本日、のちの予報。
一昨日までの台風大丈夫でしたか。
うちは長野県なので山に囲まれているので、まず台風が直撃しないので、全く雨が降らない(隣町は豪雨だったようです)
昨日は、雑誌「田舎暮らしの本」(宝島社)さんの取材でした。
現在3年目の連載中で、最初の2年の連載を編集して拙著『自給自足の自然菜園12か月』が生まれ、
現在新連載中で、各野菜6ページという破格の扱いで、詳細にわたって各野菜を解説中です。
昨日も変な天気で、1日予報が外れ、午前中その後、夜間にが局部的に降ったようです。
昨晩の雨もそうですが、本当に局部的な雨なので、ちょっと車を走らせば全く降っていないといった感じです。
うちだけではなく、生徒さんの話を聞いていると、雨が降っている場所と長期間降っていない場所の差が大きな年だといえます。
さて、先週の自然農法見学会の午後のご報告です。
午前中の中川原さんの見学会後、私が最後に研修させていただき現在も何かとお世話になっている(公財)自然農法国際研究開発センターに生徒さんと一緒に行ってきました。
午後は日中とても暑いこともあって、水稲チームの三木さん稲作講義から始まりました。
三木さんは若いのですが、有機稲作の研究者として造詣が深く、各地の自然農法の田んぼの調査、研究にかかわり、
現在私が稲作のことでわからないことを教えていただいている先生でもあります。
毎日のように食べるお米のことなのに、以外とお米のことを知らず、無農薬栽培の稲作に関してはかなり研究も進み多くのことがわかってきています。
講義の中でも、同じく米ぬか、深水といった無農薬稲作の抑草技術の事例も紹介してくださいました。
同じような田んぼで、米ぬか、深水を行っても、効果が全く出ない、むしろ草が増えたりする田んぼもあれば、
米ぬか除草をしなくても草が生えず、そこに米ぬかを播くことでほとんど草を抑えてしまったりと、
ただ単に、除草剤のように撒けば、効果が出ないこと。効果が良く出るようにすることができるなどわかりやすくいろいろ教えていただきました。
実際に2種類の稲株を例に
分解しながら、稲の生育の状態を観察し、
この稲がどのように歩んできたのか、どうなるだろうかを学びました。
講座の後は、車で移動し実際に田んぼで稲を学びました。
自然農法で育てられた田んぼはイネが精悍かつ美しく細かいことはわからなくても、稲が元気に育ったことを感じさせてくれました。
無農薬でもここまで、むしろ自然農法だからこそ、こんなに元気に育っているのだなーと思いました。
この30アールの田んぼの一部は、全く無除草の部分があります。その写真です。
無除草区にもかかわらず、余りに草が生えていないことにみんなびっくりしていました。
田植えまでの圃場管理、そして健全な苗、そして栽培の3本柱があり、稲が自然に元気に育つ環境になっているからこそ、草が生えず、稲が完全に草を抑えてしまっている証拠だと思いました。
講義と実際の圃場見学を通じて、一人ひとりいろいろ学び感じたようです。
午後の見学会は、自然農法の種子の育種・育成現場に移動し、育種チームの巴さんにいろいろ教えていただきました。
「自然農法の種子」カタログで販売されている品種はもっぱらこの圃場で育種・育成されております。
写真は、「自然農法の種子」でもっとも売れている「筑摩野五寸ニンジン」が育成中です。
1mの草生帯と1mの畝は中川原さんがはじめたもので、現在もこの圃場でも健在です。
ところが、現在の中川原さんの圃場とは異なり、実は今のやり方になる前のやり方が継続されています。
1mの畝に現在マメ科の「緑肥カウピー」が育っています。
この圃場では、夏野菜→小麦→緑肥カウピー→秋野菜→夏野菜といった感じで、
2つの畝を交互に輪作していく形を取っております。
こうすることで、持続可能に、無肥料栽培で良い種を育てることができます。
「エルロック」という結球レタスの採種の様子です。
結球レタスなので、結球したままでは塔立つことができないので、一度結球を割ってあげ、雨よけをします。
