9月上旬、日中は残暑がまだ厳しい。 しかし、
日没後、幾分暑さが緩んだ。外を歩く。
植木の間から鈴虫の鳴き声が美しい。足元からも蟋蟀、鈴虫の競演だ。
先日、市内中心部の国道沿いにある街路樹から鈴虫の競演を耳にした。
帰路につく際、客待ちのタクシーがあったので飛び乗り、運転手に街路樹の鈴虫の話をしてみた。『へーっそんなことあるの?』
私は秋の虫は、地上だけで、木の上には棲まないと信じていた。
鈴虫は木の上の方でも鳴く。
蟋蟀はどうなんだろう?
昼間の喧騒を忘れさせる鈴虫の鳴き声。
蟋蟀を声に例えると中年、
鈴虫は思春期の女性かな?
少しずつ、確実に猛暑を忘れさせる秋が訪れている。