行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第6節 テゲバジャーロ宮崎戦

2023-04-08 20:00:37 | カターレ富山
前節、FC大阪との初対戦を1-0の無失点勝利で制し、首位と同勝ち点の2位につけたカターレ。今節の宮崎戦でも勝利し、今季初の連勝を成し遂げねばなりません。
上位を争うにふさわしいだけの力を見せつけねばならない一戦。
必勝の気概で臨む、ホームゲーム。必ずや勝利せねば。

2021年、J参入初年度ながらシーズン最終盤まで優勝争いに加わり、3位という好成績を残したテゲバジャーロ宮崎。
今年こそ、と気を引き締めて臨んだ2022年。
その意気込みどおり、シーズン序盤戦の11試合で4勝6分け1敗。ドローゲームが多く勝ちきれない、という側面もあったものの、それでもそこまでわずか1敗。粘り強く戦い、上位進出を狙っていくーーーそんな中で迎えたのが、第12節のホーム富山戦でした。
試合内容では、シュート数で15本対5本など、完全に宮崎の勝ちだったはずの試合。
しかし、再三のファインセーブでゴールを守り切ったGK山田、ワンチャンスを確実にものにして決勝ゴールを挙げた安藤の活躍が光り、勝ったのは富山。
そこから、でした。
その富山戦の敗戦を皮切りに、悪夢の7連敗、10戦連続勝ちなしという泥沼に。
11試合ぶりに勝利、次も勝って連勝とし、ようやく吹っ切れたかと思われたタイミングでやって来た、アウェイ富山戦。
しかし。リベンジ成らず敗れて、同一カード連敗。またしても富山戦の敗戦をきっかけに、そこから3連敗。
そんななか、チームの精神的支柱でもあった元日本代表・工藤 壮人の急逝という悲劇にも見舞われ。
ただ、そこで落ち込んでいては工藤に顔向けできないと、そこから上位陣にもまったく引けを取らない奮闘ぶりを見せて。最終盤は、8試合で6勝2分け、4連勝でフィニッシュしたのでした。
ことスポーツの結果に、IF、もしもはありませんが、それでも。
もしも昨シーズン、富山戦で勝っていたら?
あるいは宮崎の2022シーズンは、まったく違った結果になっていたかもしれません。
監督も交代し、選手も多くが入れ替わった今シーズンの宮崎ではありますが。
昨年を知る選手にとっては、今節の富山戦にかけるリベンジの気概は・・・他の試合にも増して強いであろうことは、間違いなかろうと。

今シーズンは松田 浩新監督のもとで戦うこととなった宮崎。
近年では長崎やガンバ大阪などを指揮していた松田監督ですが・・・個人的にはやはり、2009年から2013年途中までの、栃木を指揮していた時期の印象が強いです。
降格以前、カターレがJ2で、同期ライバルとして対戦していたときの栃木の指揮官。
ディシプリン=規律を求めるチームスタイルから、手堅いサッカーを展開し。
在任中、カターレはホーム戦において、ついに1度も栃木に勝てなかったことを覚えています。指揮官が交代した2014年、ようやく勝てたものの・・・それが降格確定試合だった、というオチつきで。
宮崎はここまで1勝2分け2敗の勝ち点5。
5試合で計4失点は、守備の構築に定評のある松田監督のサッカーが浸透して生きている証とも言えるかもしれません。
前々節は、開幕3連勝を狙った松本に先制されながらも、追いついてドロー。
前節も、やはり2連勝中だった愛媛を相手に、勝てなかったながらもスコアレスドローとし、勝ち点1を得ています。
そうやって守備に自信を深めている一方で・・・課題は、ここまで僅か2得点という攻撃。それは、いくらなんでも少ないだろうと。
それとは対照的に、前節ようやく無失点勝利を挙げることができたものの、5試合で8失点は多すぎ、という課題を抱えるカターレ。
それでも。ここまで全試合で得点し、それを勝ち点に結びつけることで上位に食い込んでいることもまた事実であり。
お互いに、抱える成果と課題をいかに勝利に結び付けていくかが問われる試合。
試合を支配したとしても、ゴールという結果が伴わねば勝利に結びつかないということは、宮崎としても昨シーズンの同カードで思い知っていることでもあり。
カターレとしては、リベンジを期して乗り込んでくる宮崎を、見事に返り討ちとし今季初の連勝につなげられるかどうか。
カターレの、勝利への思いの強さを力に変える、そんな気概が問われることとなりそうです。

