毎日新聞2019年05月23日08時56分
いのちの電話担い手不足 自殺率ワースト3の青森県で募集
毎日新聞2019年5月23日 08時56分(最終更新 5月23日 10時10分)
電話で相談を受ける相談員=弘前市内で2017年11月14日15時15分、岩崎歩撮さまざまな悩みを電話で聞いて自殺予防に取り組む認定NPO法人「あおもりいのちの電話」(青森県弘前市)の相談員が高齢化などによりここ20年で4割減少し、慢性的な担い手不足に陥っている。同法人の石川敞一理事長(73)は「関心がある方はぜひ連絡してほしい」と相談員の募集を呼びかけている。【岩崎歩】
さまざまな悩みを電話で聞いて自殺予防に取り組む認定NPO法人「あおもりいのちの電話」(青森県弘前市)の相談員が高齢化などによりここ20年で4割減少し、慢性的な担い手不足に陥っている。同法人の石川敞一理事長(73)は「関心がある方はぜひ連絡してほしい」と相談員の募集を呼びかけている。【岩崎歩】
厚生労働省が発表した2017年人口動態統計で、青森県内の自殺者数は265人。過去最多だった03年の576人から半分以下になったものの、人口10万人あたりの自殺者数は20.8人で自殺率は全国ワースト3位と依然として高い状況が続く。
相談員は、最も多かった00年には72人いたが現在は47人。平均年齢は59歳で年々高齢化が進み、全員がボランティアでやっているので仕事や家庭との両立が難しくなってやめざるを得ない人も少なくないという。
昨年度に寄せられた相談は、対応できたものだけで2643件。相談には電話を2回線用意しているが、ほぼ1人態勢で対応している上、1件当たりの通話時間が1〜2時間に及ぶケースも多いため、もう一方の電話が鳴っても対応できない状況という。また、相談のニーズが高い深夜帯にも対応したいが、相談員の負担が大きく断念せざるを得ないという現状もあり、実際にはもっと多くの電話がかかってきているが対応に限界があるのが実情だ。
相談は40〜50代からの電話が約半数を占め、精神疾患による不安や、家族や友人との死別による孤独、差別を受けた心の傷、介護や家庭内暴力にまつわる悩みなど多岐にわたる。石川理事長は「相談員がいればそれだけ多く、相談者の悩みを受け止めることができる。何とかして態勢を充実させたい」と話す。
相談員になるには約1年間かけて講座と実習のカリキュラムを受ける必要がある。受講の応募資格は20歳以上で、面接や研修もある。問い合わせはあおもりいのちの電話(0172・38・4343)。
人生経験豊かな人で、無いと命の電話相談の相談い員には、不向きと思います。
丁度良い年齢の心理学の専門家に支援して貰う必要が有ると思います。