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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

WボランチのFK競演!無失点勝利で単独首位! テゲバジャーロ宮崎戦

2023-04-10 21:11:42 | カターレ富山
2-0で勝利!
今季初の連勝を目指し、必勝の気概とともに臨んだホーム戦。序盤から相手の攻勢に晒されるなど、決して簡単な試合ではなかったものの。
それでも、やりきった。
我慢の展開からチャンスをうかがい続け、その中で得たFKのチャンス。
それを確実に活かし、直接叩き込んで先制に成功すると。
後半、再び得たFKの場面で、またしても直接ゴール。
守っても、最後まで決して緩むことのない集中力で、2試合連続のクリーンシート。
混戦模様の今季J3にあって、ここまでリーグ唯一の4勝目を挙げたクラブとなったカターレ。勝ち点1差ながらも単独首位に浮上したのでした。

天候にも恵まれ、スタジアムからは遠く立山連峰もくっきりと見通せた、絶好のサッカー日和のなかで。対宮崎戦4連勝を狙って臨むこととなった今節。
基本的には前節のFC大阪戦とほぼ変わらないスタメンとなりました。
そのなかでトピックとなったのは、左SB。ここ3試合でスタメン出場してきた安光に代わって、今シーズン新加入の大森 大地が初スタメンに抜擢されました。
前所属がアルビレックス新潟シンガポールであった大森にとって、これがJ初出場。そして、ホームでカターレデビューの試合となったのでした。
試合開始直後から、攻勢を強めてきた宮崎に対し、防戦に回ることとなってしまったカターレ。開始10分で5本のCKとか、明らかに攻め込まれ過ぎの感があり。
それでも。各選手ともしっかりと集中してプレーし、得点までは許さず。
そんななか、初出場の大森。
緊張もあって、普段ではやらないようなミスもあったとのことですが、そうは言いつつもしっかりとプレー。スピード感もあり、相手にしっかりと食いついていくアグレッシブさというものは、なるほどなと。
やはり実戦に勝る経験はないな、ということで。
安光にしても、出場して実戦を経験したからこそ、課題が浮き彫りとなった部分があります。相手の寄せに対しての判断力をもう少しアップさせるべき、とか。
大森に関しても、経験を積むことで、本来の持ち味であるところの攻撃参加、サイドをえぐってのクロス供給などが活きてくるはず。
さすがに初出場から100%完璧に、とはいかず・・・というかそれが普通でしょうが、それでも。
熱のこもったプレーぶりは、しっかりと評価すべき姿勢であったかと。

劣勢にあったカターレでしたが、耐えながらも虎視眈々と機会をうかがい続け。
試合が動いたのは、26分でした。
ゴール正面という良い位置で得たFKのチャンスで。
宮崎の選手たちが壁をつくるなかに、カターレの選手ふたりが膝立ちで間に入るかたちとなりましたが。まさに、その頭ひとつぶん低い間隙を狙って蹴り込んだ坪川。
低い弾道がGKすぐそばでバウンドするかたちとなり、防ぎ切れずにゴール!
絶妙なキックがもたらした技あり直接FKによって、先制に成功したのでした。
なかなか思い通りにいかない試合展開ではあったものの、そこで焦れることなくプレーを続けて。そして、チャンスを活かして確実に仕留めるという。
理想的なかたちで優位に立ち、1-0で試合を折り返すことに。