そこまでして初めて自家採種できる品種ですね。
トマトも新しい品種の育成と開発を行っており、従来の品種も改良をしていました。
実際に目の前の野菜の品種育成の狙いと研究過程を見せていただき、いろいろな質疑応答が行われました。
例えば、現在育成しなおしている(近年中に再配布される)小布施丸ナスについてでは、
育成前の市販の小布施丸ナス
育成した後の自然農法の小布施丸ナス
といった感じで、数年かけて選抜し自家採種することで、より無農薬で、草が生えていて、無肥料でも育つ品種に改良された感じです。
自家採種は、単に種採りをしていても良くなるとは限りません。
種にとって少し厳しい環境で育て、その中で良く育ったものを選び、数年かけて鍛えていくことで本領を発揮します。
最後に、現在育成改良中のキュウリも含む、4種類のキュウリの食べ比べを行いました。
キュウリはどれも同じような味だと思ったら大間違いで、実際には、品種固有の触感、味わいなどがあり、色も微妙に違います。
もちろん、氏より育ちで育て方や野菜の健康状態、天候などによってもかなり味わいは変化するのも大切なことです。
自然農法センターの品種は、ホームページやFAX、メールなどから購入可能です。
詳しい自家採種の仕方は、最近発売された『これならできる! 自家採種コツのコツ』(農文協)にこれでもかというくらい具体的な写真と共に公開されています。
今回の見学会もとてもよい勉強会になりました。
生徒さんには、いろいろな自然農法を知ってほしかったですし、今回紹介してくださった職員さん、元職員さんの人柄や研究を垣間見ていただきたかったです。
そして、最終的には、自分にとって、風土にとって、野菜にとって自然な菜園に役立てていただけたらと思います。
2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
、城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。
次回は、9/7(水)です。
一昨日までの台風大丈夫でしたか。
うちは長野県なので山に囲まれているので、まず台風が直撃しないので、全く雨が降らない(隣町は豪雨だったようです)
昨日は、雑誌「田舎暮らしの本」(宝島社)さんの取材でした。
現在3年目の連載中で、最初の2年の連載を編集して拙著『自給自足の自然菜園12か月』が生まれ、
現在新連載中で、各野菜6ページという破格の扱いで、詳細にわたって各野菜を解説中です。
昨日も変な天気で、1日予報が外れ、午前中その後、夜間にが局部的に降ったようです。
昨晩の雨もそうですが、本当に局部的な雨なので、ちょっと車を走らせば全く降っていないといった感じです。
うちだけではなく、生徒さんの話を聞いていると、雨が降っている場所と長期間降っていない場所の差が大きな年だといえます。
さて、先週の自然農法見学会の午後のご報告です。
午前中の中川原さんの見学会後、私が最後に研修させていただき現在も何かとお世話になっている(公財)自然農法国際研究開発センターに生徒さんと一緒に行ってきました。
午後は日中とても暑いこともあって、水稲チームの三木さん稲作講義から始まりました。
三木さんは若いのですが、有機稲作の研究者として造詣が深く、各地の自然農法の田んぼの調査、研究にかかわり、
現在私が稲作のことでわからないことを教えていただいている先生でもあります。
毎日のように食べるお米のことなのに、以外とお米のことを知らず、無農薬栽培の稲作に関してはかなり研究も進み多くのことがわかってきています。
講義の中でも、同じく米ぬか、深水といった無農薬稲作の抑草技術の事例も紹介してくださいました。
同じような田んぼで、米ぬか、深水を行っても、効果が全く出ない、むしろ草が増えたりする田んぼもあれば、
米ぬか除草をしなくても草が生えず、そこに米ぬかを播くことでほとんど草を抑えてしまったりと、
ただ単に、除草剤のように撒けば、効果が出ないこと。効果が良く出るようにすることができるなどわかりやすくいろいろ教えていただきました。
