行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

続くドロー沼。土壇場で追いつくも、自動昇格消滅 FC岐阜戦

2024-11-11 23:33:01 | カターレ富山
2-2のドロー。
この大事なシーズン最終盤で、どうにも勝てないという嫌な流れ。2連続アウェイ戦でどちらも2-2のドローという結果を踏まえ、ホームでなんとしてもその流れを断ち切りたかったところでしたが。
0-0で迎えた後半、課題であったセットプレーからの得点で先制出来たまでは良かったものの。
意趣返しとでも言わんばかりに、連続でセットプレーから失点してしまい逆転されることに。
敗戦が極めて濃厚となったアディショナルタイム。その絶体絶命の状況で。
キャプテン吉平が、執念の同点ゴール。
直後に試合終了、奇しくも3試合連続で2-2というドロー決着となりました。
他会場の結果、2位の今治が勝利をおさめたことで2位が確定。自動昇格枠2つが埋まってしまうことに。
例年であれば、そこで終わりであったところですが。
勝利はならなかったものの、勝ち点1を積み上げたカターレ。4位との勝ち点差は、2試合を残して5。
3位でのプレーオフ圏内入り、その先の昇格を目指すことになったのでした。

晴れ渡った青空の、絶好のサッカー日和。隣県対決ということで、岐阜サポーターも多く来場。アウェイ側スタンドいっぱいに掲げたビッグフラッグは、まさに圧巻でした。
ここまで4連勝中という絶好調の岐阜に対し。やはり、警戒せねばならない攻撃力に対する策ということか。脇本・今瀬のCBコンビ、神山が右SBに配されることに。サブメンバーにも西矢・鍋田のDFとボランチとして坪川を入れているあたり、やはりディフェンスに重きを置いている印象でした。
試合のほうは、前半は鍔迫り合いの様相に。
誰が出場してもプレーの質があからさまに変わることがない、というのはカターレの強みですが・・・半面、変化が欲しいところで劇的にまでは変わらない、という部分もあって。
なんというか、これまでと大きく変わらないカターレに対して。やはり好調でプレーに自信を感じさせる岐阜。
局面ごとのプレーの鋭さ、一瞬の勢いという部分では、岐阜の側に分があったように思えました。
もちろん、全部の試合で主導権を握ることが出来れば苦労は無いところ、そうでない以上は、どう対処するかが問われるわけで。
やや劣勢、気の抜けたプレーをしようものならたたみかけられてしまうのでは?という状況で、よく耐えて、0-0で折り返すことに。
それでも。
ただ耐え続けるだけでは、ジリ貧というもの。
負けなければそれでいい、というわけではなく。当然のごとく、勝ちにいかねばならない試合にあっては。
どこかしらで、きっちりと相手を上回るだけの強さを見せ、それを得点に、勝利につなげていかねばならない。
スコアレスでハーフタイムは、まずは及第点として。
残りの45分で、いかに勝ちにいくかが問われました。

両チームともにメンバー変更なく迎えた後半。やはり展開としては前半に引き続きなのか?というなかで迎えた、55分でした。
CKのチャンスで、キッカーのヨシキはファーサイドを選択。すると、飛び出した脇本が囮となるかたちで、さらに外から来た神山がヘッド!
見事に決まり、先制!神山にとっては2シーズンぶりのゴール。劣勢に難しい雰囲気を感じていたスタンドのファン・サポーターも、値千金の一撃に沸き立ったのでした。
なかなか相手守備を切り崩す展開に持ち込めないなかで、ここまで思うように得点につなげられなかったセットプレーがものをいうとは。
とにもかくにも。内容云々は、あとで検証すればいい。今は、ただ勝利あるのみ。どうしても勝たねばならない試合ならば、なおのこと。まずは、勝利への道筋をつけることが出来たカターレ。
ただそれでも、先制点が結果に直結するわけではなく。ここ最近は、とくにそれを思い知らされているだけに。
いかに、勝ちきるか。
ここまで引き分け続きでなかなか勝てない状況が続いているなかで。
リードしている状況もさることながら、どう無失点で切り抜けるかが重要であろうと。

