行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

【J特】黒部の2ゴールで千葉戦初勝利!無失点で今季初連勝!  ジェフユナイテッド千葉戦

2012-09-16 11:58:12 | カターレ富山
2-0で勝利!!
攻撃陣の大黒柱・黒部が恩返し弾となるゴールを立て続けに決め、守備陣も好セーブ連発の守田をはじめ、全員が高い意識を途切れさせずに無失点。前節4ヶ月ぶりの歓喜に包まれた県総が、中11日で再び勝利に酔いしれました。
これによって勝ち点3を積み重ね、最下位脱出。それでも入れ替わった町田とはわずかに2差、さらに直接対決も控えているとあっては、油断など出来ようはずもありません。しかし、この勝利によって得た手応え、自信というものは、きっとこの先の戦いにも繋がっていくはずです。

ほぼ日曜に固定されている今季J2日程にあって、変則的に金曜開催となった今節。
正直なところ、試合前は不安のほうが大きかったです。相手がこれまでいちども勝利したことのない昇格争いの只中にいる千葉ということも、もちろんありましたが・・・相手がどうこうより、こちらの問題として。
前節の愛媛戦で勝利し、長い長い勝ちなしからようやく脱出しました。とはいえ、そこで安心してしまって次につなげることが出来なければ何の意味もない。むしろ、肝心なのはこれからだ、と。
そんな中で迎えた天皇杯2回戦では、岡山に完敗。いつもと違うメンバーだとかは言い訳にならない敗戦ぶりは、また弱いカターレに逆戻りしてしまったのでは、という危惧を抱かせるに充分でした。
愛媛戦勝利は単なるまぐれ、実際のところはなにも変わっておらず、相手の強さよりも自分たちの弱さに負けて勝てない試合が続いてしまうのではないかと。

試合が動いたのは、まだどちらもペースをつかんでいなかった10分のことでした。
朝日が起点となり前線に送ったボールを相手DFがこぼし、それを見逃さなかった大西がライン際から中央へ。待ち構えていた黒部が確実に決め、欲しかった先制点を奪うことに成功しました。
千葉も千葉で、負傷によりDF山口智とFW藤田祥史、出場停止で佐藤勇人という主力3選手を欠いた状態。意識のずれなど、あったのかもしれません。とはいえ、そんなことは言い訳にしてほしくはありません。それを言っていいのなら、負傷者続出だった今季のカターレがどれだけ言いたかったことかと。
実力の上では、やはり千葉のほうが圧倒的に上。得点が入らないまま相手にペースを譲ってしまったならば、攻撃に晒される焦り、反撃できないもどかしさで集中力を欠き、そこからやられていたかもしれません。そうなる前に、リーグ最少失点の相手から得点を奪えたことの大きさといったら。

ただ、先制点を挙げても、なかなかそれを勝利へつなげることが出来なかったこれまでのカターレ。むしろ、そんなであったから最下位であったと言えるかもしれません。
今節も、得点の直後にいきなりピンチ。ものの1分かそこらであっさり同点か、という場面で、GK守田が神がかったセーブで阻止しました。
やはり、と言うべきか、徐々に攻勢を強める千葉。
試合を通じてCK13本、FK19本。ちなみにカターレはCK0本。いかに集中力を切らさずにしのぎきるかを問われた試合で、試練が続きました。
しかし、ピンチにあってもしっかりと守りきった守田。“当たっている”と感じさせる、ナイスプレーでした。いわゆるジャイアントキリングを成し遂げる条件のひとつに、キーパーが当たっているということがあるとか。まさにそれを体現するかのような活躍に、「これはいけるかも?」という予感も。

厳しい状況だからこそ、「次の1点」が重要となる。
その次の1点が決まったのが、29分でした。1点目と同じように、またも起点は朝日。今度は自らがサイドを敵陣深くえぐり、中央へ。そこで、再び黒部!確実に決め、2点差としました。
正直、思いもよらない展開。結果的に前半はシュート2本で圧倒的に攻められる時間のほうが長かったわけですが、その2本で2得点とは。
確かに、数はすくなく、チャンスそのものも多くなかった。けれど、前半シュート0に終わった前2試合とは一線を画した結果となったのは、この試合に賭ける意気込みがプレーに表れた証であったのかもしれません。
よし、ならばこそ、相手に得点させてやるな、と。
先制しながら逆転負けは、これまで何度となくあったこと。それでなくとも相手は力のあるチーム。2点差としても、点差を縮められるわけにはいきませんでした。
そんななか、前半終了間際。42分、なにを思ったか、セットプレーからFWロボがまるでバレーボールのブロックかのようなハンド。直後に足助と小競り合い、どついてしまったことで2枚目イエローの退場となってしまいました。
全く予期せぬかたちで2点リードと数的優位という状況で折り返すこととなったのでした。

