、PKとなってしまったのでした。
肩にいっただろ、という主張も、腕を振って当たったというところで印象が悪く・・・それでも、あるいは審判によってはとらないケースもあったであろう判定。誰が見ても明らかにハンド、といったものでなかっただけに、やはりショックは大きいものがありました。そのPK、飯田の読みは当たっていたものの、強烈なシュートは阻止できず、失点。0-2となってしまったのでした。
劣勢にあったなかにあって、さらに2点のビハインド。状況は芳しくないどころではなく、敗色濃厚というところでした。西川、國吉と投入して事態打開を図るも、なかなか奏効せず。
ですが、78分。カウンターから攻め上がり、敬介が白崎の折り返しをシュート!見事に決めて、1点を返したのでした。
欲を言えばカウンターの時点で苔口に勢いのままに決めてほしかったところですが・・・それでも、大事なのは決めきること。これまでにもチャンスで積極性が欠けてしまったが故にゴールならず、というケースが何度となくあったことを思えば、それを決めきったことはしっかり評価してよいと思います。
しかし・・・そこから一気呵成に畳みかけたかったカターレをよそに、終盤になっても京都のプレーぶりの精度というものは、やはりカターレのそれを上回り続けていたのでした。
迎えた89分、京都の攻撃。山瀬 功治が倒れこみながらもボールをキープすると、それを受けた宮吉 拓実にクロスを上げられ、走りこんできた三平 和司に決められてしまい、痛恨の失点。試合を決定づけるような3点目を喫してしまったのでした。
もちろん、試合最終盤での疲労もあったでしょうし、途中出場でフレッシュな三平に対応できなかったのかもしれませんが・・・それでも、舘野・足助が反応していればなんとかならなかったのかと。
とはいえ、そのまま諦めてしまうことは、ありませんでした。
92分、黒部の絶妙なアシストを受けた苔口のシュートが決まり、再び1点差!4分のアディショナルタイム、あと1分半あればもう1点いける!ならば最後に決めてしまえ!
・・・というところだったのですが。スローインの位置を修正されたりと、気だけ急いていたということか、勢いを得点につなげるにはあまりにも時間がありませんでした。
そのまま試合終了。京都戦初黒星を喫してしまったのでした。
これで6戦連続勝ちなし。残り僅かなリーグ戦にあって、痛すぎる敗戦です。
敗因はやはり、プレー精度。試合中、何度となく思いました。「今の場面、ウチのFWならシュート出来ていない」とか、「競り合いに負けずに強引に行けるような、あの力がウチの攻撃陣にあれば」とか。
明らかにあった、レベルの差。
けれど、そこで「どうせウチはレベルが低いからしかたない」などと言っていたのでは、何も変わらないでしょう。
変わらなくていいわけがない。変えなくても勝てるならともかく、実際、勝てないのだから。
京都とカターレで何が違うのか。それを、十二分に検証してほしいと思います。そして、やることはひとつ。レベルの差に諦めることじゃない。その差を認めつつ、やれることをやりきる。それだけかと。