行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

【J特】貫き通した自分たちのサッカー。3発快勝で同期対決を制す!  ファジアーノ岡山戦

2013-11-18 23:03:18 | カターレ富山
3-1で勝利!!
苔口、白崎、そしてヨンドク。獲るべき選手がしっかりとゴールを挙げ、今季アウェイ最終戦を勝利で飾りました。
勝てた試合を落としてしまうかたちで、無得点のままに敗れてしまった前節。それを引きずることなく戦うことができるかが問われた今節ですが、それは杞憂だったようで。
自分たちのサッカー、すなわち攻守の素早い切り替えと果敢にボールに向かっていく姿勢をしっかりと体現。そこから生まれたチャンスを確実にモノにするかたちで、理想的な先制点。
前半のうちに追いつかれてしまったものの、悪いときのようにそこで落ち込んでしまって勢いがなくなってしまう、ということはありませんでした。前節の反省を踏まえて、勝ちにこだわることを徹底。その姿勢が実を結び、勝ち越し点を挙げることに成功。
再びリードを奪ったものの、やはり1点差では心もとないというのが正直なところでした。勝ちたいのは、当たり前。ならば、リードしたからと言って守りに入らず、さらに突き放すことが必要。
いままでは、それがわかっていてもなかなか実現できませんでした。欲しいところで得点できず、逆に追いつかれ、あるいは逆転を許してしまうことのほうが多かったくらいで。
しかし、今節は違いました。
きちんと、勝利をぐっと引き寄せることになる、2点差に広げる追加点を挙げることに成功。その差を守りきり、見事に勝利という結果に結びつけることが出来たのでした。

前半開始しばらくは一進一退の攻防。お互いに動きの多いテンポのいい試合展開となりました。
そんななか、6連続でCKを得ながら、それを決めきれないという不本意な場面も。決めるべき時に決めきれないと、手痛いしっぺ返しをくらうことになる―――前節、敗戦という形で思い知ったばかり。それだけに、同じ轍を踏まないだけのしっかりとした意思をもってプレーすることが求められました。
曇り空から雨がポツポツと落ちる中での試合、前半の27分。
前への意志を体現したヨングンのドリブルから敬介へとつなぎ、その敬介がクロス。合わせた舩津のヘディングシュートはバーを直撃してしまうものの、それをすかさず苔口がボレーシュート!見事に決めて、故郷に錦を飾る今季11得点目を叩き込んだのでした。
流れの中からの、してやったりのゴール。前節が無得点であっただけに、なんとしても欲しかった先制点を理想的なかたちで得ることに成功し、勝利への期待がぐっと高まったのでした。

しかし、10分後。
攻撃の怖さというものは岡山攻撃陣からしっかりかんじられていたところ、連動したパスから崩されてしまい、妹尾 隆佑に同点ゴールを決められてしまったのでした。
一度は膝のケガによって引退してコーチとなりながら、今年5月に現役復帰を果たした妹尾。JFL時代から岡山に在籍し、同期であるカターレの前にも幾度も立ちはだかってきた選手です。対戦相手ながらも思い入れのある選手ですが、それだけに、してやられて悔しいという気持ちも。
前半終了間際にはバー直撃となるシュートを放たれて肝を冷やしたりと、存在感を見せつけられたのでした。

前半は1-1で終了。
試合は振出しに戻ってしまったものの、だからこその勝ち切る力を引き出すことができるかどうかが勝敗を決める―――ここで何もできずに手をこまねいていたのでは、前節の敗戦も無駄に終わってしまうというもの。勝ちたければ、勝ち越しゴールで突き放すしかない。できることなら、相手の勢いを削ぐかたちで。
できるかどうか、ではなく、やるかやらないか。無論、やるしかなかったのですが。

後半開始直後には岡山の攻勢にさらされたものの、守田の好セーブもあって何とかしのぎ切ったカターレ。
やはり、主導権を奪うには後半早め、10分くらいのうちに追加点を挙げるのが望ましい―――そう思っていた、まさに54分でした。
大西からのパスをくさびとなった苔口がワンタッチパス、抜け出した白崎が冷静に蹴りこんでゴール!見事に追加点を挙げたのでした。
前節の痛恨のPK失敗を引きずってプレーに精彩を欠くこともありうるのでは?などというような懸念を吹き飛ばすかのような今季4得点目。まったく、たいしたタマだ、と。やはり、“持っている”選手だということを再確認させられる活躍でした。

再びリードを奪ったものの、だからといって安心できるわけではない―――遺憾ながら、こんな展開から勝ちにつながらない試合もザラ、というのがこれまでだったので。
しかし、今節は変化がありました。追加点を奪うという形で。
63分、ヨンドクがインターセプトしてボールを奪取すると、パスを受けた白崎が相手をひきつけた上で再びヨンドクへ。あまり角度のない位置だったものの、しっかり蹴りこんでゴール!8月の鳥取戦以来3か月ぶりとなる今季6ゴール目を挙げたのでした。
カンスタでは、昨年の開幕戦で先制ゴールを挙げながらも勝利に結びつかなかったヨンドク。その借りを返すゴールで、ぐっと勝利へと近づいたのでした。

その後、2人同時交代で4バックに変更するなど、局面の打開を図ってきた岡山。しかし、カターレの側も御厨に代えて池端を投入し、こちらも4バックとして対応。
攻勢を強める岡山に対し、粘りの守備で得点を許さず。またしても妹尾に強烈なシュートをくらうものの、守田が神がかり的なセーブで阻止。絶対に負けてなるものかという意思を示しました。
苔口に代わって投入の西川がチャンスを作るものの、追加点を挙げるには至らず。
最終盤には要注意選手であるところの荒田 智之も出てきたものの、得点は許さず。
ヨングンに代えてヨシケン。最後の詰めを任されました。
アディショナルタイムは4分。最後の最後まで集中力を切らさないプレーが求められたところでしたが、そこでもきちんとやるべきことをやり通しました。
そして、試合終了。
見事、岡山戦7試合ぶりの勝利を成し遂げたのでした。

俺らが見たかったのは、こんな試合だ!そう言える快勝でした。
前節の敗戦を引きずることなく、自分たちのサッカーを貫き通したからこその、勝利。その価値の、なんと大きいことかと。
J参入後、アウェイ最終戦での勝利は初めて。必勝を期して待ち構えている相手に、してやったり。確かな勢いを感じます。
勝ち点を44とし、18位に浮上。残りは最終節のみですが、勝てば18位で確定ならば、勝つしかない。
なかなか勝利を次へとつなげることがかなわなかった今季ではありますが、やるべきことが確かな今、迷いはないはず。
この勝利を糧に、いよいよラストとなる最終戦へと臨まねば。