行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

もがくほどに沈むドロー沼。またも勝たねばならなかった試合を落とす SC相模原戦

2024-11-04 23:57:38 | カターレ富山
2-2のドロー。
前節のショッキングな終了間際ドロー決着を踏まえ、なんとしても勝利が求められた今節でしたが。
開始早々の失点で出端をくじかれたものの、それでも。前半のうちに追いつくことに成功し、勝負の後半には、開始間もなく勝ち越しゴール。逆転勝利への機運が高まりました。
しかし。
痛恨のPK献上で再び同点に。その後、相模原の攻勢を押し返しての勝ち越しゴールはならず、同点のままに試合終了。
また、勝たねばならない試合で勝てませんでした。
もちろん、選手たちの頑張りは認めるものの・・・結果がついてこないもどかしさというものは、いかんともしがたく。
自動昇格に向けては、限りなく赤に近い黄色信号。まさに、崖っぷちに追い込まれることとなってしまったのでした。

道中は警報レベルの雨に晒され、会場入りしても、弱いながらもずっと雨が降り続くなかでの試合となりました。
今シーズン、どうにもこうにも戦績が振るわないアウェイ戦。負けは論外として、もはやアウェイで勝ち点1なら悪くない、などという次元でもなく。
ただひたすらに、勝利が求められました。
ショウセイと井上が前節に引き続きスタメン起用。ベースの部分で大きくは変わらない編成のなかで、目を惹いたのが瀬良のスタメン復帰でした。
ルヴァンカップなど過密スケジュールの影響もありつつも。ルーキーながら存在感をはっきしていた今シーズンの大卒新人の4人。
そのなかで、病気によって無念の戦線離脱、復帰戦で覚悟のイエロー、累積出場停止など・・・なんとも波乱のシーズンとなっている瀬良ですが。それでもファン・サポーターの期待は大きく。
このシーズン最終盤のスタメン抜擢も、チームとしても期待がかけられていることの表れ。ならば、存分にその力をして発揮してほしいと。

試合は、いきなり動くことに。
自分たちのミスからCKを与えてしまい、まずいな、という流れの中で。そのキックから上げられたボールをゴール前ではじき出したまではよかったものの・・・狙いすましたようなミドルシュートを決められ、先制されてしまうことに。
正直言って、またか、と。
この試合に限らず、悪い意味での今シーズンカターレのあるある、というか・・・典型的な失点パターン。
もちろん、気を抜いているわけではないでしょうが、やはり意識の問題という部分はあるかと。
相手選手にとっても、100%の確信を持ってのシュートではないでしょう。
けれど、それを踏まえてなお、ゴールへの意識というものがしっかりあってのチャレンジ。そして、その成功。
それを、まんまと決められてしまうというもどかしさ。
そして・・・なによりも悔しいのは。
むしろ、カターレの側が、そういったアグレッシブさを見せたシュートを狙っていかねばならないにもかかわらず。カターレのチャレンジがほとんど無いなかで、相手のチャレンジはしっかりと決められてしまうという、やるせなさ。
勝たねばならない試合でくらってしまう先制パンチとしては、キツいものがありました。
ただ、それでも。
「ハンデは1点でいいのか?」
そのくらいの気構えでいなければ、と自分に言い聞かせました。
なにより・・・前半早々の得点で試合の行方が、勝利が決まってしまうとは限らない。なぜなら、2点リードしながら勝てなかった前節のことを思えば。
このまま終わってはならないし、そのつもりはさらさらない!

8分にはショウセイのシュートがバーに嫌われてゴールならず、という場面が。
その後も一進一退の攻防が続くも、なかなか得点には結びつかず。
言うまでもなく、同点・逆転を目指さねばならないカターレでしたが。
そのタイミングというものも、やはり重要。
これまでJ3リーグを舞台に何度も相まみえているなかで、富山戦に並みならぬ情熱をかけている印象のある、相模原を率いるシュタルフ監督。
なにか、勝つために全力を尽くし、こちらが隙を見せれば容赦なく狙ってくるような、謎の信頼感がありました。
そんな相模原に、ハーフタイムを挟んでさらに勢いを加速させてしまうわけにはいかない。情熱をほとばしらせるシュタルフ監督の闘魂注入がブーストをかけるきっかけともなれば、さらに厄介なことになるのは明らか。
そのためにも、なんとか前半のうちに追いつく必要がありました。

そんななか、前半終了間際のアディショナルタイム。
右サイドを駆け上がった松岡が中央へとクロス、それに井上、瀬良が競り合うなかで、こぼれたボールをグラウンダーのシュートで蹴り込んだのは、末木!
まさに、してやったり!
前半のうちに追いついておきたいという願いが叶うかたちで、価値ある同点ゴール。
試合を振り出しに戻し、勝負の後半にかけることとなりました。
理想的な展開でハーフタイム。試合を振り出しに戻したからには、勝ちきるのみ!
すると、後半開始からギアを上げるカターレ。
47分、パスを繋ぎながら左右に揺さぶりつつ攻め上がると。左サイドから安光が中央へと折り返し、そのボールに反応、松岡のシュートがゴールへ!
決めるべき選手がしっかりと仕事を全うしての逆転ゴール!雨の中声援を送り続けるゴール裏が、一気に沸き立ちました。
逆転勝利への道筋をつけたカターレ。あとは勝ちきるのみ!

・・・だったのですが。
「早々の得点で試合の行方が、勝利が決まってしまうとは限らない」とは、まさにこの試合で相手に向けて突きつけた思いではなかったか。
65分、雨の影響もあったのか、ミドルシュートを体正面で止め切れなかった田川が前にこぼしてしまうと、それを押し込もうとしたFW瀬沼 優司と神山が交錯、PKを献上してしまうことに。
キッカーは、FW武藤 雄樹。前節の福島戦で2ゴールを挙げた勝利の立役者は、この重要な場面でも動じることはなく。決められてしまい、再び同点となってしまったのでした。

そこからさらに出力を上げて、再度勝ち越しゴールを狙って攻勢をかけねばならないカターレでしたが。
「「ボールを失いたくない」「ロストしたくない」という気持ちがあり勇気を持って前に行けなかった。」と監督がコメントしましたが、まさにそういうところで。
さらに、攻め上がった先でも、「そこはシュートだろ!」という場面でパスを選択するような躊躇があったり。
まさに、「そういうとこだぞ!」という展開。
求められるのは、1失点目の逆、というか。
たとえ確証は無くとも、まずはチャレンジという姿勢。シュート無くしてゴール無し、というあたりまえのことを、ためらっていたのでは・・・。
カターレの悪い部分が出たことで、試合は膠着。相手の攻勢をしのぎ続けたものの、どうにもこうにも反転攻勢につなげられない。
そして、タイムアップ。
また、引き分け。
どうしても勝たねばならない試合という位置づけで臨んだはず。そのチャンスもあったはず。
なのに、結果が伴わない。

今節、同じく相手にリードされる展開となりながら、逆転勝利で勝ち点3をものにした2位・今治。差を詰めるどころか、またも広げられることに。
無念と言うよりほかない、残念どころではない現実を突きつけられ。
ただ、それでも。
残り3試合。いかに厳しい状況であろうが、試合は待ってはくれません。
自分たちで、打破していくよりほかにありません。
あきらめたら、なにもかもが終わり。
昨シーズンの教訓を活かすも殺すも、残り3試合にかかっています。
ここであきらめるわけには、投げ出すわけにはいかない。
歯を食いしばって、勝ちにいく。
戦いは、つづきます。
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