2-2(PK8-9)で敗戦。
負けたら終わりの天皇杯。2年ぶりの緒戦突破をかけての試合は90分を戦ってドロー、さらに延長戦でも決着がつかず、PK戦に。そこでもまた1巡してさえ決まらなかったところ、最後の最後で競り負け、勝利して3回戦へと進むことは出来ませんでした。
前半に先制しながら、後半に追いつかれて延長戦へ。延長戦でも先にゴールを挙げながら、試合終了直前にオウンゴールというまさかの展開でPKへ。そのPKでもあと1歩というところまで追い詰めながら追いつかれ、実に双方合わせて24本までもつれながら結局敗れてしまったという。
過去2度はPK戦を競り勝って成し遂げた天皇杯緒戦突破ですが、3度目の今回は果たすことができずに敗退が決定してしまったのでした。
いずれも惨敗を喫してしまったリーグ戦での2度の対戦。しかもホーム戦はわずかに2週間前のこと。そこからさらに朝日・舩津という主力を欠く状態で臨まねばならない、と。しかもホーム連戦の山形に対し、カターレはアウェイ連戦・・・。
条件的なことで言えば、どうにもこうにも苦しすぎる状況での対戦。リーグ戦が2度そうであったように、今回もまた押し込まれて防戦一方のなかで3点くらい獲られて敗戦、なんて懸念も、無理からぬことであったかと。
そこで採られたのが、フォーメーションの変更。今季初めて3バックではなく4バックを採用し、足助&池端でCB、左に谷田、右にヘジュンという並びとしました。朝日に代えては敬介を、トップ下に白崎、1トップに苔口という布陣で臨むことに。
正直、不安は無いではない、というところでしたが。去年の4月ごろだったか、一時的に4バックを採用した時期もありましたが、奏効せず。結局3バックに戻した、ということがありました。フォーメーションそのものが大事なのではなく、その位置で選手各々が何ができるかが大事―――監督が常々言っていることですが、それがこの天皇杯という1発勝負の舞台で、しかもつい最近けちょんけちょんにやられている山形を相手に機能するのか?と。
いや、機能するのかどうかではなく、させねばどうしようもなかったところだったのですが。
そんな懸念もありながら、とにもかくにもキックオフ。
しばらく見ていても、なにやらこれまでの2試合とは様子が違う。相手がガシガシと来ていないのは、やはり天皇杯はリーグ戦とは別物だとしているから?
いや、たぶんそうじゃない。4バックとなっていることが影響しているっぽい。
3バックが実質的に5バックとなっていたような前回対戦。負担の大きかったサイドのヨンドクが退場してさらにバランスが苦しくなって攻めに転じることができず、シュートわずか2本という試合でした。
それとの違いは、やはり谷田・ヘジュンの両SBの存在であったかと。彼らの働きにより、明らかに前列の負担が少なくなっていたように思います。
しかし、それでもやはり個の力は相手のほうが上。瞬間的な爆発力の前にチャンスを作られてしまう場面も。バーに救われたり、必死に掻き出さねばやられていたシーンとか、やはり難しい相手であることには変わりないという展開に。
そんななかで、前半のうちに敬介が交代を余儀なくされるというアクシデントが。一旦ピッチ外に出された後にテーピングを巻いて復帰したものの、途中交代。けが人続出のなかにあってさらに、ってのは勘弁してくれ!というところでしたが・・・詳しくは検査待ちでしょうか。
いずれにせよ、意図せぬ交代カードを使ってしまった格好。ただでさえ慣れていない編成であるところにさらに戦略の幅が狭まってしまうとか。やりきれないことに。
しかし。
その2分後、前半35分のこと。
交代で入った國吉からのパスに反応し、白崎がシュート!それが決まって見事に先制!やってくれたよ、この天皇杯男!
過去いずれも先んじて点を奪われてきた山形戦にあって、初の先制点。「今回こそは、いつも通りじゃない!」そんな予感を抱かせる、白崎の移籍後初ゴールでした。
しかし。63分、前回対戦でゴールを決められた林 陵平に同点弾を喫することに。
またしても、60分台の失点。先制しても報われず、というこれまで幾度もあったパターンに、またはまるというのか?
