「 文部科学省所管の社団法人「日本私立大学連盟」(会長=安西祐一郎・慶応義塾長)が07年度、約3300万円の不適切な支出をしたとして、同省から会計業務の見直しなどを指導されていたことがわかった。同省の調査で、事務局員による高級焼き肉店での忘年会や、政治家のパーティー券の購入などに高額の支出をしたことが確認され、文科省は「公益法人の目的に照らして不適切」と判断した。 これを受けて連盟は4日、緊急の常務理事会を開き、これらの支出を決裁していた事務局長(56)を解任、財務担当理事を長田豊臣・立命館理事長から白井克彦・早稲田大総長に交代させた。また、業務改善委員会(仮称)を設置して対応策を検討する。 同省によると、連盟は、24人が参加した焼き肉店での事務局の忘年会(07年12月)に約90万円、7人が参加した高級料亭での役員懇談会(08年2月)に約69万円を支出するなど、多数回にわたって社会通念上不適切な支出をしていたという。 また、パーティー券の購入は206件計1033万円に上り、同省は「公益目的事業にあたらない活動であるパーティー券購入に多額が費やされている」と指摘した。 支払い稟議(りんぎ)書があっても支出後に作られていたり事務局長の押印しかなかったりと、会計処理の面でも不適切な点があった。事務局長が連盟の貸付制度を通常よりも低い利率で利用していたことも発覚した。事務局長は財務担当理事の口頭の了解を得たと説明しているという。 文科省は連盟に対し、「全役員、会員、職員に公益法人としての自覚ある行動と意識改善を求める」よう要請。さらに、支払い稟議書の作成方法の見直しなど11項目にわたる改善事項を示した。 連盟は1951年に設立され、124大学が会員。06年度の事業活動収入は約4億1千万円(決算時)で、主に会員大学の会費でまかなわれている。」アサヒコム
約3300万円は、庶民に取っては大金です。日本私立大学連盟は、124大学の会費でまかなわれています。以前国立大学の法学部と大学院博士課程を出た行政法の教授が、私立大学の経営者は学生を札束としか考えていないと言いました。そうならば、公益法人の私立大学連盟の設立の趣旨に反します。これからは、私立大学間の学生獲得と大学同士の競争が激しくなり、適者生存、自然淘汰されときが間近に迫っています。私立大学も都市圏の私立大学と地方の私立大学の格差が拡大しています。昨年から私立大学の定員が、4割減となっているのが問題化されています。事務局員の皆さんの高級焼肉店で忘年会、雲の上の殿上人にならないようにして下さい。東京の私立大学に進学した息子さんたちの為に下宿代当の費用に親御さんが銀行預金から200万円下ろしたそうですが。庶民は、石油の高騰で始末を余儀なくされ、爪に火ともして暮らしています。果たして私立大学に通う学生や親御さんの経済的な大変さや苦労が分かるでしょうか。人の痛みや苦しさが分かる事務局員さんであるべきですね。最近立命館大学の偉い人の名前がマスコミに良く出て来ますね。立命館大学名誉総長の末川博先生のガラス張りの大学経営と、清廉潔白を貫かれた精神が最近忘れられているのでは有りませんか。食堂は、大きくなると味が落ちると言われますが、学問の自由と大学自治、学生と教職員で大学を運営する民主的な立命館方式を伝統を守って下さい。日本の大学は、少子化による18才人口の影響で、数の上では大学全入時代が近づき、今年数値の上で、入っていると見る予備校の分析も有りますが大学の冬の時代の到来です。大学冬の時代到来は、私立大学の経営破綻や倒産時代の到来です。親方日の丸方式の社団法人の上に胡坐を掛ける時代は、今後長くは続かないでしょう。今回の不適切な支出日本私立大学。社団法人日本私立大学連盟の設立の宣言を書かせて頂きました。「昭和26(1951)年7月、23の私立大学によって「質の向上こそ吾等の希求するところであり、それこそが私学を以て権威あらしむる唯一最良の途である事を深く確信」し、設立されました。創立総会では、「設立宣言」をまとめ、国内外に広く発表し、その「設立宣言」は英文化され、その精神は今も連盟に息づいています。