しかし。
安心することなど、出来ませんでした。8月、3戦連続で先制して折り返しながら勝てなかったように。甲府戦でも、長く相手がひとり少ない状況であったのに追いつかれ、勝利できませんでした。
今節は2点差であったものの、2点をひっくり返されて敗れてしまったことも実際にあったわけで、油断など出来ませんでした。
繰り返すようですが、千葉は力のあるチーム。
この期に及んで、得るはずの勝ち点3が引き分けで1、敗れて0になることなど、あってはならない。そのためには、1失点とて許さない、断固たる決意が必要でした。
千葉は後半、去年のホーム戦でしてやられた深井、オーロイを投入。対してカターレは、怪我の影響から本当は使いたくなかったらしいものの、大巨人対策にはこの男、という福田が途中出場しました。
その福田、期待通りにやってくれました。2メートルのオーロイとまともに競り合って勝ってしまう高さと強さ。さすが、なんと頼りになることか。
後半になると、千葉の選手の「こんなはずでは・・・」という負のオーラがにじみ出ているようでした。もし、実力を存分に発揮していたなら、何度かあったシュートをふかしてしまう場面でも、決めていたはず。いかに強豪クラブとはいえ、メンタルの落ち込みがプレーに出てしまうということは、やはりあるようでした。
対して、これまでであればやられていたような場面でも、相手得点を許さなかったカターレ。
なかでも、ボランチのタイジローのプレーが印象的でした。カバーリングひとつ、パスひとつにしてみても、“周りがよく見えている”ということを感じさせるプレーぶり。それは、精神的に余裕のないままにプレーしていたのでは決してなしえなかったことかと。そのあたりに、試合出場を通して成長している姿が見て取れたのでした。

どんどん時間が経過していく中にあっても、集中力を切らさないカターレ。
防戦一方ではなく、決まりこそしなかったものの、木村や途中出場の西川らが惜しい場面をつくりだしたことも。試合最終盤であっても全力ダッシュする朝日の姿に、思わず「すげぇ」と感嘆してしまいました。
そして、4分あったアディショナルタイムもしのぎきり、試合終了。見事に、千葉戦初勝利を挙げたのでした。
平日夜にもかかわらず、3161人が詰めかけた県総。今月2日に続いて、カターレのファン・サポーターは勝利の歓喜をわかちあったのでした。

もし、今節負けていたならば。
「強豪が相手だったからしかたない」で済まされたのか?と。
「やっぱダメじゃん」となっていたのではないかと。
依然、厳しい状況が続きます。まだ、何かを成し遂げたわけではありません。
それでも、悲願成就へ向けての光は示せたのではないかと。
やれば、できる。
だったら、やりぬくのみ。
選手たちも、その思いを新たにしたのではないでしょうか。そしてそれは、我々サポーターも同じ。
次なる勝利、3連勝に向けて。
次節までは、わずかに中2日。
ここに至って、やるべきことはただひとつ。勝つことだけです。
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【J特】第33節  ジェフユナイテッド千葉戦