それでも。流れはあいてにあっても、そこで意気消沈して良いところなし、とはなりませんでした。
苔口に代わって出場した西川も積極的に前からボールに絡んでいくなど、やられっぱなしにしてたまるか、という意思をプレーに出していました。
しとしとと降り続ける雨の中、じりじりとした攻防が続く展開。
双方にチャンスがありながらもゴールには結びつかず。結局、1-1のまま90分が終了。延長戦へ。
5分のインターバルののち、前後半15分ずつで行われた延長戦。試合が動いたのは、前半が終了して間断なく始まった後半開始直後の107分でした。
天皇杯男・白崎がまたしてもゴール!県総と違って高低差の少ない観客席に向けて駆け寄ってきた選手たちに、富山から駆け付けたファン・サポーターのボルテージも最高潮に!
ここで勝たずしてどうするか!
過去2度の緒戦突破はいずれもPK戦までもつれてそれを制した格好でしたが、そんなの待っていられるか!むしろ追加点を挙げて一気に決めてしまえ!
ここに至って、公式戦経験の少ないヘジュンなどは足がつって限界状態。しかし、もうひと押し。あと少し耐えきってもらわねば!
雨は上がる気配がなく、体力と精神力を削っていきます。それでも、勝利までもうひと踏ん張り!
しかし。
落とし穴が、待っていました。
試合終了間際の119分。なんと、オウンゴールで同点という信じられない展開に。
責めることはできません。勝利のために全力をもってプレーした結果の不運です。とはいえ・・・選手たちのダメージはいかばかりか。打ちひしがれ、倒れこんでしまう者も。
「まだ終わってねぇぞ!」と、スタンドから声を張り上げました。そう、それによって勝利の道が閉ざされたわけじゃない。タイムアップの瞬間まで、勝ち越しのチャンスは残されている・・・そう願っての激でしたが、どれだけ伝わっていたか。
最後の最後、白崎のシュートが山形ゴールを襲ったものの、ポストにはじかれてしまい決勝点はならず。そのまま延長戦終了、決着はPKへと持ち越されてしまったのでした。
ショックの大きい流れでのPK戦。しかし、まだ負けたわけじゃない。
そう、ここで強い意志をもってシュートを決め、さらにGK守田の気迫のセーブがあれば、勝てる!
降り続ける雨のの中のPK戦、先攻はカターレ。大事な1本目を白崎が決めると、続く山形のFW林の1本目は守田が阻止!さらに3本目が外れたことにより、勝利に王手をかけました。
ですが。
決まれば勝てた4本目、そして5本目を連続でミス。イーブンに戻ってしまったのでした。
撃てども撃てども決着がつかない。
可能性としては理解していながらも・・・それでも、まさか実際に目の前で「GKがPKのキッカーになる」というシーンを拝むとは思いませんでした。
そして迎えた、2巡目。天皇杯男・白崎のシュートが阻止されてしまい、1本目を決められなかった林に決められてしまい、万事休す。
約1時間おしとなった試合が終了。
カターレの第93回天皇杯は、幕を閉じたのでした。
相次ぐ負傷離脱者をかかえながら、フォーメーション変更を敢行しながら、それでも勝利を目指して果敢に挑んだ結果の敗戦。
最後の最後まで頑張った選手たちを称えたい一方で、やはり悔しさは残ります。
今季これまでも何度も露呈してしまい、勝利を逃す結果となってしまってきたところの勝負弱さ。それが、今回もまた敗戦という結果につながってしまった格好。
結果論で語るのはフェアではないかもしれませんが・・・それでも。
これまで惨敗してきた山形を相手に意地を見せられたことは評価すべきですが・・・一方で、善戦止まりでは何も得られないということを、また思い知らされた結果となってしまったのでした。
天皇杯で敗退したからには、残るはリーグ戦のみ。
それも、善戦で終わらせるわけにはいかない、なにがなんでも結果を残さねばならない戦いが続くことになります。
過程ももちろん大事ですが、それ以上に大事なのは結果を出すこと。
この悔しい敗戦によって、あらためて思い知らされたことかと思います。
ならば、どうするか?