「われ等が多年熱望した私立大学の国法上の地位は今や確立された。日本開国以来殆ど百年間の協力の結晶である。われ等の先人達が夙に私学教育の大目的を定め、学術研究文化向上を志して専念努力以て育成した崇高な事業は、私立大学のあり方を示して年月の経過と共に、さん然と輝いている。学問の独立、良心の保障、建学の理念は私立大学に於て怡も伝統の如く尊重される。大学人に自由、克己があり、謙譲、協力があることは著しい。かくて大道垣々国内国外の諸大学に通ずる。若し夫れ気品と本領とは経営と共に備わり、独創と比較とは研究の上に倶生する。凡そ人類の幸福と平和とは必要な物質的、智能的、精神的、身体的、社会的自由は先づ学園に於て見ることが可能となるであろう。大学の健全な発達は、真、善、美の理想を希求する大学人の行動の指針であり、やがて世界平和への活ける精神力であり又不動の基盤であらねばならぬ。われ等は今新たに連盟を結成するに当たり、聊か所信を述べて識者の教を請う。」今回の不適切な支出日本私立大学の連盟の設立の精神『大学人に自由、克己があり、謙譲、協力があることは著しい。かくて大道垣々国内国外の諸大学に通ずる。若し夫れ気品と本領とは経営と共に備わり、独創と比較とは研究の上に倶生する。凡そ人類の幸福と平和とは必要な物質的、智能的、精神的、身体的、社会的自由は先づ学園に於て見ることが可能となるであろう。大学の健全な発達は、真、善、美の理想を希求する大学人の行動の指針であり、・・・以下省略』に反するように思えてなりません。私立大学連盟の会長や財務担当理事は、もともとは大学の教員、大学の責任ある管理職という意味から、今回のパーティー券購入問題は、私立大学の教員倫理綱領の5. 社会に対する倫理 (2) 公職に就くときは、その職務に伴う権限を特定の個人や組織の利益のために使わない。一部抜粋」の規定に抵触するのでは有りませんか。
- このページは、東京経済大学山田晴通研究室が作成しているものであり、社団法人日本私立大学連盟が作成しているものではありません。
- ページ中央の白地の部分は、社団法人日本私立大学連盟発行のパンフレットに基づき、その内容を再現しているものです。このページの掲出にあたり、2004年1月8日に同連盟教学支援課へ電話で照会し、掲出に問題がない旨のご回答を頂いております。万一、不正確な箇所などにお気づきでしたら、ご指摘いただければ幸いです。 yamada@tku.ac.jp
|
私立大学の教員は、自己の専門分野の知識を生かし、公共の福祉と文化の向上に寄与する。
日本の高等教育において、私立大学が担っている役割の重要性は改めて言明するまでもない。特に、大学への進学率は50%に迫り、その約80%の学生たちの育成を私立大学が担っている。この私立大学が果たしている役割の重要性に対応して、私立大学の経営と教育研究の公的責任はますます重くなりつつある。本綱領作成にあたっての認識と期待
私立大学教員は、この責任を自覚し、21世紀を担う人間の養成と教育研究を通じて社会全体の文化、教養、学問水準を高めるという、極めて公共性の高い使命を果たすことが期待され、それに相応しい職業倫理が求められている。さらに現代においては、大学の持つ価値と有効性について公正かつ客観的に評価する機運が強くなってきた。大学の営みについての説明責任は、私立大学教員がその実質を担う責任がある。
よって、私立大学教員は、大学の主要任務を担う者として、社会の期待に応え、大学の存在意義を説明し、その発展に寄与する責務があると考える。
日本私立大学連盟は、上記の認識に立ち、自らの意志で自らを律するために、ここに「私立大学教員倫理綱領」を提示し、私立大学教員の職業倫理を鮮明にすることに努めた。
加盟大学においては、この綱領を参照して、それぞれの大学にふさわしい「教員綱領」を作成されることが期待されているところである。 I. 総論
教育と研究という崇高な任務に携わる大学教員の職業倫理の基盤は、基本的人権の尊重と知的誠実性を貫徹することにあろう。
