『感染者が増え続ける新型の豚インフルエンザは当初、高校生たちの間で広がっていった。思いもしなかった感染を突然告げられ、病院に隔離される驚き。無事に退院した大阪府北部に住む男子高校生(16)が、その体験を語ってくれた。 学校でインフルエンザの生徒が急増した13日の夕方、心配する母に促されて熱を測った。39.4度。「言われてみればだるいな」。自覚症状はほとんどなかった。近くの診療所で簡易検査を受け、季節性のインフルエンザA型と診断された。5日分の抗ウイルス薬リレンザをもらった。 母は異常行動などの副作用を心配して翌日から仕事を休み、外出も控えて見守ってくれた。食欲がなく、せきとだるさは続いたが、熱は2日後に37度に下がった。 16日、兵庫県立高校の生徒が国内で初めて新型インフルエンザに感染していたことが報じられたのを受け、学校の指示で保健所へ。「まさかな」と思いつつ、鼻の粘膜から検体を採られた。同級生の男子の姿も見かけた。 帰宅後の深夜、保健所からかかってきた電話を母が受けた。 「新型が陽性でした。とりあえず入院してください」 「あれ、もう治ってきてるのに?」 自身も「本当?」と耳を疑った。「発熱のピークは過ぎている」と冷静に振る舞っていた母だが、救急車で迎えに行くと言われると、「防護服で来るのですか。サイレンは鳴らしませんよね」と焦っていた。救急車はサイレンを鳴らさずに到着。隊員は全身を覆う水色の防護服を玄関で身にまとった。17日午前2時ごろのことだった。 車内で、保健所で会った同級生と一緒になった。「あいつも」。互いに顔を見合わせた。 府南部の指定病院に着き、専用口から隔離病棟に入った。通された6畳ほどの個室にはベッド、机、いす2脚。窓は開かず、エレベーターに続く扉も施錠されていた。明け方まで寝つけなかった。 食事は部屋に運ばれた。朝食はパンと牛乳など。昼食はボリューム満点で、ある日はラーメン、おにぎり、焼き魚とみそ汁もついた。 日中は時間を持て余した。中間テストを控えて数学の問題集に向かったり、唯一移動を許された15メートルほどの廊下を何往復もしたり。同級生と顔を合わせると「もう症状ないのになあ」とこぼし合った。同じフロアには他にも同年代の4人の姿があった。「最初はいい経験やな、くらいに思ったけど、だんだん精神的にしんどくなった」 慰めになったのは、部活動の仲間や級友ら約20人と交わした200件以上の携帯メール。中学時代の友人は「まさか(新型インフルに)なってないよね」と送ってきた。「実はなってる」と返信。「なんで?」「大丈夫?」と心配してくれた。やりとりは未明まで続いた。 入院3日目の19日昼、迎えに来た母親と帰宅した。16日から39度の熱でつらそうだった妹(14)も感染が確認され、自宅で療養していた。ゼリーやイチゴしか口にできず、自室で寝て過ごし、20日に熱が下がったという。 ゴールデンウイーク中に部活動の試合があったが、相手校に感染者は出ていない。自分は学校内で感染したのだろうが、そのウイルスがどこから入り込んできたのか、見当もつかない。 新型と言われたら仕方ないと思ったが、症状は軽かった。「入院までする必要あったのかな」。複雑な思いだ。』アサヒコム
新型インフルエンザと言うことも有り消防署の隊員も 防護服を来て出動されたのだと思います。新型インフルエンザのワクチンも今の所開発されていませんし、消防隊員の皆さんも新型インフルエンザに掛かったら消防と救急出動に支障を来たす恐れが有りますから仕方が無いと思います。サイレンを鳴らさずに家に到着したのは、消防署の担当者の配慮と思いますが。大阪府北部の男子高校生が大阪府南部の病院に隔離されたのは少し問題で、自宅に近い大阪府北部の発熱外来の置かれた指定病院には入院出来なかったのでしょうか。やはり新型インフルエンザの掛かっているこのこの高校生を保険所の担当医師が診察し、インフルエンザのピークを過ぎ回復期にあるのか、重い症状の状態なのか判断して入院し病院で隔離する必要か、自宅療養で治るどうかの診断をしないと糖尿病や持病の有る人が新型インフルエンザに掛り、重篤な状態になっている新型インフルエンザの感染者の総てを病院に隔離入院措置を取ると、指定病院に感染者が溢れ入院出来なくなる状態になると思います。新型インフルエンザに掛かり、重態になった感染者は病院に入院出来ないと思います。この高校生新型インフルエンザに感染し、今までに無い体験もしましたが、新型インフルエンザ対策の問題点や今後皆で改め、皆で考えならないことも分かりました。この高校生と友達の新型インフルエンザの感染し、病院に隔離された患者としての気持ちや辛さも皆で考えるべきですね。新型インフルエンザに掛かった入院患者心持ちや扱い、患者の視点も医療関係者は忘れてはならないと思います。一度新型インフルエンザに掛かった感染者は、今後掛からないのでしょうか。今後の医学的追跡調査と適切な予防法も見出すべきだと思います。
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