答えはただひとつ。
残されたリーグ戦で、勝利という結果を残し、それを積み上げていくこと。それしかありません。
この悔しさを、糧とせねばなりません。
勝つということはどういうことかを、いまいちど問い直さねばなりません。
負けたら終わりの天皇杯。2年ぶりの緒戦突破をかけての試合は90分を戦ってドロー、さらに延長戦でも決着がつかず、PK戦に。そこでもまた1巡してさえ決まらなかったところ、最後の最後で競り負け、勝利して3回戦へと進むことは出来ませんでした。
前半に先制しながら、後半に追いつかれて延長戦へ。延長戦でも先にゴールを挙げながら、試合終了直前にオウンゴールというまさかの展開でPKへ。そのPKでもあと1歩というところまで追い詰めながら追いつかれ、実に双方合わせて24本までもつれながら結局敗れてしまったという。
過去2度はPK戦を競り勝って成し遂げた天皇杯緒戦突破ですが、3度目の今回は果たすことができずに敗退が決定してしまったのでした。
いずれも惨敗を喫してしまったリーグ戦での2度の対戦。しかもホーム戦はわずかに2週間前のこと。そこからさらに朝日・舩津という主力を欠く状態で臨まねばならない、と。しかもホーム連戦の山形に対し、カターレはアウェイ連戦・・・。
条件的なことで言えば、どうにもこうにも苦しすぎる状況での対戦。リーグ戦が2度そうであったように、今回もまた押し込まれて防戦一方のなかで3点くらい獲られて敗戦、なんて懸念も、無理からぬことであったかと。
そこで採られたのが、フォーメーションの変更。今季初めて3バックではなく4バックを採用し、足助&池端でCB、左に谷田、右にヘジュンという並びとしました。朝日に代えては敬介を、トップ下に白崎、1トップに苔口という布陣で臨むことに。
正直、不安は無いではない、というところでしたが。去年の4月ごろだったか、一時的に4バックを採用した時期もありましたが、奏効せず。結局3バックに戻した、ということがありました。フォーメーションそのものが大事なのではなく、その位置で選手各々が何ができるかが大事―――監督が常々言っていることですが、それがこの天皇杯という1発勝負の舞台で、しかもつい最近けちょんけちょんにやられている山形を相手に機能するのか?と。
いや、機能するのかどうかではなく、させねばどうしようもなかったところだったのですが。
そんな懸念もありながら、とにもかくにもキックオフ。
しばらく見ていても、なにやらこれまでの2試合とは様子が違う。相手がガシガシと来ていないのは、やはり天皇杯はリーグ戦とは別物だとしているから?
いや、たぶんそうじゃない。4バックとなっていることが影響しているっぽい。
3バックが実質的に5バックとなっていたような前回対戦。負担の大きかったサイドのヨンドクが退場してさらにバランスが苦しくなって攻めに転じることができず、シュートわずか2本という試合でした。
それとの違いは、やはり谷田・ヘジュンの両SBの存在であったかと。彼らの働きにより、明らかに前列の負担が少なくなっていたように思います。
しかし、それでもやはり個の力は相手のほうが上。瞬間的な爆発力の前にチャンスを作られてしまう場面も。バーに救われたり、必死に掻き出さねばやられていたシーンとか、やはり難しい相手であることには変わりないという展開に。
そんななかで、前半のうちに敬介が交代を余儀なくされるというアクシデントが。一旦ピッチ外に出された後にテーピングを巻いて復帰したものの、途中交代。けが人続出のなかにあってさらに、ってのは勘弁してくれ!というところでしたが・・・詳しくは検査待ちでしょうか。
いずれにせよ、意図せぬ交代カードを使ってしまった格好。ただでさえ慣れていない編成であるところにさらに戦略の幅が狭まってしまうとか。やりきれないことに。
しかし。
その2分後、前半35分のこと。
交代で入った國吉からのパスに反応し、白崎がシュート!それが決まって見事に先制!やってくれたよ、この天皇杯男!
過去いずれも先んじて点を奪われてきた山形戦にあって、初の先制点。「今回こそは、いつも通りじゃない!」そんな予感を抱かせる、白崎の移籍後初ゴールでした。
しかし。63分、前回対戦でゴールを決められた林 陵平に同点弾を喫することに。
またしても、60分台の失点。先制しても報われず、というこれまで幾度もあったパターンに、またはまるというのか?
