行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

3発快勝!連敗阻止の無失点勝利でリベンジ成る 松本山雅FC戦

2024-08-26 22:23:54 | カターレ富山
3-0で勝利!
中断明けの初戦でいきなり躓いてしまった前節・北九州戦の苦い敗戦。そこからいかに立ち直り、前回対戦で敗れた松本山雅を返り討ちにするかが問われた今節。
前節から6人を変更したスタメンとなりましたが、「誰が出場しても戦力が落ちない」というチームコンセプトがしっかりと機能。選手それぞれがしっかりと役割を果たし、勝利を目指して邁進。
前半のうちに先制点を挙げてリードして折り返すと。後半開始早々に追加点、松本山雅の反撃もしっかり抑え込み、ゴールを守り通しました。
さらに終了間際には、井上のカターレ初ゴールとなったダメ押し点。
アウェイでの前回対戦では3失点を喫し敗れましたが、その借りを返す3得点。そして守っても無失点。
嫌な負け方をしてしまった前節を引きずることなく、快勝でもってホームに詰めかけたファン・サポーターの期待に応えたカターレ。
約1か月ぶりの試合開催となった県総に、勝利の歓喜がこだましたのでした。

残暑も厳しいなかでの試合、というだけならまだしも。
選手バスが到着してからしばらく、といったタイミングで天候が急変。雷雨によってしばらくの間スタジアムコンコースに退避することになったりとか。
それでも、今節は天候不良で長野や讃岐で試合が開催中止となってしまったりしていたことを思えば。試合そのものに影響がなかったという意味では、僥倖と言えたかもしれません。
松本山雅サポーターが多く来場したことで、今シーズンリーグ戦最多の5816人の動員を記録。
ただ・・・前節、北九州戦で倍の12000人くらい入っていたスタジアムを見ているだけに、その半分と思うと・・・。それに、ホームでもルヴァンカップ神戸戦では8000人を超えたことを思えば・・・。
単純な比較に意味は無いかもしれませんが、それでも。松本山雅にしても、かつての完全ホームジャック状態からすると大幅減。物足りなさは、禁じ得ないところであったかと。

前節の敗戦を受けて、スタメン変更に踏み切ったカターレ。調子の良いメンバーを起用というスタンスは変わらずも、前節から6人を入れ替えての編成となりました。
怪我から復帰の今瀬や大山、出場停止の河井に代わってガブ。マテウスや布施谷に加えて、陽次が久々のスタメン出場となりました。
「誰が出場しても戦力が落ちない」というチーム方針には信頼を置いているだけに。これが出たとこ勝負のギャンブルではない、確たる信念に基づく編成であるならば。ファン・サポーターとしては、信じて応援するのみであろうと。

試合序盤は松本山雅のロングスローであったりCKであったり、攻勢に晒される展開もありましたが。
連動した守備で、ゴールを許さず。
最近のスタメンと久々のスタメンとの混成となったようなメンバーでも、破綻なくしっかりとプレーできているな、という印象でした。
それに加えて、単純な比較ができるものでもないけれど、それでも・・・先の北九州に比べては、松本山雅の圧力にはパワーが足りていなかったというか。
言いかえれば、そこまで圧力がかかっていないならば、それに屈する道理はないということ。
それでなくとも、悔しい敗戦をバネにしなくてはならないというならば。負けるわけにはいきませんでした。

試合が動いたのは、41分でした。
最終ラインの今瀬からのロングボールを起点として攻め上がり、マテウス、安光と繋ぎ。そこから陽次がノールック気味にサイドを走り込んでいた布施谷にパス、その布施谷が中央へと送ったところを安光が蹴り込み、ゴール!
ここ最近、流れからのゴールが無かったなかで、見事な連動からの得点となりました。
北九州戦の出場で、J通算200試合出場を達成した今瀬。試合前にはご家族からの花束を受け取るセレモニーもありました。
最終ラインでのパス回しだけでなく、機を見ての気の利いたロングボール供給などは、まさに彼の真骨頂。それが得点の起点となったのは、感慨深いものがあります。
マテウス、布施谷、陽次ら、このところ出場機会の少なかったメンバーでも、戦術理解はしっかりと共有。それを信じてシュートの選択をしたのは、チームでもレギュラーの代表格といった安光。
まさにチーム一丸!といった感のあった、見事な先制点であったと思います。

