Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

Greatest Albums(その44) 女王陛下のピチカート・ファイヴ/ピチカート・ファイヴ

2006-05-07 | 僕のGreatest Albums
女王陛下のピチカート・ファイヴ女王陛下のピチカート・ファイヴ
ピチカート・ファイヴ 小西康陽 田島貴男

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 僕の音楽的ルーツを振り返るこのシリーズ。副題「又はいかにして私が雑食的音楽嗜好をもったか」。1アーティスト1枚の原則でお気に入りアルバムを紹介している。今回はまさに”雑食的趣味”にふさわしいグループ、ピチカートファイヴ。あらゆるジャンルに渡る音楽性と多彩なアレンジのアイディアはまさに音の玉手箱。どのアルバムもそれぞれのカラーがあって実に楽しい。

 僕のピチカートとの出会いは高校3年。松任谷正隆だったか坂本龍一のだったかのNHK-FM「サウンドストリート」。そこでデビュー曲である「オードリー・ヘップバーン・コンプレックス」を聴いたのが最初であった。初代ヴォーカルは佐々木麻美子。細野晴臣プロデュースらしく軽い音がピコピコしているテクノっぽい曲だった。テクノというと”頭よさそうな人が機械駆使してやってる音楽”というイメージが当時の僕には強かったのだが、僕は「オードリー~」にこれまで聴いたことのない”お洒落”を感じた。それがピチカートと僕の出逢いだった。

 野宮真貴嬢がヴォーカルを務めるようになって、ご存じのように大ブレイクするのだが、僕がピチカートの作品中、最も愛するアルバムが3枚目の「女王陛下のピチカート・ファイヴ」。ヴォーカルは後のオリジナル・ラブ、田島貴男だ。2枚目の「ベリッシマ」も傑作だった。特に田島貴男のヴォーカルの巧さに、初めて聴いたとき鳥肌がたったものだ。この「女王陛下~」は後のピチカートのようにヴァラエティに富んだ楽曲と、洒落たセンスのアレンジが楽しいアルバム。
秘密の愛がしたい/誰も気付かないような/きみとジョイントしたい/いますぐにコンタクトしない?
「トップ・シークレット」
愛していると言って/ぼくの可愛い女王陛下/愛していないなんて/信じないさ
愛しているきみを/永遠にさ女王陛下/そしてぼくは/裸の王様

「女王陛下よ永遠なれ」
本当は好きじゃなくたっていい/ほんのサーヴィス/本当のことなんてつまらない
さぁ、きみとサーヴィス/朝までふたりきり

「リップ・サーヴィス」
このアルバムで歌われるのは、ジェームズ・ボンドを気取る主人公が遭遇する恋のサスペンス!。相手はオードリー・ヘップバーンのように奔放で魅力的な女の子。そして彼は「女王陛下」とひざまづくのだ。そしてアルバムの最後を飾るのはオリジナル・ラヴの持ち歌としても知られている「夜をぶっとばせ」。恋のコンセプトアルバムを堪能あれ!。
コメント (2)
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