2012-09-14 06:32:58 | カターレ富山
リーグ戦も残すところあと10試合。ホームにジェフユナイテッド千葉を迎えます。
前節・愛媛戦で、15戦の長きにわたった連続勝ちなしからようやく脱出。しかし、続く天皇杯2回戦では岡山に完敗。
メンバー起用の差であるとか、リーグ戦とは切り離して臨んだ、という見方もあるにせよ・・・相手にとって薄氷の勝利であった、とかならともかく、あえなく無得点で敗れていたのでは擁護のしようもありません。
愛媛戦は、目下リーグで2番目にガッカリなチームがいちばんガッカリなチームにたまたま運良く勝っただけ、とでも言うのだろうかと。
見方はそれぞれにあるでしょうが・・・“取り返しのつかないことをした”という自覚がきちんとあるのかどうか。
最下位で、降格回避に全力を尽くさねばならないことは事実でしょう。しかし、だからといって天皇杯で敗れたことを「目標を一本化できた」というのは、詭弁としか言いようがありません。ホームである県総で、Jリーグに名だたるビッグクラブである名古屋との対戦を楽しみにしていたファン・サポーターも、決して少なくなかったはず。その期待を裏切ってしまったこともまた、事実なのだから。
様々な期待を犠牲にし、その上に成り立っているのが現在の状況であることは、確かです。
ならばこそ。
最後の希望であるJ残留だけは、なにがあっても成し遂げなければならないのであって。
そこに、一切の言い訳や妥協は許されません。
そう、たとえ今節の相手が昇格戦線真っ只中の千葉であったとしても、例外でなく。

下位の岐阜、鳥取、町田に白星を献上し、富山とも前回対戦時には引き分け。
シーズンも残り10試合、昇格戦線がより厳しさを増していくなかにあって、千葉にとって敗戦は論外、引き分けすらも許されないでしょう。最下位を相手に勝ち点3は当然として、リーグトップである得失点差のプラスをしっかり伸ばせるかが課題かと。
リーグ終盤で昇格を意識したクラブとの対戦と言えば、昨年の鳥栖戦を思い出します。あからさまに手を抜いた天皇杯から連敗することなどなく。きっちりと主力が躍動し、0-3で完敗してしまったのでした。
天皇杯ではメンバー総入れ替えながらもJFLの長崎を下した千葉。本気を出すリーグ戦において、最下位を相手に手こずるわけにはいかない。全力でたたきつぶしにかかってくるのではないでしょうか。

対する、カターレ。
足助、黒部、ヨンドクらを休ませた天皇杯。一方で、平出が出場停止、福田が負傷から途中交代したのが気がかり・・・どうにもこうにも、万全とは言えない面も。福田については、たとえ出場に問題がなかったとしても、累積警告でリーチがかかっている状況に変わりはなし。もしイエローをくらってしまった日には2試合出場停止となってしまうとなれば、そのダメージは大きすぎます。かといって、遠慮しながら無難な対応でどうにかなるほど、千葉の攻撃陣はぬるくないでしょう。相手もリーチ状態は承知のはず。加えて負傷の影響も懸念されていることが弱点となるなら、それを見逃すとは思えません。全力をもって挑みかかり、なおかつ勝負に勝たねばならない。厳しい対応を迫られることとなりそうです。

課題はやはり、いかに得点するか。
得点なくして勝利なしということは、これまでさんざん思い知らされています。というか、天皇杯でも無得点だったばかり。
確実に言えるのは。
ここ2試合連続で前半シュート0なんて展開が続いていますが、そんな有様では、リーグ最少失点である千葉に太刀打ちできようはずもない、ということ。
戦略上大事に行くことと積極性が足りないこととは、意味が全く違います。
もし、同じように前半シュート0なんて試合となったならば。それは、相手守備陣に自信を与えるだけで、こちらに得るものはなにもないでしょう。
むしろ、予想外に積極性を見せて相手を戸惑わせるくらいでちょうど良いのではないかと。
そんななかでは、やはり黒部の前線で体を張ったプレーぶりというものに期待したいところです。前節の勝利は、負傷しながらもチームを鼓舞し、さらには決勝点の起点となった黒部の働きがものをいいました。
かつて所属していただけあって、千葉にとっても黒部は特別な選手でしょう。だからこそ、「やはり、手強い」と思わせるだけの印象を植え付けたならば、黒部本人はもちろん、ほかの攻撃選手にとってもチャンスとなることかと。
そのチャンスを活かすためには、ヨンドクにも存分に働いてもらわねば。
前回対戦の際に同点ゴールを決めたのは、セットプレーからの隙を見逃さない目と、遠目からでも積極的にシュートを放っていった度胸があってのもの。今節もまた、千葉にとってのやっかいな選手となってほしい。そして、そのプレーでカターレを勝利に導いてほしいと思います。