1-0でリードした状態で折り返し、勝負の後半。
後半開始時に松本山雅は、この夏の移籍でガンバ大阪から加入したMF中村 仁郎を投入。直後の49分、その中村のシュートがポストに当たって跳ね返るという危ないシーンも。
リードした状態ではあるものの、ゆめゆめ油断するわけにはいかない。
無失点はもちろんとして、追加点を挙げて突き放す展開に持ち込まねば。
そう思っていた矢先でした。
53分、布施谷が相手陣内左サイドで倒されたところ、虚を突くように素早いリスタート。
ゴール前のマテウスにつなげると、そのマテウスが状況に対応しきれない松本山雅選手たちよりも一瞬早くボールを蹴り出すと。
そこに詰めていたヨシキが押し込み、ゴール!欲しかった2点目を挙げることが出来ました。
この一連の流れは、マグレなどではなかったでしょう。確たる信念があってのゴール。
先週の北九州戦の2失点目ーーー今のファウルか?と審判のジャッジに疑問を呈したような場面で、北九州が素早くキック、それが前線に的確につながり、あっさりとゴールを許してしまったのでした。
完全に、自分たちの甘さが招いてしまった苦い失点。それが結果的に敗戦に直結したゴールとなってしまったとあれば、やりきれないにもほどがあるというもの。
この1週の間に、映像での再確認など、徹底した検証を重ねたのでしょう。
その上で、もし自分たちにそういったシチュエーションがあったならば、迷わずにやってやれ!と。
そういった伏線が収束したゴールであった・・・そんな見方も出来たかと思います。

松本山雅側も、交代カードを切って状況を打開せんと試みるも。どこかちぐはぐな印象があり、逆にカターレ側の勢いが増したふうにすら感じました。
そのあたりは、まさにチームとしての一体感というか。
特定の誰かだけが活躍するのではない。誰が出場しても戦力が落ちない、目指す方向に芯が通っているというか。
こうなればもう、勝つのはもちろんとして、いかに無失点でゲームを〆るか。
ナイトゲームとはいえ、暑さ、そして湿度が容赦なく体力を削る状況にあっては。最後の最後まで気を抜くわけにはいかないと。
そんななか、試合も最終盤。5分と表示されたアディショナルタイムのなかで。
カウンターから途中出場のショウセイへとボールが渡ると。そのショウセイには相手3人がついてシュート体勢には持ち込めなかったものの。しっかりと並走していたのは、やはり途中出場の井上。ボールを受け取ると、それを冷静に流し込んでダメ押しの3点目。井上にとっては、待望のカターレ初ゴールとなりました。
攻撃陣のひとりとして、ここまでノーゴールは胸のつっかえであったことでしょう。
それをしっかり打ち破ってみせた、ナイスゴール。井上本人にとっても、価値あるものとなったことでしょう。
そして、タイムアップ。
前回対戦で3失点を喫して敗れてしまった松本山雅に、まさにリベンジとなる3得点で完勝。
連敗をするわけにはいかない!というプレッシャーに打ち克ち、守ってもしっかりと無失点。途切れた連続無失点記録も、またすぐに始めたらいいとばかりに、きちんとゼロに抑えてくれました。

試合後、先制ゴールの安光のコメント。
「連敗するわけにはいかなかった。メンタリティーの強さが試されたゲームだったと思う。苦しい試合だったが、全員で勝利を目指してファイトできた。今日、久しぶりに出場した仲間たちは「これがラストチャンスになるかもしれない」という覚悟と意気込みで臨んでいただろう。そういうみんなのエネルギーをチームの勝利のために結集できた。 」
なにか、今のカターレというものが全て詰まったようなコメントのような気が。
順位は変わらず4位のままではあるものの、苦い敗戦を乗り越えたこの勝利が、またひとつチームの結束を深めることになったことは間違いないかと。
次戦・沼津戦もまた、前回対戦で敗れた相手とのリベンジマッチとなりますが。
もちろん、狙うは勝利のみ。必ずや勝って、カターレの強さを、昇格クラブの資格に足るとの証明をせねばならないところ。
難しい相手との試合を制し、さらなる高みへ。
挑戦は続いていきます。
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