てんにのぼったなまず たじま ゆきひこ 福音館書店 1985-12 売り上げランキング : 417766 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
うちのルーク・スカイウォーカー(7歳児)が図書館から借りてきた本。あの力強いタッチの絵が好きなのだろうか、「じごくのそうべえ」に続いてたじまゆきひこ氏の作品「てんにのぼったなまず」だ。こんなお話。
ある村に絵を描いて村人を喜ばせているじいさんがいた。子供達に凧の絵を描いては喜ばせていた。その絵を若殿が気に入り、凧の絵を描くように家来を遣わすヶ、侍が嫌いなじいさんは決して描こうとしない。だが、嫁に行く娘がいれば美しい藤娘の絵を描くのだった。
その祝言の日に、大地震が起り、村を津波が襲う。海水をかぶって家も田畑もやられてしまった。城の石垣も崩れたので人を集めに侍もやってくる。再び殿のために絵を描くように言われるが、じいさんはひもじくても断固として応じない。そして、子供達を元気づけるために自分のふんどしにナマズの絵を描く。そして凧にして揚げさせた。子供達があげたふんどしなまずは天に昇り、雨を降らせた。雨は田畑に山から土砂を運び、村はよみがえるのだった・・・。
じいさんの生き様に胸を打たれる。そのじいさんが絵筆を握る姿がまた力強い。天を舞うなまずの姿には感動させられる。人の役に立つってどういうことなのか、考えさせられるよね。ルークもどうやらこのじいさんをかっこよく思ったらしい。