格上なのは、承知。厳しい戦いとなるであろうことも、承知。
しかし、だからといって負けるわけにはいかないのであって。
むしろ、勝つしかない。相手がどこであろうが、勝つ以外の選択肢など、もはやありません。
待ったなし。だからこそ、勝て。
天皇杯敗退から目標が一本化したというなら、それが詭弁でないことを、強豪撃破で証明してみせろ!ということで。
負けてる場合じゃねぇ!
勝たれ!!!富山!!!!!
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【J特】雑記(仮)  アウェイ ファジアーノ岡山戦(天皇杯2回戦)

2012-09-11 23:57:13 | カターレ富山
天皇杯2回戦・ファジアーノ岡山戦のアウェイ道中記なんぞを。

前日・9月8日、18時30分より県総にてファン・サポーターカンファレンスが開催され、それに行ってきました。
開催要項の注意事項に抵触するだろうから詳細を記すことはしません。それでも、触れない程度に言えば、いちおう自分の言いたいことは言いました、と。ほかでもない自分の口で直接要望を提言したことで、参加した意義もあったかな、と・・・。いや、その要望が実行されてはじめて実を結んだことになるのでしょうが。
さておき。
予定から1時間押しで、終了が21時30分頃、帰宅が22時頃となりました。

応援ツアーバスの砺波駅集合が午前3時。
下手に仮眠なんぞをとったら寝過ごす可能性もあったので、そのまま起きていることに。
ちょうどスカパーで勝利した愛媛戦の再放送があったので、2時30分までそれを観ていました。その勝利の余韻とともに、出発。
2時40分頃に駅に着き、駐車場から歩いていくと、ちょうどバスが到着するところでした。さすがに深夜、滞りなくスケジュール通りの進行だったようで。
程なく出発、高速に乗り、一路岡山へ。

標準サイズ(?)のバスがほぼ1台分埋まるくらいの参加人数。
体勢的にちょっときつかったながらもなんとか睡眠もとりつつ、高速道路を西へ。
道中は順調そのもので、ほぼスケジュール通り、10時少し前にカンスタに到着しました。


開幕戦以来、ほぼ半年ぶりとなるカンスタ。
というか、1年に2度来ることになるとは思っていませんでしたが。
管轄が違うことで当然と言えば当然ながら、ファジフーズは未展開。来るごとに堪能させてもらってきただけに、ちと残念。
というわけで、スタジアムにほど近いコンビニで買い出しをすることに。

そこで購入した、最近噂のガリガリ君リッチコーンポタージュ味。
発売前から話題集中、大反響過ぎてわずか3日で生産一時停止となり、現時点では流通分のみという曰く付きの逸品。それが偶然にもげっとできたということで、賞味することに。
なんというか・・・想像以上に、コーンポタージュでした。
コク、とろみはコーンポタージュのそれそのもの。なのに、アイス。アイスであればもうちょっとシャバシャバしているかと思えばそんなことはなく、濃厚な味わい。なかなかに不思議な感じでした。

そして、遠征のお楽しみのひとつに、ニンテンドー3DSのすれ違い通信。
本体を購入したのが開幕戦直後だったので、前回来たときには所持していませんでした。というわけで、今回、めでたく岡山の達成に成功。そのほか、香川県、福岡県もクリアしました。
今後のアウェイ行きの際にも、是非とも持って行きたいところですともさ。


入場口付近で販売されていたプログラムを購入。J参入以降、毎年欠かさず買っています。
いつかは、あたりまえに4回戦以降バージョンのプログラムを買えるくらいに、クラブが強くなればいいな・・・。



さて、いよいよ試合。
いつも通り、恒例のメッセージゲーフラ。3回戦進出、そして9月30日のホーム岡山戦と、両方にかけてみました。
ただ・・・その3回戦進出は、ならなかったわけですが。

試合終了後、うなだれてピッチを後にする選手たちの図。
本当に、やりきれない気持ちになります。アウェイまで来てこれでは、なおさらのこと。
今後、こういった光景を見ることが減ることを願わずにはいられません。

帰途につくツアーバスの車内は、それはもうサバサバした雰囲気だったというか。
みんな、一様に疲れ切って帰った、と。
勝ってお祭り騒ぎで帰る、優雅なバスの旅・・・次回参加こそ、そうなりますように。


で、例によって例のごとく、個人的な旅の〆、吉野家の牛丼。
これもね・・・勝って気分良く帰るそのときには、奮発して大盛りにする予定なんですよ。
それが、今回もまた、ならず・・・。なんともはや。

