行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

見せられなかった勝利への意志。苦い敗戦を喫する ギラヴァンツ北九州戦

2024-08-20 18:56:16 | カターレ富山
0-2で敗戦。
3週ぶりのリーグ戦。好調を維持する北九州を叩き、連勝を伸ばして更なる高みへと上り詰めねばならない今節でしたが。
継続性を重視したということでしょう、中断前と変わらぬスタメンで臨むこととなった今節であったものの。
・・・なんというか。
あまり言いたくないけれど・・・「この中断期間、なにをやっていたんだ?」と。
たしかに、継続性は見られました。ここ最近で見慣れたメンバーの、見慣れたプレー。
しかし、だからこそ。
悪い意味でも、変わっていないじゃないかと。
相変わらず、決定力不足を露呈。セットプレーが、まるでチャンスらしくもなく得点につながらない。
好調を維持する北九州が、首尾よく先制点を奪取。さらには追加点を加え、試合を優位に進めると。
そのまま、守るべきを守る、と堅守ぶりを発揮し、1万2千人を超えるサポーターの後押しも相まって、見事に勝ちきられてしまった、と。
そんな相手に、悪い意味でのいつも通りのチカラしか出せずに敗れ去ったカターレ。
せめて一矢報いるゴールでも決めていたならば、いくらか留飲も下がったでしょうが・・・悪い意味でのいつも通りさは、そのもうひと頑張りも発揮できずじまいとなりました。
なにか、スコア以上の敗北感を植え付けられたような、苦い苦い敗戦。
必然的に、シーズン後半に失速してついには昇格を逃してしまった昨シーズンのイメージが頭をよぎります。
これでは、いけない。
キツい中断明けとなってしまいましたが、試合は待ってはくれません。
だからこそ。1日でも、1分1秒でも早く、現状打破に努めねば。

北九州にとって毎年恒例、夏の一大イベントであるギラヴァンツサマーフェスティバル・「ギラフェス」。
オリジナルユニフォームプレゼントなど集客に力を入れて、集まるも集まったり、12448人がミクニワールドスタジアムに集うことに。
そんな圧倒的アウェイ感のなかにあっても、遠く富山から駆け付けたカターレファン・サポーター。
その距離を考えたならば、相応以上の数と言えたでしょう。スタンドの一角を青に染め、声援を送ることに。

3週の中断期間があったことでメンバーの入れ替えもあるかも、という予想に反してというか。ここ何試合かと同じスタメンには、正直言ってちょっと拍子抜けという感も。もちろん、継続性を重視してやみくもにいじるべきではない、という判断なのでしょうが。
とはいうものの・・・ここ2試合連続でPKでしか得点できていないという残念な部分があったこともまた、事実であり。そこのあたり、単なる継続で良かったのか?などと思ったりもしましたが。
一方で、控えメンバーを見てみると。
怪我で長らく戦列を離れていた今瀬が、久々のメンバー入り。間違いなく明るい材料と言えたかと。
そして、さらに。
先頃期限付き移籍加入が発表されたばかり、東京ヴェルディから来た古川が、さっそくのメンバー入り。
さすがに加入間もないということもあって全力フルパワーとはいかないでしょうが、それでも・・・そうさね、2-0とかリードした展開で颯爽と途中出場とか良いのでは?なんて。
厳しい暑さの残る18時にキックオフのときを迎え、中断明け初戦の戦いが始まりました。

序盤は拮抗した展開であったなかで。素直な感想として・・・なんというか、「いつも通りだな」と。
3週ぶんの中断期間があったとは思えないほどの。なんなら、つい数日前に見たまんまでは?くらいの既視感。
そりゃ、3週あったからといってなにもかもが覆るようなドラスティックな変化が!というのも、そんなの期待してどうするというところではありますが。
ただ・・・前の試合と同じメンバーだからといって、なにか、同じ過ぎやしませんか?と。
ノンストップで最終戦まで連なっていくことになる、今後の試合。それに向けて、大胆な変化とまでは言わないまでも、上積みめいたものが見てとれたら良かったと思うのですが・・・それが、どうにも。なにか、「いつも通り」で、想像の範疇を超えないというか。
正直言って、物足りなさを感じました。

