日本年金機構から年金加入者の名前など約125万件の個人情報が流出したとみられる問題は、われわれ年金生活者にとって大きな不安が広がっている。
年金受給者にとっては大きなショックは今回だけではない。社会保険庁から年金機構に改組された際の杜撰な年金管理のこともはじめ、その後も10億円未払い隠匿事件やOBによる官製談合事件など『年金』という言葉がついた事件がわれわれ受給者の心の動揺を来している。
各社の報道を見ていても、『日本年金機構が情報流出を発表した1日の4日前、インターネット掲示板「2ちゃんねる」に「ウイルス感染した」との投稿があった。内部の人しか知り得ない情報も書かれており、機構職員が書き込んだ可能性がある。』との共同通信記事をはじめ、パスワードをしっかり管理していて送り主不明のメールについて開封しないようにとの通達が無視されていたり、とにかくすべてにおいて情報の管理が杜撰で甘すぎる。
旧社保庁も組織管理が甘く"親方日の丸的"な組織だったが、日本年金機構になってからも危機管理が緩すぎる。
われわれが老後のために、勤務先の企業とともに一生懸命貯めた虎の子の年金が個人情報とともに悪用されるのではないだろうかといった不安が 大きく募る。
公的機関は情報流出予防のための対策を二重にも三重にもしっかり施し、万一、流出時には早急に対応できる体制を構築しておかないといけないのではないだろうか。
マイナンバー制度が今年秋から始まる。対策はきっちり立てているとは思うが。