長野戦の坪川、FC大阪戦の大山に続き、今節の宮崎戦は、大畑にとっての前所属クラブ対決。
副キャプテンに任命された今シーズン、ゲームキャプテンとして、ここまでチームの中心選手として引っ張っている大畑。先の長野戦では、2021年の宮崎所属時に決めて以来のプロ2ゴールめも記録しています。
宮崎時代の先輩であり、カターレの背番号3を引き継ぐこととなった代 健司にも、成長した姿を見せることができるのではなかろうかと。
昨シーズンの同一カード連敗の因縁もあり、リベンジを期して乗り込んでくる古巣。意識せざるを得ないであろう相手ですが、それだけに。大畑には、そんな宮崎に敢然と立ちふさがる壁となってほしいです。
2試合連続零封勝ちも大事ではありますが、同じくらい大事なのが、堅守の相手でも関係なしに得点を奪い獲ること。
クラブ記録をさらに更新する、5試合連続ゴールに期待がかかるシルバ。当然のように、相手もマークを厳しくして対応してくることでしょうけれど。
要注意選手としてシルバに気を遣わざるを得ないということをは、すなわち他の選手に対するマークが緩むということでもあるわけで。
そこを、容赦なく突いてほしいところです。
いくら前節時点でのリーグトップスコアラーとて、カターレはシルバの個人技におんぶにだっこ、というクラブではない。シルバひとりさえ抑え込めばそれでOKというクラブではない。
それを、容赦なく思い知らせてほしいところです。
期待したいのは、松岡。
昨シーズン途中の小田切監督就任から本格的に起用されるようになり、今やチームを引っ張る存在となっている彼ですが。宮崎との前回対戦時は、まだ本格化前でした。
つまり、宮崎にとっては、今回が初めて松岡という選手を具体的に知る機会ということ。
だったら。
見せつけてやろうじゃないかと。昨シーズンの小田切監督就任以来、カターレは1度も得点が途切れていない。その流れを作り出すのに大きく寄与しているのが、松岡であることを。
さらにさらに。シルバ、松岡と気を配っても、彼らだけじゃない。吉平にしろ、高橋にしろ、ここまで実績を挙げています。さらにそれだけにとどまらず、今季初ゴールを狙うマテウス、川西、そして復活の大野・・・そう、誰が出ようと、やってくれるはず。
堅守を打ち破る得点でもって、カターレを勝利に導いてくれるはず!そう信じます。

勝ち点が僅差でひしめく今季J3にあって。
1試合1試合の結果が、単なる1勝、1分け、1敗以上の意味を持つこととなっていますが。
そのなかで積み上げねばならない、勝ち点3。
勝つべくして、勝つ。
それでなくとも勝たねばならないホームゲームとあっては。奮起しないわけにはいきますまいよ!