そんななかで。
公式記録にして、29.6℃、湿度81%という厳しいコンディションにあっては、当然のように飲水タイムも設けられるという状況で。
前半も半分くらいが経過し、その飲水タイムが頭をよぎるような時間帯に。
24分、警戒せねばならないとわかっていたはずのFW永井 龍に決められてしまい、先制を許してしまうことに。
1万2千を超える北九州サポーターにとっては、チームのエースである永井の大台到達の10ゴール目には、連続負けなし更新に向けて大きな勇気をもらったことでしょう。
一方の、カターレ。
実に6試合連続無失点を記録していた流れが、途切れてしまうことに。
そりゃ、いつまでも続けばそれに越したことは無かったでしょうが・・・それでも、無念は残ります。
久しぶりに見た、失点後に円陣を組む姿。出来れば、見ないに越したことは無かったけれど。
ここで、「1点くらいハンデだ」とばかりに奮起し、同点、逆転に向けてギアを上げていくべきであったところ・・・悪い意味でも、「いつも通り」。
CKやFKというチャンスも、無かったわけではなく。
けれど・・・それが、得点につながるような気配が、どうにもこうにも無くて。
そのあたりの弱点の克服が出来た中断期間であれば良かったところ、悪い意味でも「いつも通り」。

前半のうちにイエローを受けてしまった河井の対策、そして攻撃へのテコ入れとして、カターレにとっては珍しく、後半開始時に交代。布施谷と井上を投入することに。
それでも。
劇的にこちらにペースを呼び込む、といった展開とはならず。ここでもまた、「いつも通り」というか。
誰が出場しても戦力が落ちないのはカターレの強みである一方で、良くない流れを一変させるほどの劇薬としての効果を期待するほどの変化もまた、どうにも・・・。
そつがないというか、手堅いというか。なかなか隙を見せない北九州に対して、攻めあぐねる展開が続き。
あとは・・・あまり言いたくはないけれど、この試合でも、審判に疑問符のつくジャッジが。
なんでそれを流すんだ、とか。ファウル相当なのに見ていないのか!とか。
J3の審判レベルというものをあれこれ言ったところで、「わかった上で対応しろ」としか返されないでしょうが・・・それでも、モヤモヤした思いは残ります。
そんななかで。
痛すぎた2失点目も、審判のジャッジからでした。
なんだよそれ、ほんとにファウルだったのか?という判定で相手にFKを与えてしまったところ、そのキックがあっさりと前線の選手につながり、簡単にきめられてしまうという。
自業自得、と言えばそうなのかもしれません。自分たちの甘さが招いた失点と言えば、そうなのでしょう。
ただ・・・重い、重い追加点。
まさしく、ギラフェスの名の通り、ミクスタはお祭り騒ぎに。

勝利を大きく手繰り寄せた北九州にとっては、あとはソツなくしっかりと守り切れば勝ち、というなかで。
そうはさせじと・・・たとえ勝ち筋が薄れたとして、転んでもただでは起きない意思を示さねばならなかったカターレでしたが、思いもむなしく時間だけが過ぎ。
試合終了。
北九州の連続負けなしを更新する、そしてカターレの連続負けなしが途切れる結果に。
監督がコメントしたところの、「最後崩し切るのか、シンプルにいくのか、その部分でチグハグし、精度も低いためシュートにいくことができず無得点で終わったのは非常に悔しいです。 」という部分。
なんというか。
中断前も、課題であったところ。わかっていたところ。
それが、悪い意味でも「いつも通り」で。
改善の無いままに中断明け、改善の無いままに、敗れた。
他のどの試合も、負けて構わない試合など無いことは百も承知ですが・・・それでも。
1万人を超える相手サポーターの盛り上がりを、勝って「お通夜状態」にしてやらねばならなかった試合で。
見事に、咬ませ犬。引き立て役にしかなりませんでした。
勝てば単なる1勝以上の経験値を得られたであろう試合、シーズン終盤戦に向けて弾みもついたであろう試合。
それを、みすみす落としてしまったという事実は・・・やはり、重いです。

どうしても、昨シーズンの失速が頭をよぎります。
夏から秋にかけて、よもやの4連敗、それが大きく響く形で、最終的に昇格をとり逃してしまった苦い経験。
それを思い脱させてしまう、今回の敗戦。
ただ、それでも。
時間は、待ってはくれません。
去年と同じ轍を踏み、再び苦杯をなめることになってしまうのか。
それとも、この敗戦を薬に、逆襲へと転じるのか。
負けてしまった事実は覆りません。
だからこそ、それをどう今後につなげるのか。
松本、沼津と続くホーム2連戦は、奇しくも前半戦で敗れた相手との連戦でもあり。
ココで踏ん張れるか、それとも屈してしまうのか。
中断明けいきなりではありますが・・・カターレにとって、シーズン最大の試練とも言えるでしょう。
もちろん、勝たねば。
時間は、待ってはくれないのだから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする