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Naoto Amaki
天木 直人
Naoto Amaki
2015年01月27日
人質交換に反対しているのは米国である動かぬ証拠
日本のメディアはヨルダンが、日本の人質解放と捕虜になったヨルダン人パイロット人質の釈放のどちらを優先するか板挟みで苦しんでいるなどと馬鹿な事を報じている。
ヨルダン人を犠牲にした死刑囚を釈放することはヨルダン国民が許さない、ヨルダン国民の反発を恐れるアブドラ国王は苦境に追い込まれているなどと、馬鹿な事を報じている。
親日国のヨルダンや親日家のアブドラ国王を苦しめることは、安倍政権にとっても辛い事だなどと馬鹿な事を報じている。
それらはみなウソだ。
ウソでなくても、二次的なことだ。
イスラム国が要求する死刑囚釈放は、米国が決して許さない。
そんなことをすれば、ただでさえ勝てないテロとの戦いに、屈服する事になるからだ。
後藤氏釈放の実現の本当の困難さはここにある。
そう私は何度も繰り返してきた。
その証拠を、きょうの1月27日の読売新聞が、「米『囚人釈放』応じず」という見出しで要旨次のように報じていた。
すなわちマクドノー大統領補佐官は25日、FOXニュースのインタビューで人質と囚人の交換は行わないと述べたと。
人質になっている米国人女性について「生還のためにやるべきことはなんでもやる用意がある」が、イスラム国の人質交換要求には応じないと述べたというのだ。
この読売新聞の記事で我々が知ったのは、イスラム国は現在、米国人女性一人も人質にしているということだ。
そして米国に対し、その女性人質解放の為に、身代金の要求や人質交換を要求しているということだ。
そして米国はその要求には絶対に応じない。
同時に米国は、やれることは何でもやるといっているということだ。
これは、いざという時には特殊部隊による強硬措置を取るということである。
人質の命が二の次であるという事である。
米国が、属国のごときヨルダンや日本に、イスラム国の要求に従うなと命令していることは容易に想像がつく。
たとえそうでなくとも、米国の庇護なしにはやっていけないアブドラ国王や安倍首相が、米国の意志に反する事をやれるはずがない。
ヨルダンと日本の苦しみはここにある。
ヨルダンと日本が自国民と相手国のどちらを優先するかで駆け引きをし、悩んでいるなどということではなく、米国と自国民救済の板挟みという共通の苦しみを前に、どうしたらよいものかと困り果て、慰め合っている、というのが本当の姿である(了)
2015年01月27日
安倍談話作成の有識者会合メンバーは正真正銘の安倍側用人だ
きょう1月27日の読売新聞が書いていた。
戦後70年談話を検討する有識者会合の初会合が2月上旬にも開かれると。
2月上旬といえばもうすぐだ。
その会合の人選はもはや決まっているに違いない。
そして初会合前に発表される。
だから一両日にも発表されるだろう。
その前に急いで書いておきたい。
ここまで正体がバレてしまった安倍談話である。
しかも内外ですでに批判の続出だ。
第二自民党と言われるあの民主党岡田代表でさえ、安倍首相のNHK発言に噛みつき、今度の国会で厳しく追及すると言い出す始末だ。
いまは牽制程度のコメントにとどめている中国や韓国ではあるが、いざ安倍談話が公表される時には、激しく批判するだろう。
またしても「失望」させられることになる米国は黙っていないだろう。
そんな安倍談話をつくるための有識者会合のメンバーを引き受ける識者は、はたしてどのような顔ぶれになるのだろうか。
私はいまから心待ちにしている。
歴代の首相の歴史認識を受け継ぐといいながら、侵略の事実を認めず、謝罪しない談話を行うなどということは通じない。
なによりも歴史を顧みない、とんでもない誤りだ。
それを知りながら、安倍政権のために、安倍談話作成のために尽力する。
それは正真正銘の安倍側用人のすることであり、もっと有体に言えば、安倍の子分である。
安倍政権の終わりとともに消えて行く連中である。
いや、そう考えるのは甘い。
彼らは、誰が首相になろうと常に権力のそばに近づく連中である。
もっとも厚顔な、しかし渡世に長けた連中である。
まともな者では勝てない。
そんな化け物のような連中の顔を見る事を、私は今から楽しみにしている(了)
引用元
http://www.amakiblog.com/archives/2015/01/post_2860.html#trackbacks