と、いつもならここで終了なのですが。
今回は、後日談つき。
なんと、バスに忘れ物。PSPを忘れてしまったのですが、あとで連絡を受けるまでまったく気づきませんでした。
しかも、降り際に忘れ物にご注意、と言われていたなかで忘れてしまうなんて。かっこ悪すぎ。
まぁ、無理矢理ポジティブにとらえるなら、どこか出先で忘れたんじゃなくて良かった、個人が特定できるもので良かった、というところですが・・・。
なんだかな。
それほど、気もそぞろだった、ということか・・・。
敗戦ダメージは、思ったより根深かったようで。

おあとがよろしいようで。
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【J特】悪い意味での「いつも通り」。2回戦敗退、ホーム戦に進出することなく散る。  ファジアーノ岡山戦

2012-09-10 23:55:50 | カターレ富山
0-2で敗戦。
前回大会覇者であるFC東京がJFLの横河武蔵野に敗れるなど、各地で波乱が相次いだ天皇杯2回戦。
しかし。
J2の10位・ファジアーノ岡山と最下位・カターレ富山との試合は、その差通りの“順当な”結果となりました。

リーグ戦において長きにわたった勝ちなしから脱却し、さぁ、これからという試合ではなかったのか。
勝ち上がった3回戦では、ホームである富山県総合運動公園陸上競技場において、Jリーグ屈指のビッグクラブである名古屋グランパスとの対戦。昨年の天皇杯では、前回覇者にしてナビスコカップ王者の鹿島と対戦し、敗れはしたものの、大きな収穫を得ました。その再現を成し遂げるためにも、勝たねばならなかったのではなかったか。
結果は・・・0-2というスコア以上に敗北感を植え付けられた、惨敗でした。

舘野のプロデビューをはじめ、先の愛媛戦からメンバーを入れ替えて臨んだ今節。
リーグ戦とは関係のない天皇杯だから手を抜いた、ということではなく、戦略的判断という要素が色濃い起用であったかと。累積警告で次節出場停止の平出に代わって久々スタメンのヨシケン、前節の時点で大事をとって途中交代したヨンドクはメンバー外、流血から5針縫ったという黒部は言わずもがな。西川、敬介らが起用されました。
メンバーが替わっていても、やるべきことは同じ。いや、同じものとしてやり通さねばならないのがカターレ富山というチーム。
ここまで、けが人続出の影響で固定スタメンは組んできませんでした。だからこそ、出場するメンバーは、おのおのがしっかりと勝利への自覚を持って試合に臨まねばならなかった・・・のですが。

天候は午前中の晴れから試合時刻には曇り、時折雨もぱらつくコンディションのなかで執り行われました。
このところナイトゲームが続いていたなかにあって、久々の13時開始試合。気温30.8度、湿度62%という蒸し暑さへの対処が求められる試合に。
戦略としては、前半は我慢して0-0で押さえ、後半勝負というプランだった模様。
そのとおり、両者無得点のままに折り返しましたが・・・やはり、どう贔屓目に見ても岡山のほうが上でした。足下の技術、パスの精度、動き出しのタイミングその他諸々、テクニックの面で上回っているのが明らかでした。
いつものように前からガツガツと行ってしまうとバテてしまうこと必至という状況下にあったのであれば、押し込まれても要所を締めていればOKということではありましたが・・・。
それでも、前半シュート0は、いくらなんでも。
愛媛戦も似たような展開から後半のワンチャンスをものにして勝利したとはいえ、相手を脅かすようなかたちを全然作れず、とは・・・。