70分、岐阜は選手交代でFW藤岡 浩介を下げて、同じくFWの粟飯原 尚平を投入することに。
藤岡と言えば、ここまで16ゴールを挙げて今シーズンJ3得点王争いを繰り広げる岐阜のエース。そんな点取り屋にゴールを許さなかったことは、ひとつ、しっかり守り切った成果だと。そう思いました。
・・・しかし。
ある意味、そこに落とし穴があったというか。
直後の72分。その交代で入った粟飯原がキッカーを務めたFKから、同点ゴールを決められてしまうことに。
なにも、好調・岐阜の攻撃力は、攻勢をかける攻め上がりの鋭さだけではない。セットプレーも、当然のごとく注意しなければならなかったわけで。
一時期の連続クリーンシート状態が影を潜め、ここ何試合も連続で失点を喫してしまっているカターレ。それも、防ぎようがないようなゴラッソというわけでなく、自分たちの頑張り次第で阻止できたはず、という内容で。
この失点も、まさにそういったもので。
無失点での勝利という目標が崩れ、試合は振り出しに。
どうにも、良くない流れ。
ただ、それでも。それでも気力をふりしぼり、突き放す勝ち越しゴールへ、その先の勝利へと繋げねばなりませんでした。

・・・が。
81分、およそ10分前に失点したときと同じような位置で、またもFKという。
「まさか」ーーーそう思っていた矢先。
なんというか。
どうして、悪い予感というものは、的確に当たってしまうのか。
またしても粟飯原のキックを起点としてたプレーから失点、逆転をゆるすこととなってしまったのでした。
勝利を確信する岐阜の選手たちと、湧き上がるアウェイ側スタンド。
これが、6試合連続で足踏みを続けている落ち目のクラブと、4連勝と絶好調・当然のごとく5連勝を狙うクラブとの差だとでもいうのか。
そして、タイミングもまた、悪かった。
首尾良く先制、さらには追加点を挙げてセーフティーリードを作り出し、そこから守備固めで逃げ切るーーーそんなプランであったのかもしれませんが。
いつもであれば60分から70分といった時間帯に交代を敢行していたであろうに、この試合では80分近くまで無し。
同点に追いつかれたならなおのこと、フレッシュな選手の投入で流れを変えないのか?といった状況で。
そんななかで、ようやく交代か、というタイミングが、まさに逆転ゴールを決められたときで。
もしもしのいでボールデッドとなっていたら、すぐに交代というところだったのでしょうが。それが、失点直後という最悪のタイミングに。
失点からのリスタート時、3枚同時代えで西矢、布施谷、吉平を投入。
さらには86分、松本を入れて、残り少ない時間のなか、反攻を試みるカターレ。

先の4失点を喫して大敗した福島戦によって、リーグ戦ホーム無敗記録がストップ。巻き返しを期したアウェイ2連戦で勝ちきれず、さらにはこのまま敗れてホーム戦連敗を喫してしまうのかーーー。
状況としては、厳しいどころではなかったけれど。
それでも、あきらめるなどという選択肢はありませんでした。
なぜならば。
今節を前に髪をバッサリ、ボーズ頭にして気合を入れたキャプテン吉平。
それが伊達や酔狂ではないことが、そのプレーぶりから伝わってきたから。
オーラというか、なんというか。
プレーの端々から、その気迫がにじみ出ているのが伝わってくる。まさに、鬼気迫るというか。
88分、ゴール前でこぼれてきたボールを、あとは蹴り込むだけ!というビッグチャンスがあった・・・けれど、シュートは枠外に。
ただ、そんな場面でも。
あるいは、天を仰いだりミスを悔やんで悲嘆にくれたりしそうなところでしたが、吉平の表情は厳しいままに変わらず。
「必ずもうワンチャンスある」と自らに言い聞かせていたとのこと。
だったら、信じ抜くしかないだろうがよ!

