1-0で勝利!
前の2試合で、勝利という結果にこそ繋がらなかったものの、それでも今季を戦うスタイルを、攻撃的サッカーを体現してきたカターレ。
3度目の正直、ホームのファン・サポーターが見守るなか、ついに勝利という結果が出せました。
不本意なかたちでの福島戦の敗戦から1週間。当然のように初勝利を目指す一方で、あえなく連敗を喫してしまった日には、被るダメージも相当なものとなってしまう可能性も・・・そんな不安も、やはり、無かったと言えばウソではないでしょうか。
それでも、信じて貫いた。
確固たる意志のもと、前の2試合からブレることなく自分たちのスタイルを成し遂げて。
決勝ゴールを挙げたのは、古巣対決に思いを込めていた高橋。これまでのチャンスをものにできなかった悔しさを晴らすような、冷静な判断からのGKをかわしながらのシュート。ストライカーとしての矜持を見せたゴールは、多く駆けつけた群馬サポーターにも「高橋、健在なり!」と強く印象付けたのではないでしょうか。
信じて進んできた道に、間違いはなかった。
この勝利で得た手ごたえを、さらに強固なものとするべく。精進を続けていかねば。
前節のように雨に降られることこそなかったものの、それでも風が強く肌寒いコンディションのなかでの試合。
いつもは閉鎖されているアウェイ側ゴール裏を開放し、それに見合うだけの群馬サポーターがたくさん来場してくれたことは、素直にありがたかったです。
かつては普通の光景であった、アウェイ側に陣取る相手サポーター・・・懐かしさを感じるとともに、今年でJ3リーグ5年目という現実に、苦い思いもしましたが。
むしろ、ホームのくせにショボいゴール裏でスマぬ、と、申し訳ない気分になったりも。多く駆けつけてくれた群馬サポーターのおかげで、やっとこ2000人を超える入場者。ちょっとやるせない気分になったりもしましたが。
前節と変わらないスタメンで臨むこととなった今節。対戦相手は違えど、ある意味、1週前のリベンジマッチとも言えたかと。
言い換えるならば。それは、ブレない方針の表れでもあったかと。結果は残せていない。けれど、やろうとしていることが間違っているわけではない、と。
試合序盤から、そんな傾向は見て取れました。
相手は違う。それでも、やろうとしているのは前の2試合でも見せていた、今シーズン仕様のカターレのサッカーだ、と。
ボール保持率を高めながら、パスをしっかりつなぎながらペースを握っていくやりかた。
今節もまた、そんなサッカーが出来ていた。そんな手ごたえを感じさせました。
3失点というショッキングな負けを引きずってしまい、消極的になってしまう―――そんなパターンも、ありえたかと思います。
けれども、そうはならなかった。
その時点で、超えるべき課題のひとつはクリアしていたかと。
それを踏まえて。
次なる課題―――すなわち、ゴールを挙げること。
やはり、相手の群馬もさるもの。押し気味に試合を進めても、なかなかにゴールを割るには至らず。
いかに、課題をクリアするか。勝つために、どうせねばならないか。
試合が動いたのが、40分。
花井が前線のふたりにボールを蹴りこむと、才藤がスルー、飛び出してきた相手GKの動きを冷静に見定めた高橋がそれをかわし、蹴りこむ!
ボールはゴールに吸い込まれ、待望の先制点!3試合目にして、初めてリードを奪うことに成功したのでした。
開幕戦の相模原戦では、ゴールを揺らしながらもオフサイド判定で幻に。そして前節の福島戦でも、チャンスをGKに阻まれてものに出来ず。
「前節は同じような場面で止められていたので、しっかり抜いて決めた」とコメントしたように、ストライカーとして、してやったりのゴール。
思い起こせば、昨シーズンの同カード。“群馬のFW・高橋 駿太”に決められてしまい、それが決勝ゴールとなってカターレは敗れました。
そして、今節・群馬戦。決めたのは、“富山のFW・高橋 駿太”。
期待は、していました。「だったらいいな」と。
それを、やってのけた。“同カード2試合連続ゴール”によって。
本当に・・・「役者やのう」と。
帰ってきた地元出身選手がホームで決めたゴールに、県総は大いに沸き立ったのでした。
もちろん、先制したからと言って勝利条件を確定させたわけではなく。1点差では、まだまだどうなるかはわかりませんでした。
同点、逆転をねらう群馬。ほぼ抑えていた前半とは異なり、後半は自陣に攻め込まれる場面も増えました。
追加点を挙げてさらに勝利の確率を引き上げねばなりませんでしたが、なかなか思うようにはいかず・・・。
特に無念であったのが、陽次。
普通、入ってるだろ?という決定機を逃すかたちでゴールならず。わずかにボール1個分もないくらいに外れてみたりとか。
リードしているからと守勢に回ったりせず、あくまで攻めて勝つ、というスタイルを貫いていたものの、もどかしくも決めきれず。
どうにもこうにも、歯がゆかったです。
群馬は途中交代で、元カターレの窪田を起用。遠目からのシュートを狙ってきたりもしましたが。
それに対抗するかのように、脇本を投入。かつてのチームメイトを相手にやらせはせん!という意気込みも見て取れたり。
