行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

無念のドロー決着。逆転勝ちを逃した代償は大きく、さらに差が開く  ギラヴァンツ北九州戦

2014-10-06 06:19:35 | カターレ富山
2-2でドロー。
選手たちの必死さは伝わってきました。いつもどおりであれば、先制点を決められてしまった段階で意気消沈、そのまま為す術無く敗れていた試合だったでしょう。しかし、そうはならずに追いつき、さらには逆転。同点とされてしまってからも懸命にプレーし続け、最後の最後まで諦めませんでした。
これがシーズン序盤などで同じ展開であったとしたならば。逆転勝ちできなかった悔しさはあるにせよ、それでもよくやった!と讃えられたことでしょう。
しかし。
もはや、勝つしか道はないシーズン最終盤。しかも、たとえ勝っても最良の結果となるとは限らない状況。
まさに、今節がそうでした。試合開始前に他会場で讃岐が勝利。差を詰められないことが確定したなか、さらに勝ち点差が開いてしまうことを防ぐには勝利以外にない状況での試合。
敗れてしまってさらに3差をつけられてしまうという最悪の結果でこそなかったものの、逆に言えば、ただそれだけ。
必死に努力しても、それが報われるとは限らない。
あらためて、非情な現実を突きつけられる結果となってしまったのでした。

台風の接近に伴う強風が戦況を難しくする中での試合。
前半は風上となったカターレ。早い段階で先制点を挙げることで試合を有利に進めるためにも、風を味方につけて一気呵成に攻めなければならなかったのですが。
先制点は8分、北九州。
またもや、セットプレーから。CKからのゴタゴタを押し込まれるかたちの、不本意きわまりない失点。不利であるはずの状況を覆すかたちでの北九州の先制点は、やはりショックでした。
それでなくとも上位チーム。先制ゴールを挙げた原 一樹もそうですが、FWのエース・池元 友樹の抜群の存在感もあいまって、やはり、「もっている」という違いを見せつけられてしまったのでした。
総シュート本数で見ればリーグワースト級に少ない北九州。それでも総得点でワーストであるカターレの2倍以上のスコア。その効率の良さが、ここでもまた発揮されたかたちであったかと。

いつもであれば、そこでガックリときていた状況。そこから反撃を試みてもうまくいかず、気持ちばかりが空回り、となっていたはず。
そのなかで相手にペースを握られ続け、徐々に弱らされたあげくに追加点、反撃も逆転には到底及ばず、いつもどおり負けるというのがこれまでのパターンでした。
しかし、そうはなりませんでした。
17分、敬介の鮮やかな左足シュートがゴールに突き刺さり、同点に!
東福岡高出身、さらにはそこでチームメイトであった池元が対戦相手。奮起するには十分な状況の中、見事にその思いを得点に結びつけてみせたのでした。
さらには21分。
FKのチャンスから、壁に当たってこぼれたところを拾った敬介がクロス、風にながされつつもそれに頭で合わせたのは秋本!2試合連続となるゴールで逆転に成功したのでした。
リーグワースト総得点、たとえ得点できた試合でも1点止まりで、複数得点がほとんど無かった今シーズンにあって。そんな珍しい複数得点が、しかも前半のうちに2点など、もちろんシーズン初のこと。
これまで通りであったならば、先制点を許してしまった時点で即終了、あとは何点差で負けるかな?という試合であったかもしれません。
けれども、そうはならなかった。勝つしかない状況の中で、思いをプレーに、得点に繋げてみせた。
確かにチームの力では北九州のほうが上。けれども、気持ちでは負けていない。そんな意志を示しつつ、リードしたまま前半を終えることに。

ただ。
やはり、勝ち慣れているチームと慣れていないチームとの差というものは、あったのかもしれません。
後半もまだ早い段階の58分。
北九州の猛攻の中、体を張ってしのいでいたカターレですが、こぼれ球をついに内藤 洋平に決められてしまい、同点とされてしまったのでした。
そうなれば、俄然有利になるのは自力に勝る北九州のほう。さらには風上という条件も。
それでも踏ん張るカターレ。なかなか攻勢に出られない苦しさはあったものの、それでも勝ち越し点は許さず。
とはいえ。
引き分けでは、駄目。
いかに劣勢となっていても、それでもなんとかしなければならなかった。
最後の最後まで、諦めませんでした。
試合終了間際には、ウチケンが強烈なミドルを枠内に放つも、GKに阻止され。
さらには、アディショナルタイムのなかでもラストプレー。途中出場の朝日が、ホーム長崎戦の決勝ゴールを彷彿とさせるシュートを放つも、無情にもバーの上。
結局、反撃も実らずドロー決着。
3を得ることが最低限・かつ至上命題であったはずの勝ち点は、1にとどまってしまったのでした。

勝ち慣れたチームであれば、リードを保ったままに上手い具合に試合を運ぶ術というものが自然に身についていたのかもしれません。
北九州がそうであったように。たとえ逆転を許したとして、そこで動揺することなく自分たちのプレーで追いつき、さらには再逆転という心構えも、発揮できたのかもしれません。
未熟さが招いてしまったドロー、と言うのは、なんとも心苦しいですが。
あらためて、現実を突きつけられた格好。
勝ち点1でもコツコツと積み上げられたならば、などと言っている状況では、もはや無いということ。
讃岐が負けなければ、たとえ勝ち点を得ても改善していかないということ。
それでも、状況打破のためには、勝つ以外に道は無いということ。
残り7試合で11差。
ここまで僅か3勝のチームが、最低でも4勝しなければなりません。言ってしまえば、仮に7戦全勝したところで、讃岐の勝敗如何では終戦。
厳しすぎる現実。
けれども。
それでも、やるしかない。
あきらめることなく、やるしかない。
勝つしかない。
逆転勝ちを逃してしまったことにショックを受けるだけでなく。いかに、反骨心へと変えるか。次節以降の勝利のための糧とするか。
時は、待たない。
次節もアウェイ戦。11日の水戸戦に必ずや勝利し、翌日のファン感謝祭に胸を張って登場してくれることを願わずにはいられません。
コメント
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