6分と表示されたアディショナルタイム。試合も、まさに大詰め。
岐阜のほうも、足がつって倒れ込む選手、交代枠を使って時計を進めようとするなど、残り僅かの試合時間、勝利に向けて時間稼ぎ。
そんななかでも。
可能性がある限り信じて応援することに、何の迷いがあるものか!
岐阜のアクションで時計が止まっていたこともあり、目安の6分を経過しても終了の笛は吹かれず。
そんななか巡ってきた、おそらくはラストプレーになるであろうCKのチャンス。
GKの田川も前線に上がり、最後の勝負をかけることに。
ニアに蹴り込んだCKは跳ね返されたものの、そのこぼれ球を再びゴール前へ。
それも弾かれたものの、左サイドで布施谷が奪取、さらりゴール前へと蹴り込むと。
ゴール前を固める岐阜の選手たち、そこからこぼれたボールを蹴り込んだのは、吉平!
オフサイドギリギリだったとかなんとかは、どうでもいい。大事なのは、この土壇場で同点ゴールが決まったという事実!
直後にホイッスルが吹かれ、リスタートの間もなく試合終了。
まさに、紙一重。
極めて濃厚であった敗戦の危機を脱し、ドローに持ち込むこととなったのでした。
殊勲のゴールを挙げた吉平でしたが、驚きはあったにせよ、意外さとか想定外ということはありませんでした。
あの気迫あふれるプレーをしていた吉平が決めた。やるべき選手がやってくれたということ。それに対する賞賛こそあれ、それを思いもよらなかった、などと言っては失礼というものでしょう。

岐阜との前回対戦では、試合終了間際のアディショナルタイムにゴールを挙げ、ほぼ勝ちを確信した状態から、まさかのPK献上。勝ち点2を失うドローとなりましたが。
奇しくも、今回は真逆。
岐阜にとっては逆転での勝利、5連勝がほぼ確定していたなかで、ラスト1プレーによってドロー。勝ち点2を失うかたちに。
因果応報というか、なんというか。
ただ・・・敗戦こそ免れたものの、3試合連続2-2のドロー。また、勝ちきれませんでした。
勝たねばならない試合を、またしても落としてしまったということ。
その結果、どうなったか?
他会場では自動昇格にリーチをかけていた今治が5得点の大勝。2位を確定させ、初のJ2昇格を決めました。
ほぼ数字だけの可能性ながら残っていた、カターレの自動昇格。それが、なくなりました。
7試合連続勝ちなし、6分け1敗。その事実から、目を背けるわけにはいきません。
残された可能性・プレーオフ進出からの勝ち上がりでの昇格をめざすこと。その目標に一本化されたのでした。

まだ、なにも終わっていない。
昨季までであれば、終了していたシチュエーションながらも。可能性が残されている以上、J2への道が閉ざされたわけではないということ。
まずは、次節の勝利で3位の確定、プレーオフ進出を決めること。
勝てない、苦しい、キツい状況が続きますが、それでも。
これまでの積み重ねがあってこそ、今の位置、3位にいるわけで。なんの脈絡もなくこの立場にいるわけではない。
ならば。
あきらめることなく、やっていくだけ。
まずは、シーズンホーム最終戦となる次節・八戸戦での勝利を目指して。

戦いは、終わっていない。勝ちにいく、それだけです。

第36節 FC岐阜戦

2024-11-10 04:31:14 | カターレ富山
2試合連続アウェイ戦で、2試合連続2-2のドロー。リーグ戦最終盤にあって、厳しいどころではない結果が突きつけられましたが、それでも。
それでも、勝たねば。
シーズンもラスト3試合、そのうち2試合連続ホーム戦となるなかで迎える今節。
7試合ぶりの勝利をなんとしても掴むべく、FC岐阜を迎え撃ちます。

「カターレは毎年いいところまでは行くけれど、終盤戦に失速してダメになる」
もう10年もJ3で戦うなかで、何度となく言われ続けてきた言葉。
毎年のように、「ここぞ!」という試合で負けてしまう、など・・・何度あったことか。
今年こそは違うんだ!
そんな決意ととともに迎えた今シーズン終盤戦ながら。
去年までであれば負けていた試合を、ドローに持ち込んだ。そんな試合も少なからずあった一方で。
ここで勝てば大きい!という試合でドロー決着、勝てずに終わってしまった試合も。
6試合連続勝ちなし、5分け1敗。
勝負弱さ、と言い切ってしまうのは簡単でしょうが・・・それでも。
なぜに、こうもうまくいかないのかと。
忸怩たる思いと言うものは・・・いかにネガティブな思考は禁物とはいえ、それでもやはり。
負けていないけれど、勝てていない。
「勝つことでしか自信は身につかない」
この10年、何度となく繰り返してきたフレーズですが。
もう自動昇格まで後がないなかで。
それでも!と立ち上がり、勝利を掴まねば。
まさに、背水の陣。決死の覚悟で勝ちにいく。その姿勢がなによりも求められます。