特に、私立大学の教員においては、自律的意志をもってこの基盤に立ち、私立大学が存在する意味を明らかにすることに努めるとともに、所属する大学の建学の理念と教育方針に基づき、学生の学習支援を第一の責務とすることを明確に認識する必要がある。そのことは、私立大学の財政的資源の主要部分が学生納付金であることに対する説明責任の基礎である。
以上の基本的認識に基づいて、私立大学教員の倫理を以下に示す。 II. 各論
私立大学教員の倫理を、各論として5つの対象分野に分けて、以下に述べる。 1. 所属大学に対する倫理
私立大学の教員は、所属大学の理念を尊重し、その目的の達成に貢献する。
(1) 学内諸規則を誠実に遵守する。
(2) 所属大学の本務に専念し、出校して教育研究に従事する。出校する日数は、所属大学との契約に拠る。
(3) 兼業または兼職に当たっては、所属大学の許可を受ける。許可を受けた場合であっても、これによって本務に支障を生じさせない。
(4) 所属大学の共同の営みに積極的に参加する。
(5) 所属大学における勤務について、定期的に業績評価を受ける。
(6) 大学の公的資源を私的利益のために用いない。
(7) 管理職の任(務)に就くときは、関係教職員の倫理意識の向上を自らの重要な責務とする。 2. 学生に対する倫理
私立大学の教員は、学生の信頼に応え、知的営みの先達として、学生の学習する権利を擁護するとともに、所属大学が定めるカリキュラムに従った教育活動をする。
(1) 私立大学の教員は、公私の区別を明確にし、教育者として学生の模範となる品位ある行動をとる。
(2) 授業および研究指導において、学生の人格を重んじ、教育者として学生の自由な学習を支援する。
(3) 自己の教育能力を開発し、授業の内容および方法を改善することについて、不断の努力を怠らない。
(4) 自己の教育活動に対する学生の評価・批判に真摯に応答する。
(5) 成績評価、単位認定その他学生指導全般において公正を確保する。
(6) 権威的な姿勢で学生と接しない。学生に対してその地位を利用した人権侵害を行わない。
(7) 担当主題と無関係な問題を教室に持ち込まない。 3. 同僚に対する倫理
私立大学の教員は、同僚教員の学問的立場を尊重するとともに、学問的批判に対しては誠実に応答する。同僚職員の固有の職務を理解し、協力して所属大学の向上に努める。
(1) 同僚による評価を受け、また同僚に対する評価を公正な視点で誠実に行う。
(2) 同僚教職員に敬意をもって接し、その人権を侵害しない。 4. 研究者としての倫理
私立大学の教員は、大学教員に保障されている「学問の自由」が、責任を伴うものであることを自覚し、知識の探求を通じて社会に貢献する。
(1) 知識探求の意志を持ち、学術研究に精励し、研究成果を公表する。
(2) 自己の専門分野の進展について、常に関心を持ち、その成果を教育に反映させる。
(3) 私的利益を目的として研究を行わない。報酬を伴う研究その他の活動は、大学の了解に基づいて行う。
(4) 他の研究者の学問的立場を尊重し、学問的批判に対しては誠実に対応する。
(5) 公的に用意された研究資金を不正に用いない。
(6) 所属大学との契約に基づいて受託研究・産学共同研究を行い、公益性に反する研究は行わない。 5. 社会に対する倫理
私立大学の教員は、自己の専門分野の知識を生かし、公共の福祉と文化の向上に寄与する。
(1) 公職への奉仕を求められた場合には、可能なかぎり協力する。
(2) 公職に就くときは、その職務に伴う権限を特定の個人や組織の利益のために使わない。反社会的行為に加担しない。
(3) 入学試験の公正・適正な実施に協力する。
☆ URLhttp://www18.ocn.ne.jp/~abc8181
プログランキングドツトネット http://blogranking.net/blogs/26928
日本プログ村 http://www.blogmura.com/profile/232300.html
人気プログランキング"http://parts.blog.with2.net/bp.php?id=627436:aLHKFCm5fBU"></SCRIPT>
<noscript></noscript>