Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

その気にさせる音楽

2007-09-06 | 音楽
同僚のともちんとみやもさんと、
デート用に編集したカセットやCDを作ったことがあるか?という話題になった。

みやも「作ったことないですねぇ。」
tak「ともちんならありそう。」
しかし、女の子が男の子にくどかれる為にカセット作るなんて考えにくいよね。
ともちん「男をその気にする曲ってどんな選曲なんだろ。」
女の子にとっての「くどかれ曲」
・・・正攻法なら、ディスコのチークタイムで流れるような曲がいいのかなぁ。

でも、敢えてその路線を外して
その気にさせる(?)かもしれない曲を集めるならば・・・
takの解説と、男女の会話でお楽しみください。

「お・待・た。」
彼女は助手席に身を滑らせた。
昔のCMで松嶋菜々子がしてたみたいな口調で。
「ねえ、これ聴きましょ。」
と彼女は用意してきたカセットをカーオーディオにセットした。

①Et Moi Chouchou(あなたはシューシュー)/Isabelle Adjani
takの解説:息も絶え絶えなイザベル・アジャーニのヴォーカルがたまらない。「私のリーバイスの下をあなたはキスで覆い尽くす 私はもうヘトヘト」・・・すごい歌詞。セルジュ・ゲンスブールのプロデュース作品。


彼女は歌詞の内容と、セルジュについて語った。
「すごい歌詞なんだね。」
「エッチっぽいから好きなんでしょ。」
「オレ、イザベル・アジャーニって好きだな。」
すると、彼女は見せつけるようにリーバイスに包まれた足を助手席で組んだ。

②I am a kitten/カヒミ・カリィ
takの解説:ウィスパーボイスの日本代表ならやっぱりこの人。モーマスのプロデュース作品。渋いスキャットがとっても雰囲気がある佳作。ラストの「ミャァオ」がきゃわいい。わたしはあなたの仔猫チャン♪。


「カヒミみたいな娘ってどう?」
「うーん、性格キツそうだけど・・・ちょっと好きかも。」
「まっ!」
彼女はちょっと不機嫌そうだ。
「君が尋ねたんじゃない。」
「それもそうね。」

③Kiss Kiss Kiss/Yoko Ono
takの解説:ジョン・レノンの名作「Double Fantasy」に収められたオノ・ヨーコの問題作。激しいロックビートに、単調なオノ・ヨーコのヴォーカル。全編に散りばめられた「だいて」と吐息は鳥肌モノ。これはおふざけ選曲だな。


「何だこの曲?」
「変な曲よね。」
「ジョンとヨーコって、やっぱり変わってるよなぁ。」
「私たちは?」
「どうかな。」

④Love To Love You Baby/Donna Summer
takの解説:ドナ・サマー初期のヒット曲で当時アメリカでは放送禁止になった問題作。こちらも全編”あの声”で彩られている。ロングヴァージョンもあり。当時のディスコはこれで踊っていたのか?。


「70年代の人ってこの曲で踊ってたんでしょ?」
「オレはやだな、この曲。どんな顔してレコーディングしたんだろな。」
信号待ちの彼は、ちょっと考えていたようだった。ちょっと唇がゆがんでる・・・エッチ。

⑤Lemon Incest/Charlotte Gainsbourg en duo avec Serge Gainsbourg
takの解説:ちょっとアブナイのを1曲。父と娘がデュエットする「レモンの近親相姦」。シャルロットのウィスパーボイスは高音で絶え絶えに。雰囲気だけでもヤバイのに・・。ショパンの「別れの曲」のカヴァー。


「あ、何これ?すごくエッチぽいねぇ。」
「これ実の父と娘のデュエットなのよ。」
彼女はセルジュ・ゲンスブールの映画「シャルロット・フォーエヴァー」の話を始めた。
サントラにはギターのかっこいい曲がある、と彼女は言った。
「へぇ、そんなかっこいい曲もかかるんだね。」
「今度観よっか。」

「ねぇ、「ナインハーフ」って映画知ってる?」
「知らないな。」
「男と女が出会って別れるまでの9と2分の1週間を描いた映画なのよ。」
「へぇ。」
「こんな場面があってね・・・」

⑥You Can Leave Your Hat On/Joe Cocker
takの解説:映画「ナインハーフ」で、ミッキー・ロークの前でキム・ベイシンガーがストリップの真似事をする場面。思い出してもそそられる。あ、間違っても「フルモンティ」で使われたTom Jonesのヴァージョンじゃダメですよ。あれは男が脱ぐ映画だから。


二人は映画の話を続ける。彼は「戦場のピアニスト」に感動した、と言った。
うーん、あんなのが好きなのか。
彼女は頭の引き出しから、同じポランスキー監督のアブナイ映画を引っ張り出した。
「あのね・・・」

⑦Faith/George Michael
takの解説:ロマン・ポランスキー監督の映画「赤い航路」。この曲をバックに台所で激しく愛し合う男女。すると、テーブルの上のトースターで2枚のパンが焼き上がる。ガシャン!瞬間、果てる・・・。名場面。


「ピーター・コヨーテとエマニュエル・セニエって女優さんがね・・・。」
「ふぅん。」
彼はまんざら嫌いでもなさそうだ。
「他には誰が出てるの?」
「ヒュー・グラント様。」
「ああいうのが好きなのかい?。」
「ええ。」
彼はヒュー様のようなタレ目ではない。でも、やさしそうな目をしている。
次の曲のイントロが流れ始めた。

⑧All I Wanna Do Is Making Love To You(愛していたい)/Heart
takの解説:歌詞に歌われた、雨降る夜のラブストーリー。英題がすっごいストレートなんだけど、しっとりとしたミディアムチューンで静かに二人の心も高まっていくのでありました・・・。


「これ、いい曲だね。」
「うん。」
フロントガラスの上の方で星がまたたいている。

⑨Love Ya/松本孝宏
takの解説:ラストを締めくくるのは、松本孝宏のインスト曲。泣きのギターがグッとくるバラード。曲の最後、色っぽいよぉ。


・・・後は神のみぞ知る

コメント (4)
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