この連続勝ちなし期間に対戦してきたクラブは、どれもそうでしたが。
今節の相手・岐阜もまた、この終盤戦に調子を上げてきたクラブ。
9戦連続勝ちなし、4連敗などがあり、監督交代を敢行するなど、波乱のシーズンとなっている岐阜。
しかし、それでも。
この最終盤に意地を見せ、目下4連勝中。プレーオフ圏内入りの6位まで勝ち点差3まで迫り、残り3試合での逆転滑り込みを果たすべく乗り込んでくることとなります。
岐阜との前回対戦は、4月10日の第9節。隣県対決であり、比較的近いアウェイ戦ということで応援に駆け付けたいファン・サポーターも多かったであろうに。まさかの平日ナイトゲームで、自分を含め断念した人も多かったことかと。
そんな悔しい試合で、0-0のままに時間は経過し。
スコアレスドローかという終了間際のアディショナルタイム。そこで、松本がカターレ初ゴールとなる値千金の先制ゴール!現地入りできなかった無念も吹っ飛んだーーーかに思われましたが。
直後、まさかのPK献上。
それを決められ、ドロー決着。
喜びが大きかったぶんだけ、落胆とのギャップもまた大きく。
負けに等しいドロー。
今にして思えば・・・この時点で既に昨シーズントータルの引き分け数と同じ5となっていましたが。その後も引き分けが積み重なることとなり、前節終了時点で15もの引き分け数。なにか、暗示めいたものがあったのかも・・・とは、考えすぎか。
話を戻して。
5連勝の達成はもちろん、なかばあきらめかけていたであろう昇格プレーオフ圏内入りが目前となれば。岐阜としては、勝つ以外の選択肢は無いでしょう。上位とはいえ落ち目の富山相手に負けては、話にならないと。
その挑戦を、跳ね除けねばならないカターレ。
あたりまえと言えばあたりまえながら。
今シーズン頑張ったから昇格ね、なんて話は無いのであって。
ライバルを蹴落とし、蹴落とし、蹴落としまくって。
他クラブが失意にうちひしがれようが、「そんなもん知らん」とばかりに。
その先にしか、J2への道は無いのです。
ここで勝てないなど、あってはならない。
必ずや、勝つ。
無敗がストップした前回ホーム福島戦。これ以上、地元富山のファン・サポーターを落胆させることなど、あってはなりません。

前述のように、前回対戦で勝利の立役者となるはずであったにもかかわらず、それを為し得なかった松本。
あれ以来ゴールを挙げられていないことも含めて・・・リベンジの機会となる今節、今度こそヒーローとならねばならない。カターレ富山の選手として、そしていちプロかっさ―選手としても。プライドをかけた戦いとなることかと。
そして。
ここからのラスト3試合に、並々ならぬ覚悟をもって挑む選手が。
我らがキャプテン・吉平 翼。
どうにもこうにも勝てないなか、無念の涙もありました。感情を必死にこらえて、ゴール裏へ決意表明する場面も。
そうしたなかで。今週、ボーズ頭にして周囲を驚かせたり。
とりもなおさず、この最終盤を戦い抜く決意の表れ。
ボーズ頭で思い出すのが、カターレ初年度のJFL時代、ホーム流通経済大学戦でのこと。
シーズン開幕からどうにも勝てず、完全にスタートダッシュに失敗。そんななかで迎えた五福開催であったホーム流経大戦。
ここで負けるようなら、もう終わりーーーそんな悲壮感が漂うなかで、選手数名がボーズ頭として気合を入れて臨み。
3-2と競り勝った試合、雨が上がって晴れ間が見えた試合は、そのままカターレの状況に光が差した試合ともなりました。
今現在、他力でしか成し得ない自動昇格は、もはや風前の灯火。
それでも!と抗う、そんな覚悟。
髪ならば、いずれ伸びてくるものではありますが。
昇格のチャンスというものは、逃せば取り返しがつかない。
それを、こころに刻む意味でも、覚悟の丸刈り。
そんなキャプテンの気概に、応えないわけにはいかないでしょう。
退路を断つ、ただ、進むのみ!
勝利のみを追い求め、戦い抜くまでです。