同じく途中交代で投入されたのが、稲葉と大谷。その稲葉からのパスを受けた大谷が自慢のスピードを見せ付けてシュートするも、惜しくも決まらず・・・。前節にも似た場面がありましたが、またしても大谷の初ゴールはお預けに。
気の抜けない、じりじりとした展開が続くなかにあって。
それでも、集中力を切らさなかったカターレ。
そんななか、感心させられたのが、サイドを駆ける白石の貢献でした。
相手に足がつってしまう選手も出たような終盤の苦しい時間帯にあっても、果敢にボールに挑んでいく積極性。それを最後まで失うことなく駆け続け。
そんな頑張りに、大いに心動かされるものがあったのでした。
そして、試合終了。
追加点を奪うことは出来なったながらも。それでも、しっかりと無失点に抑えきっての勝利。ホームに歓喜をもたらすことに成功したのでした。
苦い敗戦から1週間。しっかりと準備してきた自分たちのスタイルを、貫き通しての勝利。価値ある勝ち点3を手にすることが出来ました。
もちろん、反省点もあります。もう2点、3点は獲れた試合。にもかかわらず、最少1点どまり。
しかし、それでも監督は悲観していないようで。
「後半は狙い通りの崩しのかたちがあった。そこで決め切れないところが、このチームの“伸びしろ”。ダメなところではない。決められるようになれば安定してゲームを進められるようになる。」
とのこと。
やるべきことをやれないで、さらに決定機もものに出来なかった、とかであれば、それは問題であったかもしれませんが。
そうではなく。やるべきことをやっていたなかであったのだから。それは、課題ではあっても、ダメだったところではないと。
伸びしろ―――これからに期待を込められる、そんな表現かと思います。
プレビューで書いた、いつもどおりの「勝つことでしか自信は身につかない」というフレーズですが。
勝つことに成功した。ならば、それを自信に、さらに勝ち進んでいくために。
今節の勝利を糧に、さらなる精進を続けていかねば。
前の2試合で、勝利という結果にこそ繋がらなかったものの、それでも今季を戦うスタイルを、攻撃的サッカーを体現してきたカターレ。
3度目の正直、ホームのファン・サポーターが見守るなか、ついに勝利という結果が出せました。
不本意なかたちでの福島戦の敗戦から1週間。当然のように初勝利を目指す一方で、あえなく連敗を喫してしまった日には、被るダメージも相当なものとなってしまう可能性も・・・そんな不安も、やはり、無かったと言えばウソではないでしょうか。
それでも、信じて貫いた。
確固たる意志のもと、前の2試合からブレることなく自分たちのスタイルを成し遂げて。
決勝ゴールを挙げたのは、古巣対決に思いを込めていた高橋。これまでのチャンスをものにできなかった悔しさを晴らすような、冷静な判断からのGKをかわしながらのシュート。ストライカーとしての矜持を見せたゴールは、多く駆けつけた群馬サポーターにも「高橋、健在なり!」と強く印象付けたのではないでしょうか。
信じて進んできた道に、間違いはなかった。
この勝利で得た手ごたえを、さらに強固なものとするべく。精進を続けていかねば。
前節のように雨に降られることこそなかったものの、それでも風が強く肌寒いコンディションのなかでの試合。
いつもは閉鎖されているアウェイ側ゴール裏を開放し、それに見合うだけの群馬サポーターがたくさん来場してくれたことは、素直にありがたかったです。
かつては普通の光景であった、アウェイ側に陣取る相手サポーター・・・懐かしさを感じるとともに、今年でJ3リーグ5年目という現実に、苦い思いもしましたが。
むしろ、ホームのくせにショボいゴール裏でスマぬ、と、申し訳ない気分になったりも。多く駆けつけてくれた群馬サポーターのおかげで、やっとこ2000人を超える入場者。ちょっとやるせない気分になったりもしましたが。
前節と変わらないスタメンで臨むこととなった今節。対戦相手は違えど、ある意味、1週前のリベンジマッチとも言えたかと。
言い換えるならば。それは、ブレない方針の表れでもあったかと。結果は残せていない。けれど、やろうとしていることが間違っているわけではない、と。
試合序盤から、そんな傾向は見て取れました。
相手は違う。それでも、やろうとしているのは前の2試合でも見せていた、今シーズン仕様のカターレのサッカーだ、と。
ボール保持率を高めながら、パスをしっかりつなぎながらペースを握っていくやりかた。
今節もまた、そんなサッカーが出来ていた。そんな手ごたえを感じさせました。
3失点というショッキングな負けを引きずってしまい、消極的になってしまう―――そんなパターンも、ありえたかと思います。
けれども、そうはならなかった。
その時点で、超えるべき課題のひとつはクリアしていたかと。
それを踏まえて。
次なる課題―――すなわち、ゴールを挙げること。
やはり、相手の群馬もさるもの。押し気味に試合を進めても、なかなかにゴールを割るには至らず。
いかに、課題をクリアするか。勝つために、どうせねばならないか。
試合が動いたのが、40分。
花井が前線のふたりにボールを蹴りこむと、才藤がスルー、飛び出してきた相手GKの動きを冷静に見定めた高橋がそれをかわし、蹴りこむ!