失点は、54分。
同じカンスタでの開幕戦でそうであったように、また、チアゴにPKをとられ、そのまま決められてしまうという。
そろそろ先制しておきたい、という絶妙なタイミングで、逆に失点してしまうことに。せっかく先制しながらPKによって勝利を逃した、開幕戦の苦い記憶が頭をかすめました。
確かに、同じような失点のしかたに凹む気持ちもあったかもしれませんが・・・逆に言えば、勝てなかった開幕戦の借りを返すチャンスでもあったはずです。あのときに勝ちきれなかった自分たちに打ち勝つ、というような。時間もまだ、充分にあったのだから。
しかし。
相も変わらず、攻撃がなっていない。まったく、迫力というものを感じませんでした。
まるで、3点も4点もとられたかのよう。たかが1点、すぐ追いつき、逆転すれば勝てる!という意気込みが求められたというのに・・・それが、感じられませんでした。
そうこうしているうちに、76分。
直接FKを頭で合わせられ、獲られてはいけなかった追加点を許してしまいました。
ただでさえ薄かった反撃ムードが、さらにしぼんでしまうことに。
結局、最後の最後まで良いところを見せられず。
波乱とかそういった要素の全くないままに、順当に敗れました。
最下位チームらしいというか・・・いままでさんざん見せられてきたダメな試合を、この天皇杯でも、また見せられてしまいました。

なにが悪かったのか?
ただひとこと、「攻撃が全然なっていなかったから」かと。いわゆる得点のにおいというやつが、まったくしませんでした。
一方的に攻められ続け、防戦に回るしかなかった、というわけではありません。うまくやればチャンス、そしてゴールに結びついたであろう場面も、1度や2度ではありませんでした。
ですが、結果は無得点。
とにかく、要領が悪すぎました。
なんで、自分からアクションを起こさないのかと。なんで、他人まかせのプレーばかりするのかと。
具体的には、「そこでシュートに行けよ!」って場面でシュートせずにパスを選択、結果相手に奪取され、攻撃終了とか。
サッカーは、言うまでもなくチームプレーが最重要。おのおのが好き勝手にやっていたのでは、チームとして成り立ちません。ですがそれは、自分の責任というものを薄めるためのものではないのであって。
ときとして、自分の判断で遠目から狙ってみるとか・・・そういったアクセントがあれば、守る方にしても選択肢が絞りづらいはず。にもかかわらず、単調な攻撃の繰り返し。
また、ボール奪取からの速攻が全く決まらないとか。次のプレーを予測して考える前に動き出す、ということが出来ていればそうはならないはずなのに。
そのあたりも、自ら考えてプレーする力が弱い、ということなのでしょう。
パスにしても、出すとき、受け取るときになって、つまりは自分にお鉢が回ってきたときになって、やっと行動を決定しているというような。
ボールを持っていないときにもフリーランニングで相手ディフェンスラインに揺さぶりをかけていれば、いざというときにオフサイドにはまらずに抜け出せるかもしれないのに。
そのあたりが、他人任せになってしまっているので、自ら動けない。なので、相手とすれば対処もしやすい。そこで攻撃終了、また守備に追われることに。
なんというか・・・どうして、体育の授業でしかサッカーをやったことのないようなド素人が、こんな出過ぎたことを言っているのかと。
実際どうなのかは、プレーしている選手にしかわからないところもあるでしょうし、それこそ素人が及びもつかないところもあるでしょう。
ですが、素人意見ということは知りつつも、それがあながち間違いではないようにも思います。

そして、なによりガッカリしたのが・・・いつも通りのダメ試合では、それこそいつものことですが・・・。覇気が、感じられませんでした。
1点先制された。その時点で、たとえリードされても、2点獲れば勝てる!と、どれだけの選手が思っていた?
もちろん、心では思っていたはずです。しかし、その気持ちがプレーに表れていたかというと・・・。
テクニックでは、明らかに岡山のほうが上でした。実力には、やはり差がありました。
ならば、せめて気合いだけは負けずに、気迫で上回らなければならなかったというのに・・・。

得るものがほとんどないままに、終わってしまった天皇杯。
失ったものは、いろいろあります。愛媛戦で勝ったことによって久々に得た勝利の味だとか、3回戦でホームを明け渡すことになってしまった、地元クラブとしてのプライドであるとか。
今月末、岡山とは再び対戦します。
正直、今のままでは勝てる気がしません。
また、この悔しさをくりかえすのか?しかも、今度はホームで。相手にしてみれば、名古屋戦を前にした現地でのTM扱いってところ?
冗談じゃありません。そんなのは、願い下げ。
天皇杯で敗退した今、やるべきことはただひとつに絞られました。

絶対に、残留。

ダメな意味でのいつも通りに敗れた今回の悔しさがあるのなら。
その悔しさを引きずることなく、忘れることなく。
ただひたすら、勝利へ邁進せねばなりません。
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【J特】天皇杯2回戦  ファジアーノ岡山戦

