先日、エゴノネコアシと言う虫こぶの写真を掲載しました。この名前を知ってから、エゴノキがあると覗いてみるのですが、大方の木にこの虫こぶが付いています。中には沢山付いている木もあります。
詳しくネットで調べてみると、不思議な生態があることが分かりました。
7月ごろになるとエゴノキに付いた猫の足のような虫えい(虫こぶ)の先から羽の生えたアブラムシが出てきます。写真で見ると先の方に穴があいているのがわかります。ここから出たアブラムシは近くにあるイネ科のアシボソの葉に移ります。この時はみな雌で、以降雌が雌を産むと言う生態で増殖します。この時に生まれた雌には羽がありませんが、秋になり、エゴの木に移るころになると羽をもった雌が生まれます。
エゴノ木に移った後、羽の無い雄と雌が生まれ、ここで初めて交尾して、雌がエゴノ木の芽に産卵し、エゴノ木の芽が春先に猫の足状の瘤になり、瘤の中で羽のない雌のみのアブラムシが増殖して、先の方から出るころには羽の付いたアブラムシが生まれます。
こんな小さな虫が毎年、不思議な生態で子孫を残していることを初めて知りました。
このアブラムシはエゴノネコアシアブラムシと言うそうですが、いろいろな種類のアブラムシが各々異なった生態を持っているようです。
今日は他にヒマワリを掲載します。
エゴノネコアシ
ヒマワリ