分けたら1つ。勝ちなら3つ。
カターレは、勝つチーム。
力を示し、勝利に繋げ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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初対戦を制し、今季初無失点勝利!2位浮上 FC大阪戦

2023-04-03 00:37:03 | カターレ富山
1-0で勝利!
前節、敗色が極めて濃厚であったなかで踏ん張り、分けて勝ち点1をもぎ取ったカターレ。
とはいえ、その頑張りが単発のその場しのぎとなり、次節、つまり今節・第5節に活かされねば、その意味も半減どころではなかったでしょうが。
アウェイでFC大阪との初対戦となった今節。連続ゴールとしてはクラブ新記録となるシルバの4試合連続ゴールが決まると。守っても、GK田川を中心に最後までゴールを守りきる気迫のディフェンス。見事に今季初の無失点。
決して楽な試合などではなく、反省点も少なくはないですが、それでも。
勝ちきって結果を残した意義は、大きいです。

天気は快晴、ちょうど桜が見ごろとなった東大阪市は花園ラグビー場。気温22.7℃という記録ですが、それ以上の暑さすら感じるなかでの試合となりました。
2019年に日本で開催されたラグビーワールドカップに合わせて改修され、きれいに整備されたスタジアム。
その割には、ピッチ上に水を撒く散水栓が設置されておらず、ホースを使って撒いているな?と見ていましたが。
よくよく考えたら。ラグビーでは、芝生の上でのボールの転がり具合とか意識しないもんな。むしろ、フィールドで転がっているのは選手のほうだ、と。
そのあたりでも、他のサッカー専用スタジアムとは一味違う、“ラグビー場”なのだな、と意識させられました。

前節とは攻撃的ポジションの選手を入れ替えたスタメンとなった今節。
なかでもいちばん大きなトピックは、ここまで途中出場から3試合連続ゴールを挙げてきたシルバがスタメンに名を連ねることとなったことでしょうか。
前節、そのシルバとともに起死回生の同点ゴールを決めた高橋の名も。吉平と合わせて、これまで見られなかった組み合わせの布陣となりました。
そして、控えメンバーにも変化が。
今季ここまで出場のなかった大野がメンバー入り。期限付き移籍を延長した柴田、大卒ルーキーの伊藤という若い選手たちも。
花園ラグビー場という初めてのスタジアムでの、初めてのFC大阪戦。
4月1日という日付にしては暑い、そして深刻とまでは言えないながらも風の影響があるピッチコンディションのなか、キックオフ前に陣地変更を行いつつ、試合が開始されました。

第2節の宮崎戦で勝利し、待望のJ初勝利を挙げたFC大阪だったものの。
ホーム開幕戦であった岩手戦で0-3負けを喫するなど、ここまで1勝3敗と出遅れているなかで。
まずはホーム初得点、そしてホーム初勝利---その気概が、プレーにも表れているようでした。
前からのプレスで圧力をかけてくるFC大阪。受けに回る展開をしのぐかたちとなったカターレ。
水が撒かれた影響で滑るピッチ、傍目に見てもボールの弾みかたが他のスタジアムと違うように感じるのは、やはりラグビー場だからか?というように。カターレ選手たちも、アウェイの環境にアジャストしつつの我慢の展開は、なかなか難儀しているようでした。
実際、崩されてシュートを撃たれ、あわや!という場面もありましたが。
前半だけでも6本、枠内4本というFC大阪の攻勢を受けつつも、それをしのいだ、田川の頑張り。もしも判断に迷ってプレーが一瞬でも遅れていたらやられていた、という場面も。そのあたり、危機感を持って冷静にプレーすることが出来ていたと思います。

今シーズン初めて0-0で折り返すこととなり、迎えた後半開始。
2試合連続で開始早々に失点した苦い経験があったなかで、今節もまた、開始から3分くらいに大外からのクロスを中央で合わせられてシュート、という場面がありましたが。そこでも、しっかりとセーブしたボールを足元に落とし、慌てることなく対処した田川。落ち着いていました。
それだけでなく、直後に吉平がゴール横をかすめるシュートを放つなど、攻めの姿勢も忘れず。
なかなか思い通りにいかない展開にあっても、それでも。
焦ってプレーが雑になっては本末転倒というもの。そのあたり、各選手ともしっかりとわきまえていたようで。
68分。松岡の積極的な攻勢が相手のファウルを誘い、FKのチャンス。
キッカーの末木がニアに上げたボールに飛び込み、頭で合わせにいったのはシルバ!
まさにドンピシャのタイミングですらしたボールがゴールに吸い込まれ、先制!
前半のうちから積極的にボールに絡んでいき、攻守ともにアグレッシブな動きを見せていたシルバ。相手も警戒はしていたでしょうが、それでもなお、決定的な仕事をやってのけました。
PKでの1ゴールを含みつつも、クラブ新記録となる4試合連続ゴール。
開幕5試合目にして4試合連続、ここまで4得点は、リーグトップ。途中出場が多かったなかで、90分平均換算で1.9点というのは、驚異というほかありません。