実際に2種類の稲株を例に
分解しながら、稲の生育の状態を観察し、
この稲がどのように歩んできたのか、どうなるだろうかを学びました。
講座の後は、車で移動し実際に田んぼで稲を学びました。
自然農法で育てられた田んぼはイネが精悍かつ美しく細かいことはわからなくても、稲が元気に育ったことを感じさせてくれました。
無農薬でもここまで、むしろ自然農法だからこそ、こんなに元気に育っているのだなーと思いました。
この30アールの田んぼの一部は、全く無除草の部分があります。その写真です。
無除草区にもかかわらず、余りに草が生えていないことにみんなびっくりしていました。
田植えまでの圃場管理、そして健全な苗、そして栽培の3本柱があり、稲が自然に元気に育つ環境になっているからこそ、草が生えず、稲が完全に草を抑えてしまっている証拠だと思いました。
講義と実際の圃場見学を通じて、一人ひとりいろいろ学び感じたようです。
午後の見学会は、自然農法の種子の育種・育成現場に移動し、育種チームの巴さんにいろいろ教えていただきました。
「自然農法の種子」カタログで販売されている品種はもっぱらこの圃場で育種・育成されております。
写真は、「自然農法の種子」でもっとも売れている「筑摩野五寸ニンジン」が育成中です。
1mの草生帯と1mの畝は中川原さんがはじめたもので、現在もこの圃場でも健在です。
ところが、現在の中川原さんの圃場とは異なり、実は今のやり方になる前のやり方が継続されています。
1mの畝に現在マメ科の「緑肥カウピー」が育っています。
この圃場では、夏野菜→小麦→緑肥カウピー→秋野菜→夏野菜といった感じで、
2つの畝を交互に輪作していく形を取っております。
こうすることで、持続可能に、無肥料栽培で良い種を育てることができます。
「エルロック」という結球レタスの採種の様子です。
結球レタスなので、結球したままでは塔立つことができないので、一度結球を割ってあげ、雨よけをします。
そこまでして初めて自家採種できる品種ですね。
トマトも新しい品種の育成と開発を行っており、従来の品種も改良をしていました。
実際に目の前の野菜の品種育成の狙いと研究過程を見せていただき、いろいろな質疑応答が行われました。
例えば、現在育成しなおしている(近年中に再配布される)小布施丸ナスについてでは、
育成前の市販の小布施丸ナス
育成した後の自然農法の小布施丸ナス
といった感じで、数年かけて選抜し自家採種することで、より無農薬で、草が生えていて、無肥料でも育つ品種に改良された感じです。
自家採種は、単に種採りをしていても良くなるとは限りません。
種にとって少し厳しい環境で育て、その中で良く育ったものを選び、数年かけて鍛えていくことで本領を発揮します。
最後に、現在育成改良中のキュウリも含む、4種類のキュウリの食べ比べを行いました。
キュウリはどれも同じような味だと思ったら大間違いで、実際には、品種固有の触感、味わいなどがあり、色も微妙に違います。
もちろん、氏より育ちで育て方や野菜の健康状態、天候などによってもかなり味わいは変化するのも大切なことです。
自然農法センターの品種は、ホームページやFAX、メールなどから購入可能です。
詳しい自家採種の仕方は、最近発売された『これならできる! 自家採種コツのコツ』(農文協)にこれでもかというくらい具体的な写真と共に公開されています。
今回の見学会もとてもよい勉強会になりました。
生徒さんには、いろいろな自然農法を知ってほしかったですし、今回紹介してくださった職員さん、元職員さんの人柄や研究を垣間見ていただきたかったです。
そして、最終的には、自分にとって、風土にとって、野菜にとって自然な菜園に役立てていただけたらと思います。
2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
、城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。
次回は、9/7(水)です。