産経新聞 9月19日(水)13時48分配信 『大津市で市立中学2年の男子生徒=(13)=が自殺した問題で、担任教諭が自殺6日前の昨年10月5日に、校内のトイレで男子生徒がいじめていたとされる同級生の1人に暴行されているのを確認した際「いじめ的行為と把握していた」とする学校側の書類があることが19日、関係者への取材でわかった。担任がいじめを認めた資料が明らかになるのは初めて。
両親がいじめが自殺の原因として市や加害側の同級生3人らに損害賠償を求めた訴訟で、18日に大津地裁で開かれた第3回口頭弁論で、市側が、滋賀県警が7月11日に学校や市教委を家宅捜索した際押収した資料のコピーなど22点を提出。書類はこの中にあった。
書類は聞き取りした別の教諭とみられる2人の名前があり「担任教諭よりのききとりまとめ」と題されていた。「イジメ的行為はいつから把握していたのか」という質問に担任の回答として「(昨年)10月5日のトイレでのけんかのとき」と明記。さらに「イジメにつながる予見はいつから」との問いには、「9月の終わり頃」と書かれていた。
書類には「1121」との数字があり、昨年11月21日に作成したとみられる。
市教委や学校によると、昨年10月5日、男子生徒が同級生に暴行されていることを担任教諭が確認したが、複数の教諭が協議した結果、「けんか」と結論づけた。今月18日に、生徒指導教諭がこの暴行を「いじめ行為」と記載した書類が明らかになったが、校長は「けんか」との認識を変えていなかった。』
今月18日に、生徒指導教諭がこの暴行を「いじめ行為」と記載した書類が明らかになったが、校長は「けんか」との認識を変えていなくても、喧嘩による暴力行為しろ、いじめにしろ中学校の生活指導として、学校全体で取り組むべき問題です。義務教育の中学校では、生活指導が1番大切と言われた大阪市立中学校校長会副会長で、大阪市立下福島中学校校長故梶谷巌先生の言葉を思い出します。自殺者を出した後の祭りです。一つしか無い命を面子や馴れ合い、これまでの慣習でうやむやにされて、責任を放棄されたのでは、学校も大津市教育委員会も大津市も信頼と言う財産を失っただけで、大津市の教育が世に問われています。学力向上や学校間や子供たち同士の競争を目指しても果たして健全なる精神と肉体を持った日本の将来を背負って立つ人間性豊かな人材が育つでしょうか。頭が良くて学力があっても精神的におかしい大人ばかりでは、日本の社会は良くなりません。