それでも。流れはあいてにあっても、そこで意気消沈して良いところなし、とはなりませんでした。
苔口に代わって出場した西川も積極的に前からボールに絡んでいくなど、やられっぱなしにしてたまるか、という意思をプレーに出していました。
しとしとと降り続ける雨の中、じりじりとした攻防が続く展開。
双方にチャンスがありながらもゴールには結びつかず。結局、1-1のまま90分が終了。延長戦へ。
5分のインターバルののち、前後半15分ずつで行われた延長戦。試合が動いたのは、前半が終了して間断なく始まった後半開始直後の107分でした。
天皇杯男・白崎がまたしてもゴール!県総と違って高低差の少ない観客席に向けて駆け寄ってきた選手たちに、富山から駆け付けたファン・サポーターのボルテージも最高潮に!
ここで勝たずしてどうするか!
過去2度の緒戦突破はいずれもPK戦までもつれてそれを制した格好でしたが、そんなの待っていられるか!むしろ追加点を挙げて一気に決めてしまえ!
ここに至って、公式戦経験の少ないヘジュンなどは足がつって限界状態。しかし、もうひと押し。あと少し耐えきってもらわねば!
雨は上がる気配がなく、体力と精神力を削っていきます。それでも、勝利までもうひと踏ん張り!
しかし。
落とし穴が、待っていました。
試合終了間際の119分。なんと、オウンゴールで同点という信じられない展開に。
責めることはできません。勝利のために全力をもってプレーした結果の不運です。とはいえ・・・選手たちのダメージはいかばかりか。打ちひしがれ、倒れこんでしまう者も。
「まだ終わってねぇぞ!」と、スタンドから声を張り上げました。そう、それによって勝利の道が閉ざされたわけじゃない。タイムアップの瞬間まで、勝ち越しのチャンスは残されている・・・そう願っての激でしたが、どれだけ伝わっていたか。
最後の最後、白崎のシュートが山形ゴールを襲ったものの、ポストにはじかれてしまい決勝点はならず。そのまま延長戦終了、決着はPKへと持ち越されてしまったのでした。
ショックの大きい流れでのPK戦。しかし、まだ負けたわけじゃない。
そう、ここで強い意志をもってシュートを決め、さらにGK守田の気迫のセーブがあれば、勝てる!
降り続ける雨のの中のPK戦、先攻はカターレ。大事な1本目を白崎が決めると、続く山形のFW林の1本目は守田が阻止!さらに3本目が外れたことにより、勝利に王手をかけました。
ですが。
決まれば勝てた4本目、そして5本目を連続でミス。イーブンに戻ってしまったのでした。
撃てども撃てども決着がつかない。
可能性としては理解していながらも・・・それでも、まさか実際に目の前で「GKがPKのキッカーになる」というシーンを拝むとは思いませんでした。
そして迎えた、2巡目。天皇杯男・白崎のシュートが阻止されてしまい、1本目を決められなかった林に決められてしまい、万事休す。
約1時間おしとなった試合が終了。
カターレの第93回天皇杯は、幕を閉じたのでした。
相次ぐ負傷離脱者をかかえながら、フォーメーション変更を敢行しながら、それでも勝利を目指して果敢に挑んだ結果の敗戦。
最後の最後まで頑張った選手たちを称えたい一方で、やはり悔しさは残ります。
今季これまでも何度も露呈してしまい、勝利を逃す結果となってしまってきたところの勝負弱さ。それが、今回もまた敗戦という結果につながってしまった格好。
結果論で語るのはフェアではないかもしれませんが・・・それでも。
これまで惨敗してきた山形を相手に意地を見せられたことは評価すべきですが・・・一方で、善戦止まりでは何も得られないということを、また思い知らされた結果となってしまったのでした。
天皇杯で敗退したからには、残るはリーグ戦のみ。
それも、善戦で終わらせるわけにはいかない、なにがなんでも結果を残さねばならない戦いが続くことになります。
過程ももちろん大事ですが、それ以上に大事なのは結果を出すこと。
この悔しい敗戦によって、あらためて思い知らされたことかと思います。
ならば、どうするか?
答えはただひとつ。
残されたリーグ戦で、勝利という結果を残し、それを積み上げていくこと。それしかありません。
この悔しさを、糧とせねばなりません。
勝つということはどういうことかを、いまいちど問い直さねばなりません。