2-3で敗戦。
せっかく奪取した首位の座、明け渡してなるものか!と。5試合連続勝ちなし、連敗中という相性の悪い今治だけれど、だからこそ勝たねば!と。
期待をかけていた高橋が先制ゴール。追いつかれたものの、さらに高橋が勝ち越しゴールと、理想的な展開で勝ち筋をつけたものの。
再び追いつかれ、ハットトリックをくらっての逆転負け。
またも苦手の今治に屈することとなり、わずか1試合で首位も陥落。
必勝を期した試合を落としてしまう、苦すぎる結果となってしまったのでした。
前節とほとんど同じ編成であったものの、シルバが抜け、代わって安藤が入ることとなったスタメン。
後から発表されたことですが、シルバはトレーニング中の負傷で全治4週間とのこと。
ここまで好調を維持してきただけに無念ではあるものの。それでもシーズンを棒に振るほどの大怪我ではなく、遠からずいずれ戻ってくるであろうこと。さらに、県選手権やら天皇杯1回戦やらの時期で、シーズン中でもリーグ戦に影響が最小限という時期であることは、不幸中の幸いであったかと。
まずは、じっくりと治してほしいところです。
新設された今治里山スタジアムにおけるアウェイ戦。
昨シーズン2戦2敗のダブルをくらった今治。ここで勝ってこそ、首位の座も輝くというもの。
26試合連続得点のJ3記録を更新中、今シーズンも全試合で先制?
ならば、カターレが止めてやるわ!と。
その思いが通じてか。
開始から8分という早い段階で。前線でボールを受けた高橋が、ペナルティーエリアの外で距離があるなかでも迷わずシュート。その躊躇のなさが奏功して、だったのでしょう。見事に決まり、先制に成功したのでした。
今シーズンこれまで先制されたことが無かった今治から先制点。しかも、去年の同カードでゴールを挙げながら敗れる悔しさを味わった高橋による得点というのだから。
勝利に向け、幸先の良いスタート。
よし、このまま3試合連続クリーンシートで今治の連続ゴールを止めてやるぜ!こっちは既に16試合連続を達成したからな!と。
ただ。
直後、クリアミスのボールが、あわやオウンゴール、ポストに救われるという冷や汗ものの場面が。
あぶねー、と胸をなでおろした、そのまた直後。
11分、CKからマルクス ヴィニシウスに決められてしまい、同点に。無失点勝利の夢は、早々に掻き消されてしまうこととなったのでした。
10番を託された期待のFWが今季初ゴール、沸き立つ今治里山スタジアム。
あっという間に試合を振り出しに戻されてしまうことに。
それでも。
16分、3試合ぶりのスタメンとなった安藤が魅せました。
後方からのロングボールを、オフサイドぎりぎりの絶妙なポジションで受けると。そこから一気に加速して駆け上がり、ディフェンスを引きつけながらラストパス。それを高橋が蹴り込み、ゴール!
起用に応えた安藤の素晴らしいアシストから、早々に勝ち越すことに成功したのでした。よし、今度こそこの勝ち筋を勝利へとつなげるぜ!
ただ。
好事魔多しとでも言うのでしょうか。
27分、自陣ペナルティーアーク付近でボールを受けた末木だったものの、それが足につかず、FWドゥドゥに掻っ攫われるという・・・普段なら有り得ないミス。
そんな失敗を見逃してくれるはずもなく、ヴィニシウスに2点目となる同点ゴールを決められてしまい、またも追いつかれてしまったのでした。
2-2で折り返した後半戦。
逆転勝利に向けて攻勢に出る今治に対し、防戦を強いられることとなったカターレ。
それでも、けっしてあきらめてはいけない。それこそ、今シーズンここまでの試合で学んできたこと。首位に立ったのも、最後まであきらめない試合をしてきたからにほかならないのだから。
なんなら、高橋がハットトリックで試合を決定づければいいじゃないか!それが理想のパターンだろ!
ただ。
なかなか状況は好転しないままに時間が過ぎ。
74分、一挙3枚替えで流れを変えようとする采配のなかで、マテウスと交代することとなった高橋。
その直後でした。
76分、またしてもヴィニシウスに決められてしまい、逆転されてしまうことに。
高橋のハットトリックがなくなった直後にハットトリックという、皮肉というには痛すぎる失点でした。
その後も、大勢は変わらず。
決してあきらめることはなかったものの、時間だけが過ぎていき。
おいヴィニシウス、足がかかってもいないのに痛がる演技とか、やめろや!そんなズルするような奴に負けんからな!
しかし、大勢は変わらず。反撃の糸口がつかめないままに時計は進み。
無情にも終了のホイッスル。
5試合ぶりの敗戦。勝ち点1差で首位を長野に明け渡してしまったのでした。
敗因としては・・・末木のミスが致命的だった、と言われるかもしれませんが、それさえなければ、というものでもなかったかと。
むしろ、それに至った過程のほうが問題で。
ハイプレスをかけ前線から迫ってくる今治に対し、後手に回ってしまった、圧力に負けてしまっていた部分が弱みとなってしまった。
デイフェンスラインの強度が足りなかった。
それが反転攻勢の遅れ、勢いのなさにつながり、反攻もままならなくなってしまった。
ここまで11失点という、守備の甘さが敗因につながってしまった試合、とも言えるかと。
リベンジ成らず、またも今治に敗れる無念の結果。
しかし。ここで踏みとどまらねば、傷は開くばかり。
この先対戦するクラブも、当然のようにスカウティングしているはず。富山打倒に関しては、守備の未熟さを徹底的に突くしか!と。それに対応できねば、この先もおなじような失点、そして敗戦を繰り返してしまうことになるでしょう。
その先に待っているのは、9年連続のJ2復帰失敗でしかありません。
不幸中の幸いというべきか。
次節の松本戦も絶対に勝たねばならない大一番ですが、それまで1週ぶんの空きがあります。
これがもしも日程がずれていて、第8節と9節だったとしたら。ショッキングな今治戦の敗戦のあとで中4日の猶予しかなく、切り替えもままならないままに松本戦に挑まねばならないところでした。
幸いにも、いつも以上に時間があるならば。
切り替えつつも、悔しさは決して忘れることなく。
今治へのリベンジは、8月のホーム戦に預けることとして。
首位奪還に向け、必ず勝たねばならない次節・松本戦に向けて。
精進を続けていかねばなりません。