自分たちが6戦連続勝ちなしとか、相手が4連勝中だとか。
そんなこと、外野がとやかく言うようなことを、気にしている場合ではもはやありません。
やるべきことを、やりきる。
去年は、勝つべき最終戦で勝ちきりながらも昇格できませんでしたが。
それは、無駄であったのか?
「これまで」は変えられない。けれど、「これから」は変えられる。
今シーズンここまでを、無駄になどするものか!
必ず、勝つ!

勝ってホームに歓喜を!
強いカターレを、昇格にふさわしいカターレを、存分に見せつけろ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!

もがくほどに沈むドロー沼。またも勝たねばならなかった試合を落とす SC相模原戦

2024-11-04 23:57:38 | カターレ富山
2-2のドロー。
前節のショッキングな終了間際ドロー決着を踏まえ、なんとしても勝利が求められた今節でしたが。
開始早々の失点で出端をくじかれたものの、それでも。前半のうちに追いつくことに成功し、勝負の後半には、開始間もなく勝ち越しゴール。逆転勝利への機運が高まりました。
しかし。
痛恨のPK献上で再び同点に。その後、相模原の攻勢を押し返しての勝ち越しゴールはならず、同点のままに試合終了。
また、勝たねばならない試合で勝てませんでした。
もちろん、選手たちの頑張りは認めるものの・・・結果がついてこないもどかしさというものは、いかんともしがたく。
自動昇格に向けては、限りなく赤に近い黄色信号。まさに、崖っぷちに追い込まれることとなってしまったのでした。

道中は警報レベルの雨に晒され、会場入りしても、弱いながらもずっと雨が降り続くなかでの試合となりました。
今シーズン、どうにもこうにも戦績が振るわないアウェイ戦。負けは論外として、もはやアウェイで勝ち点1なら悪くない、などという次元でもなく。
ただひたすらに、勝利が求められました。
ショウセイと井上が前節に引き続きスタメン起用。ベースの部分で大きくは変わらない編成のなかで、目を惹いたのが瀬良のスタメン復帰でした。
ルヴァンカップなど過密スケジュールの影響もありつつも。ルーキーながら存在感をはっきしていた今シーズンの大卒新人の4人。
そのなかで、病気によって無念の戦線離脱、復帰戦で覚悟のイエロー、累積出場停止など・・・なんとも波乱のシーズンとなっている瀬良ですが。それでもファン・サポーターの期待は大きく。
このシーズン最終盤のスタメン抜擢も、チームとしても期待がかけられていることの表れ。ならば、存分にその力をして発揮してほしいと。

試合は、いきなり動くことに。
自分たちのミスからCKを与えてしまい、まずいな、という流れの中で。そのキックから上げられたボールをゴール前ではじき出したまではよかったものの・・・狙いすましたようなミドルシュートを決められ、先制されてしまうことに。
正直言って、またか、と。
この試合に限らず、悪い意味での今シーズンカターレのあるある、というか・・・典型的な失点パターン。
もちろん、気を抜いているわけではないでしょうが、やはり意識の問題という部分はあるかと。
相手選手にとっても、100%の確信を持ってのシュートではないでしょう。
けれど、それを踏まえてなお、ゴールへの意識というものがしっかりあってのチャレンジ。そして、その成功。
それを、まんまと決められてしまうというもどかしさ。
そして・・・なによりも悔しいのは。
むしろ、カターレの側が、そういったアグレッシブさを見せたシュートを狙っていかねばならないにもかかわらず。カターレのチャレンジがほとんど無いなかで、相手のチャレンジはしっかりと決められてしまうという、やるせなさ。
勝たねばならない試合でくらってしまう先制パンチとしては、キツいものがありました。
ただ、それでも。
「ハンデは1点でいいのか?」
そのくらいの気構えでいなければ、と自分に言い聞かせました。
なにより・・・前半早々の得点で試合の行方が、勝利が決まってしまうとは限らない。なぜなら、2点リードしながら勝てなかった前節のことを思えば。
このまま終わってはならないし、そのつもりはさらさらない!