2012-09-08 23:58:36 | カターレ富山
カターレ富山として5度目となる天皇杯。J2クラブとして2回戦からの出場となり、今季J2リーグ開幕戦以来今年2度目となるとなるカンスタに乗り込み、ファジアーノ岡山と対戦します。
同期ライバルである岡山とは、2009年にも天皇杯の初戦で対決。ホーム県総での試合は0-0のまま延長でも決着がつかずPK戦へ。辛くも勝利し、カターレが3回戦進出を果たしたのでした。
再び巡ってきた天皇杯での対戦。はたして、今回はどうなるのか。

リーグ戦において、岡山のほうは昇格プレーオフ圏内へと食い下がるために必死。かたや、カターレのほうは降格圏内からの脱却を目指して必死。
リーグ開幕戦であった前回のカンスタでの試合はドローとなった両者。ですが、その立場は、大きく変わってしまいました。
天皇杯を捨ててリーグ戦に集中というのは、わりとよくある話。
昨年の2回戦、J1昇格に向けて加速していた鳥栖との試合でしたが、あからさまにメンバーを落とされました。そのなかで辛くもPK戦を制して勝利したものの、同月に行われたリーグ戦においては本気を出されて0-3で完敗と、ちと苦い思い出も。
同じように、間違っても怪我とかしてくれるなということで、今年の岡山も控え中心の選手で構成されることも考えられます。
いや、条件だけで言うのであれば・・・現在リーグ最下位で降格の危機に瀕しているカターレこそ、他のどのチームよりもリーグ戦に集中すべきだろ、との声もあるでしょう。
しかし。
おそらく、極端なメンバー落としはされないと思います。
愛媛戦で16試合ぶりの勝利を挙げ、ひさかたぶりに勝利の歓喜を味わってから、1週間。選手たちは、自分たちの為すべきことをあらためて感じ取ったと思います。
全力をもってプレーし、その先の勝利を手にすること。
これまでさんざん勝利から見放され続けてきただけに、その思いもひとしおというところかと。
だからこそ。
そんな勝利の後の試合だからこそ、たとえ勝敗の結果がリーグ戦に影響しなくとも、簡単に負けていいわけがない。
負け抜けなど、ナンセンス。
相手がどうあれ、本気で挑みかかる以外、考えられません。
それでなくとも、月末の30日にはリーグ戦での岡山戦があります。その前哨戦としても、負けていい理由などありはしないのであって。
岡山がメンバーを落とすのであれば、それも結構。しかし、そんなことは関係なく、カターレ富山は全力で行くのみ。

岡山と言えば、地元出身である苔口、大西の活躍に期待したいところ。なかでも苔口には、愛媛戦で決勝点を挙げた勢いと自信をより確固たるものとするゴールを期待したいです。地元ということで、近しい方々の応援もあるかもしれません。是非、その方々を前に、「カターレ富山に苔口あり」と存在感を示してほしいところかと。
もうひとり期待したいのが、ヨンドク。
開幕戦では、先制ゴールを挙げながら追いつかれ、結局勝てず。その後も頑張りに結果がついてこない試合が続いたことを思えば、あの開幕戦で勝てなかった無念さも割り増し、といったところでしょうか。
その意味で、ふたたびまたカンスタでの試合となるこの2回戦は、僥倖。あのときなしえなかった勝利を手にし、ここからまた始めてほしいと思います。

勝てば、ホーム県総で名古屋グランパスと3回戦を戦うことに。
ホームクラブとして、それだけは譲れない。2008年の天皇杯ではホームでありながらホームチームは不在、金沢対岐阜戦なんて憂き目にあいました。そんな経験は、もうゴメンです。
ならば、勝つしかない。勝って、ホームクラブとして胸を張って名古屋を迎え撃ちたい。そのためにも、勝つ以外ありません。
天皇杯は別腹?
それならそれでよし。
ただ、勝利だけは譲ってくれるなよ、と。
延長、あるいはPKを含め、必ずどちらかが勝ってどちらかが負けるこの試合。
ならば、勝て。遠慮呵責なく、勝ってしまえ!
勝利を信じ、カターレ富山の底力をみせつけろ!
勝たれ!!!富山!!!!!
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