□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■ 天木直人のメールマガジン2012年8月31日第653号
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森本さん、オスプレイ広報大臣で終わってしまっていいのですか?
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きょう(8月31日)の日経新聞の小さなコラム「記者手帳」に私が
いつかこのメルマガで書こうと思っていたことが書かれていた。
すなわち防衛大臣に就任してこの方、オスプレイの安全性ばかり
を強調し、ワシントンではオスプレイに試乗したあと「大変、安定して
いた。快適だった」と話し、そして30日に岩国を訪れた時は、山本
繁太郎山口県新知事に対し、「オスプレイが岩国にいる間に体験搭乗
を計画したい」と述べる森本防衛大臣。
その森本防衛大臣を「記者手帳」はこう書いている。
6月の就任からオスプレイ対応に忙殺される防衛相には「オスプレイ
広報大使のようだ」との声も与党内から漏れる、と。
誰もが思うことは同じだ。
もっとも彼のせいではない。
巡り合わせが悪かったのだ。
大臣になったとたんオスプレイ問題が炎上したのが運のツキなのだ。
野田民主党政権はもうすぐ終わる。そして10月以降はいよいよオス
プレイが本格配備される。
外交・安保の専門家という鳴り物入りで政治起用された森本大臣で
あったがこのままでは、日本の外交・安保についてはその力量を何も
発揮できないまま文字通り「オスプレイの広報しかしなかった防衛
大臣」という不名誉な大臣で終わってしまうことになる。
もっとも、きょう(8月31日)の東京新聞には森本大臣の次のよう
な発言が紹介されていた。
すなわち「通常の同盟関係を超えても米国に言うべきことは言う」と。
地元の理解を得るためには日米安保条約で義務付けられている事前
協議の対象でなくても、米国側に働きかける考えも示したというのだ。
是非そうしてもらいたいものだ。
そしてそれは森本大臣のためでもある。
森本さん、「オスプレイの宣伝しかしなかった防衛大臣」と言われ
ないためにも、一つぐらいまともな仕事をして辞めたらどうですか。
了
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