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僕は個性的な女性ヴォーカルが大好き。charaもその一人だ。社会人になってしばらくした頃かな、深夜の音楽番組で彼女のPVを見て、甘ったるいのだが確かに魂で歌っているあの声と厚めの唇の虜になった。ソウルってのは魂で歌うってことだ。J-POPの世界にもこういう女性が登場したかっ!とものすごく嬉しかったもんだ。1st albumの「SWEET」は浅田祐介の無機質なテクノっぽい音作りに、その強力なヴォ-カルが乗る見事なコンビネーション。僕はRainbow Goship と SWEET、 あなたを追い越して がお気に入り。女の子の本音がチクチクと僕らに突き刺さる歌詞。2ndの「Soul Kiss」もいい曲ぞろい。こっちは個々の楽曲が素晴らしい。大きな地震がきたって は名曲だと思うのだ。これをミュージック・ステーションで歌ったのは忘れられないなぁ。タモさんが他の女性アーティストばっかりチヤホヤしていたのか、不機嫌そうにしていたような記憶がある。あの頃のCharaは自己の存在を訴えるような攻撃性、激しさがあったように思うのだ。
浅野忠信と結婚してからのCharaはヒット曲を出すことになるのだけど、僕は正直言うとそんな”しあわせな気持ち”を歌うCharaに魅力を以前ほどに感じなくなった。それはそうした猫のような攻撃性が失われたからだろうか。それからしばらくして、僕は再び彼女の歌を聴き入り、涙した。それはYen Town Bandのアルバム「Montage」。「スワロウテイル」は正直嫌いな映画だけど、Swallowtail Butterfly~あいのうた には心底泣けた。大学卒業以来勤めていた会社を辞めて、さぁこれからどうしよう?と思っていた頃だったから、あのおセンチな雰囲気がおそらく自分と重なったのだろうな。初めて聴いたとき、なぜだか涙があふれたのを今でも覚えている。
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