無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

Azumino自給農スクール2015「自然稲作コース」稲の種まきから始まりました。

2015-04-12 00:25:01 | 自然菜園スクール
本日、の予報。

日付けが変わりました。
昨日、Azumino自給農スクールの「自然稲作コース」が稲の種まきから始まりました。

田植えや稲刈りを体験したことがある方は少なくないのですが、
稲の苗づくりから携わったことがある方はとてもまれなものです。

というのは、プロの農家さんでも苗を購入したり、一緒に分担したり、頼んだりすることが多く、最初から最後まで自分で種子消毒、芽出し、種まきをすることが少なくなっております。
ましてや、無農薬の稲の苗づくりになると、書籍や情報も少ないものです。

Azumino自給農スクールでは、スクール名にもあるように、大変ですが自給できる術(すべ)を一から学び、体験し、自分たちで自給できるように、みんなで協力し合いながら行います。

今回は、稲の種まきを行いました。

写真を撮っていただくのを最初忘れまして、古来からの伝統の無農薬での種子消毒を紹介します。
慣行農業では、薬剤などを使って種子由来の病気を防除しますが、無農薬栽培では、「温湯消毒」という一定の温度のお湯につけることによって、種子由来の病気を殺菌していきます。

60℃のお湯であれば、10分。中心までお湯がしみ込むよう、「温湯消毒」を行うことで、
イネいもち病,イネばか苗病,イネ苗立枯細菌病に対して効果的に予防できるといわれています。

「温湯消毒」は10℃くらい冷水で、荒熱をすぐにとることが大切です。


その後、


水に沈む卵


塩を入れて、


卵が浮く位の高濃度の塩水を作り、


「温湯消毒」して冷ました種モミを入れると、比重が軽い種もみは浮いてくるので、




比重が重い、よく詰まった沈んだ種モミのみ選びます。

これを俗に「塩水選」といって実の詰まった種もみを選ぶ大切な一手間です。




「塩水選後」すぐに2~3回水を代えてゆすぎ、塩分を流してから、

10℃の水で10日間浸水して、一晩35℃のおふろの残り湯につけて芽出しをしたものを、1分間洗濯機で脱水したものを種まきします。




今回は、みのるポット苗箱と通常の苗箱の2種類を使って育苗します。


市販の水稲用の培養土に、10~20パーセントのクン炭を混ぜておきます。


苗箱に土を詰めてから、みのるポット苗用の播種機を使って種まきしたり、


通常の苗箱には手で丁寧に種まきをして、それぞれの育苗を学びます。




小学生の子供も積極的に寒い中、働いて協力してくれました。




極丁寧に種まきしたあと、土を覆土し、、水をかけて種まき完了です。

「米」という字は八十八と書くように、たくさんの手が入って手間を惜しまず苗を育てると、そのあと楽できますし、収量もよくなります。

このコースでは、本科生は、お米の分配もあるので、自分のお米だと思ってやると人一倍力が入ります。

今日は春の桜がびっくりするくらい寒く、雨空でしたのでとても大変な野良仕事になってしまいましたが、みんなの協力のお蔭で、種まきを無事完了することができました。

これから田植えまでは、責任もって預かって育苗していきます。

今年も実り多い年になりますように~
コメント (6)
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