行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

不完全燃焼からも繋げた勝利。ホームで勝ち点3を獲得  藤枝MYFC戦

2015-04-27 23:50:06 | カターレ富山
1-0で勝利。
前回のホーム戦・町田戦の終了後にはブーイング、怒号が飛び交うなかをうなだれうつむく選手たちが力なく挨拶、という光景が見られた県総ですが。
今節の終了後に関して言えば―――勝利を称える拍手はあったのだけれど。ただ、興奮冷めやらぬ歓喜に包まれていたかと言えば、さにあらず。
去年は21試合中たったの2試合しかできなかった、勝利を祝してのカニダンス。今節は、せっかくの勝利にもかかわらず、それが行われませんでした。
そのことからも、この試合に対するファン・サポーターからの評価・心情というものはお察し、ということで。

試合後の監督インタビューでは「本当にへたくそ。相手に助けられている。自分たちで苦しめている」とバッサリ。
いや、まさにそういう試合だったのですが。
積極的にボールに向かっていく姿勢はあったし、消極的なボール回しの場面が以前よりは少なかったのは良いとして・・・まだ、それが試合の行方を左右するほどまでにはチームの力として発揮できてはいません。
相手とのレベルの差もあって、優勢に試合を進めていたにもかかわらず。勝負所でやりぬく、ということが足りなさすぎるというか。
スタッツから言えば、シュート数はカターレの17本に対して藤枝は3本。しかし、「あれ?そんなだったっけ?」という印象。
確かにパスミスを誘ってカット、攻撃に転じるという場面はそこかしこに見られました。
先制点にして決勝ゴールとなった苔口の今季初得点にしてもそう。北井のパスカットからの素早い上がり、追い越す動きの苔口に合わせ、そこから敵陣奥深くに切れ込み、角度のないところからのシュートが決まった、というもの。
前半20分という時間帯、キックオフから繰り返してきた、狙ってきたパターンがはまっての得点は評価に値しますが・・・そのあとが、続かなかった。
得点ではリードを奪っていたし、優勢ではあったはず。けれど、それが試合を制するほどのムーブメントとなっていたかと言えば、さにあらず。
正直、0-0のつもりで見ていました。
去年であれば、どこかしらで追いつかれていた試合であったかと。相手にペースを奪われたが最後、よほど運が良くてドロー、普通に逆転負けをくらっていたのでは?という試合。
それだけ、チャンスを活かしきれない、ペースを握って相手の勢いを封じ込めることが出来ていないことの表れであったかと。
優勢に試合を進めた、と言っても、相手のパスミス、連携不備に助けられたからに過ぎません。むしろ、得点にこそ結びつかなかったものの、藤枝の攻撃に転じる一瞬のクオリティというものは、それほど悪いモノではありませんでした。場合によっては、カターレのそれよりも得点のにおいを感じさせるほどで。
きっと、藤枝側も「敗れはしたけれど、どうしようもないほどのレベルの差は感じなかった」という印象ではないでしょうか。シーズンあと2回の対戦、ゆめゆめ油断など出来ません。

もちろん、勝つことが何より重要であり、勝たなければなにもはじまらない。
連敗をストップさせ、無失点で勝ち点3を獲得したことは、得たかった結果をきちんと得たことは大きいです。
だからこそ。
勝ちながら成長を続ける、ということを、やらなくてはならない。
運だけで勝った、なんて言われて良いのか?良いわけがないでしょう。
ならば。
これを勝利の最低ラインと定め、さらなるクオリティアップ、真なる実力を身につけなければ。
そして・・・心の底からの笑顔とともにカニダンスを繰り出せる勝利へと繋げなければ。