ボールはゴールに吸い込まれ、待望の先制点!3試合目にして、初めてリードを奪うことに成功したのでした。
開幕戦の相模原戦では、ゴールを揺らしながらもオフサイド判定で幻に。そして前節の福島戦でも、チャンスをGKに阻まれてものに出来ず。
「前節は同じような場面で止められていたので、しっかり抜いて決めた」とコメントしたように、ストライカーとして、してやったりのゴール。
思い起こせば、昨シーズンの同カード。“群馬のFW・高橋 駿太”に決められてしまい、それが決勝ゴールとなってカターレは敗れました。
そして、今節・群馬戦。決めたのは、“富山のFW・高橋 駿太”。
期待は、していました。「だったらいいな」と。
それを、やってのけた。“同カード2試合連続ゴール”によって。
本当に・・・「役者やのう」と。
帰ってきた地元出身選手がホームで決めたゴールに、県総は大いに沸き立ったのでした。
もちろん、先制したからと言って勝利条件を確定させたわけではなく。1点差では、まだまだどうなるかはわかりませんでした。
同点、逆転をねらう群馬。ほぼ抑えていた前半とは異なり、後半は自陣に攻め込まれる場面も増えました。
追加点を挙げてさらに勝利の確率を引き上げねばなりませんでしたが、なかなか思うようにはいかず・・・。
特に無念であったのが、陽次。
普通、入ってるだろ?という決定機を逃すかたちでゴールならず。わずかにボール1個分もないくらいに外れてみたりとか。
リードしているからと守勢に回ったりせず、あくまで攻めて勝つ、というスタイルを貫いていたものの、もどかしくも決めきれず。
どうにもこうにも、歯がゆかったです。
群馬は途中交代で、元カターレの窪田を起用。遠目からのシュートを狙ってきたりもしましたが。
それに対抗するかのように、脇本を投入。かつてのチームメイトを相手にやらせはせん!という意気込みも見て取れたり。
同じく途中交代で投入されたのが、稲葉と大谷。その稲葉からのパスを受けた大谷が自慢のスピードを見せ付けてシュートするも、惜しくも決まらず・・・。前節にも似た場面がありましたが、またしても大谷の初ゴールはお預けに。
気の抜けない、じりじりとした展開が続くなかにあって。
それでも、集中力を切らさなかったカターレ。
そんななか、感心させられたのが、サイドを駆ける白石の貢献でした。
相手に足がつってしまう選手も出たような終盤の苦しい時間帯にあっても、果敢にボールに挑んでいく積極性。それを最後まで失うことなく駆け続け。
そんな頑張りに、大いに心動かされるものがあったのでした。
そして、試合終了。
追加点を奪うことは出来なったながらも。それでも、しっかりと無失点に抑えきっての勝利。ホームに歓喜をもたらすことに成功したのでした。
苦い敗戦から1週間。しっかりと準備してきた自分たちのスタイルを、貫き通しての勝利。価値ある勝ち点3を手にすることが出来ました。
もちろん、反省点もあります。もう2点、3点は獲れた試合。にもかかわらず、最少1点どまり。
しかし、それでも監督は悲観していないようで。
「後半は狙い通りの崩しのかたちがあった。そこで決め切れないところが、このチームの“伸びしろ”。ダメなところではない。決められるようになれば安定してゲームを進められるようになる。」
とのこと。
やるべきことをやれないで、さらに決定機もものに出来なかった、とかであれば、それは問題であったかもしれませんが。
そうではなく。やるべきことをやっていたなかであったのだから。それは、課題ではあっても、ダメだったところではないと。
伸びしろ―――これからに期待を込められる、そんな表現かと思います。
プレビューで書いた、いつもどおりの「勝つことでしか自信は身につかない」というフレーズですが。
勝つことに成功した。ならば、それを自信に、さらに勝ち進んでいくために。
今節の勝利を糧に、さらなる精進を続けていかねば。