ようちゃんばあば日記

お米と野菜をつくり、保存食作り 編みものなどの日常を綴っています。

水の話

2012-05-29 | 畑で 野菜と花
きのうのことですが 長女の夫の実家から おいしそうなアスパラガスがたくさん届きました。

あちらは農家ではないのですが 十勝平野に住んでいるので おしいものの宝庫なのですね。

お礼の電話をしたら お舅さんが出られて いろいろ話をしたのですが 今年の北海道は気温が低くて驚いているそうです。

普通の年なら ゴールデンウィークあたりから春らしくなって 今はもう 一年で一番いい季節になっている時期ですが 今日なんか昼間でも 

5℃くらいしか無くて 真冬のジャンパーを着て草取りをしたそうです。

5℃と言えば 岡山の真冬の気温ですから・・・そりゃ寒いわ!

そんなに寒くても草が生えるんですか?と聞いたら ちょっと前 暖かい時期があって(17度くらい)草だけは生えているそうです。




さて この写真は なんでしょう。(笑)

ホースから水が流れてきて 樽の中にたまり 畑で使う水を 家まで取りに通わなくてもいいしかけなんです。

基本的に 普段 成長している野菜に水遣りはしませんが 苗を植え付けるときなどに 穴を掘って水をやってから苗を植えますよね。

その水を 昔は家まで通って運んでいたのですが 何年か前に母が思いついて こんな仕掛けをしたのです。

その年は ひと夏ほとんど雨が降らなくて 田んぼにはダムの水を放流してもらって何とかしのぐことができましたが 畑がカラカラで

夏野菜が枯れ始めたのです。

ナスなど 特に水を好む野菜はやはり水をやらなくてはどうにもならない。

上水道のホースを伸ばして畑中にかけるなんて大変なこと!そこで母が ただ流してしまう家庭排水をみて 思いついたのでした。

ホースをたどって一番もとの水は 家のそばの合併浄化槽からの排水が 水路に流れ出ていくのを 途中でせき止めているのです。

朝夕に 台所やお風呂からの水 洗濯機からの水がかなり出るので それをホースで受け止めてこの樽に溜めておきます。

必要以上の水量は低いせき止めの部分を超えて流れていくので あぶなくもありません。

いらないときにはホースを樽の中から取り出して 畑の溝においておけば 水がまた 水路に流れていくので とても簡単です。

これは畑が家より下のほうにあるので 落差を利用しているのです。(写真上のほうの 石垣の途中に穴を開けてあって 水を流しています。)

山の上にある家も 悪くないですね。

合併浄化槽って何?と思われる方も多いと思います。

上水道はあっても下水道が未整備の地域なので 合併浄化槽を家庭ごとに設置して 台所から トイレから お風呂から 洗濯機から・・・

流れた水は すべて合併浄化槽を通して水をきれいにしてから 外に流しているのです。

合併という文字のつかない 「浄化槽」というのは トイレだけの設備ですので 台所やお風呂、洗濯機の排水が そのまま川に流されて 

洗剤による汚染などに問題があります。

設置するのに かなりのお金がかかるし(市がいくらか助成してくれることが多い) 毎月点検に来て 薬を入れたりするので 費用もかかります。

しかし 昔 台所から直接流していた家庭排水を思い出すと あんなのを田んぼにもいれていたんだな と思うことがあります。

じつは ここまでの記事を きのうの夕方書いて アップしようとして 一寸考え 下書きのままにしていたのです。

水路から水を取り込むのには水利権というのがあって 権利のない水路の水を 勝手に 自分の畑や庭用に取り込んではいけないのです。

この水は勿論 自分の家からの排水と裏山のうちの山から流れてくる水を集めている「うちのもの」で この家の前の畑も 自分の家のもの。

私の家は 集落で一番上にあるので ほかのどの人のものではないので こうして使っても問題ないのです。

そこのところを書かないといけないかな~ と 思って一晩経ってしまいました。

田んぼでも どの水を使うかという決まりがあって ダムの水を流れてくる水路に沿った田んぼについては 田んぼの面積に応じで水利費を

払っているのです。

昔から 水の権利については 血で血を洗う争いが 山のようにあるので つい老婆心から物騒な話まで書いてしまいました。 


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コメント (12)
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