優位に立ったとはいえ、それに胡坐をかいていいわけでは、もちろんなく。
それでなくとも・・・ここまで2試合あったホーム戦の両方で、リードして迎えた後半開始直後に失点してしまい、試合を難しくしてしまったということがあっただけに。
当然ながら、宮崎の側も同点・逆転を狙ってくるわけで。あっさりと同点ゴールを許してしまったならば、試合の行方もわからなくなってしまう。それは、自分たちの首を絞めてしまうことにほかなりません。
これまでの反省を踏まえたならば・・・いかに、相手の反転攻勢を許さないか。
そんななかで迎えた、55分でした。
相手陣内で得た、FKのチャンス。
先制点のときよりやや距離のある、ゴール左斜めからの位置で。
キッカー末木の蹴り込んだボールが素晴らしいコントロールでゴール左隅へ。GKに触れられたものの、はじき出すには至らず、ネットを揺らすことに。
鮮やかな直接FKが決まり、大きな大きな2点目が入ったのでした。
同い年で、誕生日が1日違いという坪川・末木のWボランチ。プロになる以前、大学時代からライバルとして対戦してきた両名ですが、チームメイトとなった今シーズンは、頼もしい仲間。その2人による直接FKの競演。
実際、末木も「坪川が決めたのなら俺も」との奮起があったとのことで。
なかなか流れからのゴールに結び付けられない状況が続いていたなかにあっても、こうしてセットプレーのチャンスをしっかりとモノにできたということ。その意義は大きいです。
そして・・・ゴールを決めた2人が素晴らしいのはもちろんですが、それだけではなく。
そのFKに至った過程。吉平のアグレッシブな仕掛けがファウルを誘うことになった、というプレーも忘れてはなりません。
うまくいかない状況にあっても、守勢一辺倒で攻撃にまで頭が回らない、ということが続いていたなら、チャンスにもむすびつかなかったでしょう。
それぞれが、やるべきことをしっかりとわきまえていたからこそのゴール。その意味をしかと噛みしめねば。

追加点を挙げ、さらに優位に立ったカターレであったものの。
そこで気を抜くわけにはいかない。危うく負けかけた前のホームゲームのことがあれば、なおのこと。
勝ちきるのはもちろんとして、いかに無失点に抑えるか。
実際、さらに勝利を手繰り寄せる3点目を奪えたら良かったのですが、なかなかそうはいかず。まずは1点を返し、同点、逆転を狙う!という宮崎の攻勢に晒されることに。
それでも。
集中力を途切れさせず、気持ちのこもったプレーを続けたカターレ選手たち。
前節・FC大阪戦で今シーズン初の無失点に抑えた経験が活きていたのかもしれません。自分たちだって、やれば出来るんだと。
特に目を惹いたのが、GK田川のプレーぶり。シーズン当初と比べても、安定感が増しているのが見てとれて。
ボールへの判断、すべきプレーの選択など、だんだんと研ぎ澄まされてきている感があります。
その自信が、プレーにも好影響をもたらし。
一方、攻めあぐねる宮崎。
あるいは、成功体験の少なさも・・・今季ここまで2ゴールにとどまっているなかで2点のビハインドという事実、それがのしかかっていたという面もあったかもしれません。
長いシーズンの序盤・6試合目。そんななかでも、これまで積み上げてきた実績の違いというものが、両チームの差となって出てきたところもあったかと。
そのままスコアは動かず、試合終了。
見事に勝利したカターレ。2試合連続でのクリーンシートを達成したのでした。

前節終了時点で、岩手、富山、讃岐の3クラブが勝ち点10で上位となっていたなかで。
引き分けの岩手が+1止まり、讃岐は長野に0-4の大敗を喫し、0。
今季初の連勝、勝ち点3を積み上げたカターレが、単独首位に立つこととなりました。
まだシーズン序盤、一喜一憂すべきではないのでしょう。
単独首位と言えば、2年前、2021シーズンの折り返し地点で首位に立って以来のこと。
今の時点よりもずっと試合が進行していたなかでの首位であったものの、そこから優勝することが出来ずじまいに終わってしまったことを思えば。
予断を許さないどころではない、1試合2試合で状況が全く変わってしまうような時点で一喜一憂すべきではないーーーそれは、正論。
けれども。
立場が人を、チームを作るということは、確実にあるわけで。
今節にしても、相手の宮崎が得点力に自信がある状態だったら、同じ結果ではなかったかもしれません。少なからずあったセットプレーのチャンスをものにされて、逆の結果になってカターレが敗れていた可能性も。
しかし、そうはならなかった。
カターレの側も、連勝したとはいえ流れのなかから得点できていなかった、という課題もありますが。
けれど、ここまで得点を絶やしたことがないという自信をゴールに繋げたこと。
そして、守備力の改善に向き合わねばならないという課題に取り組み、連続無失点としたこと。
それらが良い方向に作用したからこその勝利、そして首位であって。

目指すべきは、優勝。
そのためにも、勝ちながら強くなるという好循環を、より一層研ぎ澄ましていく姿勢で。
せっかく就いた首位の座、明け渡すわけにはいきません。
さらに勝利を、勝ち点をつみあげていくために。
戦いは続きます。
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