8分にはショウセイのシュートがバーに嫌われてゴールならず、という場面が。
その後も一進一退の攻防が続くも、なかなか得点には結びつかず。
言うまでもなく、同点・逆転を目指さねばならないカターレでしたが。
そのタイミングというものも、やはり重要。
これまでJ3リーグを舞台に何度も相まみえているなかで、富山戦に並みならぬ情熱をかけている印象のある、相模原を率いるシュタルフ監督。
なにか、勝つために全力を尽くし、こちらが隙を見せれば容赦なく狙ってくるような、謎の信頼感がありました。
そんな相模原に、ハーフタイムを挟んでさらに勢いを加速させてしまうわけにはいかない。情熱をほとばしらせるシュタルフ監督の闘魂注入がブーストをかけるきっかけともなれば、さらに厄介なことになるのは明らか。
そのためにも、なんとか前半のうちに追いつく必要がありました。

そんななか、前半終了間際のアディショナルタイム。
右サイドを駆け上がった松岡が中央へとクロス、それに井上、瀬良が競り合うなかで、こぼれたボールをグラウンダーのシュートで蹴り込んだのは、末木!
まさに、してやったり!
前半のうちに追いついておきたいという願いが叶うかたちで、価値ある同点ゴール。
試合を振り出しに戻し、勝負の後半にかけることとなりました。
理想的な展開でハーフタイム。試合を振り出しに戻したからには、勝ちきるのみ!
すると、後半開始からギアを上げるカターレ。
47分、パスを繋ぎながら左右に揺さぶりつつ攻め上がると。左サイドから安光が中央へと折り返し、そのボールに反応、松岡のシュートがゴールへ!
決めるべき選手がしっかりと仕事を全うしての逆転ゴール!雨の中声援を送り続けるゴール裏が、一気に沸き立ちました。
逆転勝利への道筋をつけたカターレ。あとは勝ちきるのみ!

・・・だったのですが。
「早々の得点で試合の行方が、勝利が決まってしまうとは限らない」とは、まさにこの試合で相手に向けて突きつけた思いではなかったか。
65分、雨の影響もあったのか、ミドルシュートを体正面で止め切れなかった田川が前にこぼしてしまうと、それを押し込もうとしたFW瀬沼 優司と神山が交錯、PKを献上してしまうことに。
キッカーは、FW武藤 雄樹。前節の福島戦で2ゴールを挙げた勝利の立役者は、この重要な場面でも動じることはなく。決められてしまい、再び同点となってしまったのでした。

そこからさらに出力を上げて、再度勝ち越しゴールを狙って攻勢をかけねばならないカターレでしたが。
「「ボールを失いたくない」「ロストしたくない」という気持ちがあり勇気を持って前に行けなかった。」と監督がコメントしましたが、まさにそういうところで。
さらに、攻め上がった先でも、「そこはシュートだろ!」という場面でパスを選択するような躊躇があったり。
まさに、「そういうとこだぞ!」という展開。
求められるのは、1失点目の逆、というか。
たとえ確証は無くとも、まずはチャレンジという姿勢。シュート無くしてゴール無し、というあたりまえのことを、ためらっていたのでは・・・。
カターレの悪い部分が出たことで、試合は膠着。相手の攻勢をしのぎ続けたものの、どうにもこうにも反転攻勢につなげられない。
そして、タイムアップ。
また、引き分け。
どうしても勝たねばならない試合という位置づけで臨んだはず。そのチャンスもあったはず。
なのに、結果が伴わない。

今節、同じく相手にリードされる展開となりながら、逆転勝利で勝ち点3をものにした2位・今治。差を詰めるどころか、またも広げられることに。
無念と言うよりほかない、残念どころではない現実を突きつけられ。
ただ、それでも。
残り3試合。いかに厳しい状況であろうが、試合は待ってはくれません。
自分たちで、打破していくよりほかにありません。
あきらめたら、なにもかもが終わり。
昨シーズンの教訓を活かすも殺すも、残り3試合にかかっています。
ここであきらめるわけには、投げ出すわけにはいかない。
歯を食いしばって、勝ちにいく。
戦いは、つづきます。

