2024シーズンも残り2試合。ホーム最終戦となる今節、前回対戦で敗れた借りを返す勝利を目指し、ヴァンラーレ八戸を迎え撃ちます。
優勝に続き、自動昇格という目標も未達に終わってしまった今シーズンですが。
まだ、終わっていない。
3位から6位までが残り1枠の昇格を争うプレーオフ。現在3位のカターレにあっては、その座を死守し、アドバンテージを確保した状況で決戦に臨まねばなりません。
ならば。
勝つことで、自力で3位が確定するという今節。このチャンスまで逃すことなど、あってはなりません。
7試合連続勝ちなしという状況を打破し、3位にふさわしいクラブとして、胸を張ってプレーオフに進出するためにも。その先の昇格をつかみ取るためにも。
必ずや勝たねばなりません。
SNS上でもよく言われることですが、「また調子の良いところかよ。最近カターレの相手ってそんなんばっかだな」
ここ最近だけで見ても、カターレとの対戦時には。
・3連勝中であった鳥取
・カターレが4失点して大敗した福島に逆転勝ちした相模原
・4連勝中であった岐阜
なにか、ちょっと落ち目の相手では?という対戦は、前回勝利にあたる9月の金沢戦にまで遡らねばならないかもしれません。つまり、この7戦連続勝ちなしのあいだ、ずっとそんな上り調子の相手との対戦でもあった、と。
もちろん、「そんな状況でも跳ね除けて勝たねばならなかっただろうが!」なんて言われたらそれまでですし、勝てなかった言い訳にもなりはしませんが。
今節の八戸もまた、例にもれずといいますか。
3連続引き分けを挟みつつも6戦連続負けなしと好調。さらにはライバルクラブの動向次第という要素こそ強いものの、昇格プレーオフ圏内入りの可能性も潰えていない。
今節の勝利を絶対条件として、モチベーションも高くアウェイ富山戦に臨むことは明白と言えます。
それでなくとも、昨年の第36節、今年の第4節と、富山戦は2連勝中の八戸にあっては。
相手が7戦連続で勝てていないクラブだから、という油断や慢心は無いでしょうが、かと言って3位だから勝てないのでは?という怖れも無いであろうと。
逆にカターレのほうが、八戸を必要以上に意識しすぎないようにせねばならないくらいで。
昨シーズンのちょうど今頃、アウェイで手痛い零封負けを喫してしまい。結果論でものを言うのもどうかとは思いますが・・・あるいは、そこでしっかり勝てていれば、最終戦に同勝ち点ながら昇格を逃す、ということも無かったかもしれません。
そして、前回対戦。
開幕から3連続ドローでスタートという不本意な戦績であったなか、初勝利を求めて乗り込んでいったアウェイ戦で、またしても零封負けで敗戦。今シーズン初黒星を喫し、開幕ダッシュ失敗を決定づけてしまうような負けとなってしまったのでした。
奇しくも、今節もまた3連続ドローと勝ちきれないなかで迎える八戸戦となります。
ここで、なんとしてもリベンジを成し遂げねば。
琉球、松本山雅、そして沼津と、アウェイでのシーズン前半戦で敗れた相手には、再戦となったシーズン後半のホーム戦ではリベンジを果たしてきました。
今回もまた、例外でなく。必ずや勝利し、借りを返さねばなりません。
八戸を率いる石﨑監督は、言わずと知れたカターレ前監督であり。近年の堅守速攻型というカターレのスタイル、その礎を築き上げた人物その人です。
ここ2連敗は、いずれも八戸に先制ゴールを許してしまい、追う立場となって攻め込むも、堅い守りを崩しきれず無得点で敗戦、という結果。
順位としては9位ながら、総失点38は、2位の今治と同等。上位チーム相当であることはデータ的にも明らか。堅い守備に自信をもって乗り込んでくることは、まず間違いなく。その上で、いかに得点を挙げて勝ちきるかにフォーカスしてくることでしょう。