先制に成功し、勝利への道筋をつけたカターレ。
前半と比べて、やや勢いの落ちた感のあったFC大阪ではあったものの、それでも油断は禁物。
勝利を確たるものにすべく追加点を狙っていくことも重要でしたが、同じくらい重要であったのが、それに気を取られて守備が綻びを見せてしまうことがあってはならないということ。
勝つのはもちろんとして、いかに無失点に抑えて勝つか。
ここまで4試合すべてで失点、計8失点は多すぎ。0点に抑えきって勝つことが今後につながる自信となっていくならば、狙わない理由がありません。
77分に柴田、椎名、大野の一挙3枚代えで攻勢を緩めない意思を示しつつ。
85分には、古巣対戦に奮闘していた大山に代わり、守備固めとして今瀬を投入。引き締めを図り。
チーム一丸となり、勝利へと邁進していったカターレ。
そして、タイムアップ。
見事に無失点でしのぎ切り、アウェイの地で価値ある勝ち点3を得たのでした。

試合後、元カターレの舘野がゴール裏に挨拶に来てくれました。
カターレ在籍時、そして東京Vの選手として対戦した当時から時を経て。試合中のプレーからも伝わってきたことですが、FC大阪の中心選手としての風格のようなものが漂っていたのが印象的でした。
次回、ホームでの対戦は9月17日の第27節となりますが。
リベンジを期して乗り込んでくるFC大阪、そして舘野には、しっかりと気を引き締めて迎え撃たねばーーーそう感じたひとときでした。

シーズン3勝目を挙げ、勝ち点を10に伸ばしたカターレ。土曜の時点では暫定首位に。
日曜の試合で、首位だった松本、2位だった今治がそれぞれドローとなって勝ち点1止まりであったのは、勝たねば順位で再逆転できないというプレッシャーがあったから・・・と考えてしまうのは、贔屓目が過ぎるでしょうか。
5節終了時点では、岩手に得失点差で上回られて2位となったカターレ。同じく勝ち点10の3位・讃岐と、3チームが並ぶこととなりました。
序盤も序盤という現時点での順位に一喜一憂すべきではないとも言われますが、それでも。
状況的なもので言えば、北九州戦でドロー、長野戦で敗戦、FC大阪戦でスコアレスドロー、3試合で合計勝ち点2止まりーーーそんな展開も、有り得たなかで。
もしそうなっていれば、今頃15位とかそのあたりをうろうろしていたかもしれません。
決して満点ではなく、改善すべき要素も少なくないなかであることは承知ですが、それでも。
下位のFC大阪が相手だったから勝てた?
それこそ、序盤も序盤で意味のない比較。油断して、気の乗らない状態で勝てる相手などでは無かったのだから。
勝利への意志を力に変えていたからこそ。勝ち点2程度であったところを、勝ち点7まで引き上げた。そして、上位争いに食い込んでいった。
序盤だからこそ。この時期だからこそ。
上位争いを、あたりまえのこととせねばならないのです。
その意味でも、今節の勝利は大きな意味があったかと。

もちろん、次に狙うは連勝、連続無失点です。
勝ってさらに勝ち点を積み上げていくべく。次のホーム宮崎戦に向けて。
勝って兜の緒を締めよ。
気合を入れなおして臨まねば。


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