第35節 SC相模原戦

2024-11-01 06:43:08 | カターレ富山
2月下旬にスタートした2024シーズンも、残り4試合で終了。泣いても笑っても、今月中にカタがつくことになります。
不本意極まる未勝利に終わった10月を経ての、11月。
落ち込んでいても、なにも良い方向には変わらない。勝っていくことこそが、悲願のJ2復帰への道であるならば。
ただひたすらに勝利を追い求め、邁進していくのみ。それだけです。
2週連続アウェイの2戦目として対戦するのは、7位の相模原。僅差にひしめき熾烈を極める昇格プレーオフ圏内入りを目指し、相模原にも負けられない事情はありましょうが。
それでもなお、勝たねば。
5戦連続勝ちなし?それがどうした。
今いちばんあってはならないのが、試合の勝ち負けの前に、気持ちで負けてしまうこと。
自分たちこそが昇格にふさわしいと、勝って証明せねばならないならば。
相手云々ではない。自分たちが、いかにやりきるか。
真摯に勝利のみを目指し、それを掴み取らねばなりません。

相模原との前回対戦は、6月の第19節。ホーム&アウェイ2回戦総当たりというレギュレーションであるJ3リーグの、シーズン前半戦最後の相手として対戦することとなりました。
当時、得失点差でカターレのほうがわずかに上回っていただけの、同勝ち点というまったくの互角の状況での対戦となりました。ホームかアウェイかの差はあっても、リーグの同じ相手と同じだけ試合を重ねてきたなかでの、同勝ち点。取り巻く上記右京は拮抗どころではないなかでのホームゲームとなりました。
そんななか、両チームで大きく違っていた状況も。
就任2年目として相模原の指揮を執っていた戸田 和幸監督が、6月に突如として退任。後任として、かつてYS横浜や長野で監督を務めていたシュタルフ 悠紀氏が就任。その初戦が富山戦となったのでした。
一方のカターレはと言えば。
ルヴァンカップ1stラウンドを勝ち上がったことで、6月の1カ月間に公式戦8試合をこなさねばならないという超ハードスケジュール。水曜日に延期ぶんとして開催されたホーム岩手戦を経て、6月最後の8戦目として相模原戦を迎えることとなったのでした。
試合のほうは、0-0のスコアレスドロー決着。
超ハードスケジュールを2チーム体制かというマネジメントでもって乗り切ってきたカターレであったものの・・・やはり、ホーム連戦とはいえ、水曜日に試合のあったカターレと1週ぶん休みのあった相模原とではパフォーマンスに差がでるのも、やむなし。日程的に一方的に不利な状況のなかで奮闘、もちろん勝って同勝ち点の相手を突き放したかったところ、それが出来ず。とはいえ、負けて逆に離されることもなく。
まさに、痛み分けといった結果に終わったのでした。

シーズンも残り4試合という、まさに佳境というなかで迎える今節。
前回対戦の後の相模原は・・・なんというか、勝ったり負けたり。連勝したかと思えば連敗したり。かと思えばまた連勝したり。なんともせわしない状況で、順位的にはあのときとほぼ変わらず7位につけています。
前節、夏の中断以来勝てていなかった金沢がようやく勝利を挙げた、というトピックがありましたが。その、中断前最後の勝利であったのが、相模原戦。
中断明けから1分け3敗と勝ちなしが続くも、岐阜に勝ってそれをストップ、次の試合ではそれまで長らく負けなしを続けていた2位今治に土をつける勝利を挙げています。
そのあと大宮・北九州・琉球と3連敗。それをYS横浜戦の勝利で食い止めると、前節は福島に3-2と逆転勝ちしています。
そう、前々節、カターレが4失点を喫して大敗してしまった福島を相手に、先制されながら逆転勝利。
本当に、なんと言うか、勝ったり負けたりという相模原ですが。
今治や岐阜、福島といった難敵を相手に勝利を挙げたその力、決して侮ることはできません。
そして・・・前回対戦はスコアレスドローに終わった両チーム。
わけても、毎度のことながら、富山戦に並々ならぬ情挑んでくる挑んでくるシュタルフ監督が相手ともなれば。
それでなくとも5試合連続勝ちなしという状況を打破せねばならないカターレにあって。
簡単な試合になどならないであろうことは、自明。
ならば、その難しい試合で、いかに勝つか。
カターレの真価が問われる試合となろうかと。