ここまで49得点を挙げているカターレではあるものの。正直言って、とても物足りない数字だと。ときに見られる消極的か?躊躇か?という、「そこはシュートだろ!」というシーンがもう少し改善されていたならば、もっと伸びていたはずだと。
どうしても勝たねば!という勝負所で、そんなことを言っていては勝ち星はおぼつかない。これまでの実績から富山に苦手意識もない、むしろ前監督の指揮の下で富山戦に自信すらある、という八戸を相手に、弱気を見せてしまったならば・・・シーズンダブル敗戦という最悪の結果も、十二分にあり得る話で。
もちろん、そんなのは願い下げ。
必ずや、返り討ち。
今シーズンのホーム最終戦となる今節、ここ最近のもどかしい結果を払拭して地元のファン・サポーターに歓喜を届けるという使命を全うせねばならないならば。
必ず、勝ちきる。
強い意志を、覚悟をもって挑まねばなりません。
石﨑前監督の挑戦を跳ね返し、J2への道を道を切り拓くーーーJ3の卒業試験とも言うべき試練。
その尖兵(?)として、音泉 翔眞、安藤 由翔という元カターレ選手たちが乗り込んでくることに。
本来であれば、長くカターレに在籍した功労者にして今シーズンから八戸でプレーする柳下 大樹も富山凱旋を果たすはずでしたが・・・残念ながら、靱帯断裂の大怪我で離脱中。今節の再会はなくなることに。
その思いを引き継いでの音泉、安藤でもあろうからには。ゆめゆめその挑戦に怯むわけにはいきません。
今シーズン、YS横浜の萱沼、宮崎の武に恩返しゴールを喫してきましたが。
これ以上の恩返しゴールをくらうわけにはいかないよ、と。
むしろ、カターレ監督としての「イシさん」に薫陶を受けた選手も多いなかにあっては。
この八戸の挑戦を跳ね返すことこそが、恩返し。勝つことで、石﨑監督当時に果たせなかったJ2昇格を成し遂げることこそが恩返し。
そう、恩返しと言えば。
かつて、石﨑監督を慕い、「元藤枝3人衆」がひとりとして、カターレに移籍してきた吉平。
ともすれば、その3人衆の2人、姫野や安藤にならって、イシさんの下へ、八戸へ移籍するという選択肢もあったのではなかろうかと。
そんななかでも、カターレ富山でのプレー継続を選択し、今シーズンはキャプテンにも就任。
誰よりも熱く、チームのことを想い、J2昇格への情熱を燃やしてきた吉平。
ボーズ頭にして気合をいれたこと、そして、前節のラストプレーでの執念の同点ゴール。
もはや、その心意気に一点の曇りもないと、ファン・サポーターの誰もが知るところです。
そんな吉平が欲してやまない、J2昇格。それに立ちはだかる、恩師率いる八戸。
恩返しに、これ以上ないシチュエーションと言えましょう。
超えてみせる!ーーーここまで9得点、大台の2桁とくてんでもって、その覚悟を今こそ示すときです。
7戦連続勝ちなしという苦境にさらされながらも、それでも3位をキープし続けてきたのは。
ひとえに、ドローで1にはなりながらも、それでも負けることなく勝ち点を積み重ねてきたからこそ。
勝てなかったかもしれない。けれど、相手も勝たせなかった。相手の勝ち点を削ることで、3位の座を保ち続けてきた。
優勝・自動昇格は、なりませんでした。
しかし、今シーズンからのプレーオフ1枠。それを、なんとしてもつかみ取るために。
今節、勝てば問答無用で3位が確定します。つまりは、プレーオフでのホーム開催、ドローでも勝ち抜けというアドバンテージを得るということ。
プレーオフに出ることが目標じゃない。
あくまで、勝ち抜けるのが目標であって。
そのために、やるべきことをやりきる。
自力で優勝・自動昇格は叶わなかった。でも、自力で3位勝ち上がりは出来る。
ならば。
それを、やりきるだけ。そのために出来ることを、やり抜くだけ。
ホーム最終戦で、勝つ!
「その先」のために、いまは目の前に最大集中。
必ずや勝って、カターレが昇格にふさわしいクラブだという証を立てろ!!!
勝たれ!!!富山!!!!!