夜、窓を開ける。随分静かで秋虫の鳴き声だけが聞こえてくる。
まだ少し早いが、芸術の秋、読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋。『秋』にはいろいろなことばがつく。
きょうの話しは、食欲の秋。それもコワーイ、お米のはなし。
『汚染米』・・・非食用米。農薬などに汚染されて食用には適さない米。この米が流通していた。
日本人の主食は、少なくなったものの、やはり『米』。ところが食用にできない『米』が病院の給食に使われていたり、大手メーカーの焼酎に使用されていたりしていた。
そもそも、農水省が三笠フーズが非食用米を食用に横流ししているという情報提供を受け、立ち入り調査して判った。
ところが、これが大変なことになってしまった。当初は、三笠フーズだけかと思われていたが、二社、三社と事故米を扱っていたというのだ。それに、転売、転売を繰り返し、流通がわからなくなるぐらいの煩雑なもので、20倍近くまで値段が上がるという『おいしい』話しに、コストを重視する企業が寄って来た。(つづく)
※農水省が同社の立ち入り調査に着手したのは8月29日。1週間前に「三笠フーズが事故米穀を食用に横流ししている」という情報提供を受け、九州工場に立ち入り調査。