前節鳥取戦は、2点を先行しながら追いつかれてのドロー。勝たねばならない試合を落とした、負けにも等しい結果を突きつけられることに。
ただ、それでも。
前回対戦時に同勝ち点で差が無かったカターレと相模原が、今節の時点で3位と7位という差がついているのは、なぜか?
前節のように、勝ち試合を落とす試合もあったけれど。それでも、4失点大敗を喫した前々節を引きずらず勝ち点を得た、とも言えます。その前の宮崎戦でも、敗戦必至という状況でもあきらめることなくプレーを続け、執念で勝ち点1をもぎ取ってみせたり。
決して大型連勝などの派手さは無い。けれど一方で、ここまで1度も連敗していない。
そんなしぶとさが、カターレと相模原とを分かつ勝ち点7差となって表れているのではないかと。
今節の直接対決でーーー相模原としては、昇格プレーオフ圏内入りに向け、どうしても勝ち点3を積み上げたい試合。一方のカターレとしても、自動昇格まで残り4試合で5差をひっくり返さねばならないとあれば、勝って勝ち点3上積み以外はあり得ない。
互いにとって勝ちがマストという、ガチンコ勝負。
それでも、最後に笑うのはカターレでなければ!

前節の無念のドローを経て、あらためて勝つことの厳しさ、難しさを突きつけられたカターレですが。
不本意どころではない結果とはなったものの、それでも。
どこか消極的にすら見えた試合で大敗を喫してしまった福島戦のことを思えば。
勝てなかったことは無念にせよ、勝利への意志は、しかと見てとれました。
それを、確実に勝利に、勝ち点3に繋げるべく挑む、今節。
期待したいのは、井上。
前節は最前線のショウセイと連携をとるかたちで、久しぶりにスタメンに抜擢、奮闘しました。
その久しぶりというのが、前回の相模原戦以来という。
ならば。
あのときスコアレスドローで勝てなかった試合のリベンジマッチでもあり、前節の悔しさを晴らす試合にもなるならば。
ショウセイとの連携ももちろんとして、自身としても果敢に得点を狙っていく、そんなアグレッシブさを存分に発揮してほしいです。
そして、もうひとり。
ヨシキの奮起に期待したいです。
前節、途中出場でピッチに立ったものの、力を十分に発揮しきれていなかった印象。
もちろんスタメン出場と途中出場では勝手が違うでしょうし、ならではの難しさというものもありましょうけれど。
それにしたって・・・正直、期待を裏切られた思いでした。
掛け値なしに、ヨシキであればもっとやってくれると、そう思えるから。
出し惜しみは、無しだ。
簡単ではない試合でも、それでも。
残り全勝を果敢に狙っていかねばならないなかで、今シーズンチームを支え続けてきたヨシキの奮闘なくしてなんとするか!
期待の大きさ故に、きびしくも言います。
勝ちにいってくれ!と。

前節、2位から6位までの上位陣が総崩れ、優勝した大宮がしれっと勝ち星を積み重ねた一方で、混戦の渦中のチームが苦杯をなめる結果に。
事程左様に。
この最終盤、一筋縄ではいきません。
前節、前日の結果、今治が敗れた状況を知りながら、勝って差を詰めることが出来ませんでした。
今節は、逆のパターンで、土曜の相模原―富山戦の結果を踏まえて日曜に今治が琉球戦に臨むことに。
だったら。
勝って、勝ち点3を積み上げてプレッシャーをかける。
その一択です。
それ以上でも以下でもない。ただ、そのために全力を尽くして勝ちにいく。
プレッシャーをかけることで1%でも2位への可能性が高まるならば。
それをやらない選択肢など、ありません。

シーズン残り4試合。泣いても笑っても、この11月のあいだにリーグ戦の最終結果が出ることとなりますが。
自動昇格へ、あきらめてなどなるものか!
必ずや、やりきってみせる!
僅差に泣いた去年の繰り返しなど、冗談じゃない。
信じて、貫くのみ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!