ようちゃんばあば日記

お米と野菜をつくり、保存食作り 編みものなどの日常を綴っています。

読書の時間

2009-11-16 | 読んだ本


ブログで親しくしていただいている ねえさん がお勧めの本を買って読んでみました。


百田尚樹さんの「永遠の0 ゼロ」です。

ゼロ戦のパイロットだった祖父が終戦直前に 特攻で戦死。

その時 祖母は3カ月の子供を抱えており のちに 再婚した。

その時の子供を母にもつ姉と弟は 何も知らない祖父のことを調べるために戦友を訪ねて回って 

日本であった戦争のこと 自分の家族の過去を 知って成長していく物語です。

この本を読んだ時 私は 高校生の時図書室で借りた「きけわだつみのこえ」を読んだ時の衝撃

を思い出しました。

当時は 学生運動が盛んで 世の中の価値観が大きく変わろうとしていました。

たった2.30年前にあったことなのに 信じられないくらいすっかり変わった日本人たち。

戦争が終わって 時代の変化に押し流された 父母の世代は つい最近までこんな世の中で生きて

いたんだと思うと 戦時中のことを多く語らない気持がわかるような気がしました。 

また作者は 1956年生まれで 戦後10年以上も後に生まれ 高度成長とともに育っています。

そういう人の目線から書かれた 戦争のはなしであることが また新しく 戦争の重さを再認識

させてくれました。




戦争の時代の本といえば 山崎豊子さんの「大地の子」はNHKのドラマにもなって 有名ですが

中国残留孤児になった息子と 戦地から日本に帰って 家族はみんな中国で死んだと思っていた父が 

同じ仕事をしている関係で 後に出会う物語です。

10時間ドラマを録画して 何度も何度も観ました。

そして引き揚げというと 中国からというのが ほとんどですが 三浦綾子さんの「天北原野」

は樺太にすんでいて ソ連の侵攻を受け 北海道に引き揚げ船で戻った時の話が描かれています。


 

藤原ていさんの「流れる星は生きている」は 満州の観象台(気象庁)に赴任した夫について

行って 終戦時ソ連の侵攻により逃げ 仕事のため中国に残った夫と別れて 3人の子供を連れて 

日本に帰りつくまでのことを ご本人が書いたノンフィクションです。

その後1年遅れて帰国した夫は 妻の影響を受けて 新田次郎氏として 作家になりたくさんの本を

書きました。

さらに ていさんが中国から 連れて帰った3人の子供のうち 長男である 藤原正彦さんは

数学者ですが とてもユーモアがあり 軽妙な文章のエッセーなどをたくさん書かれています。

本業は理数系なのに 文学に秀でているところは 親ゆずりなんですね。


私は子供のころから 本は大好きですが 読書感想文の宿題が苦手だったので いまだに

感想は書けませんが 私が何度も読み返したものを 時々 紹介したいと思います。

ねえさん 良い本を紹介してくださって ありがとうございました。

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コメント (19)
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