無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

自然農法センター見学会2018前半(中川原さんの種を育てる菜園)

2018-07-23 07:04:41 | 自然菜園スクール

新刊発売中!!さっそくの重刷決定!ありがとうございます。第一弾!『とことん解説!タネから始める 無農薬「自然菜園」で育てる人気野菜』(洋泉社)
今までの自然菜園でわかりにくかった点を見事に解説!最新技術を加え、決定版になっております。


第二弾!4/19新発売『プランターで寄せ植え野菜』
プランターは、失敗しやすいものですが、基本を守れば、とっても簡単です!今回は、寄せ植えで2~3種類の相性の良い野菜を混植し、1枚のメニューになるようにイラストと写真でまとまっております。プランタ―だけでなく、庭や菜園でも使える組み合わせなので、参考にしてみてください。


本日、

今日から4泊5日のクボタ地球小屋のサマ―子供キャンプの講師として、池田町のオーガニックビオホテル認証のカミツレ荘に出張中です。

全国、全世界から二十数名の小学5~6年生が夏休みに合宿形式で、田畑を学ぶ農業ワークショップです。

ここに来る前に、自然菜園スクールで、行った自然農法見学会で、午前中は、私の種採りの師匠であり、『自家採種入門』(農文協)の著者でもある中川原敏夫さんの種を育てる菜園を見学させていただきました。






中川原さんの畑は、種を自生させながら育種しているので、あちこちからトマトやキュウリが勝手に生えていて、植えた大豆や野菜の方が押されている位野良野菜が元気いっぱいでした。

生えてきた野菜を温かく見守り、味や生育を観ながら、新しい品種になるまで草と他の野菜と共に育ているので、
人が作った品種というより、野菜が突然見せてくれる可能性(品種)を見逃さない畑といった感じです。


また、痩せていた大地全面にオーチャードを育てて、1mの畝(オーチャードを除草した)ところと、通路(残ったオーチャード)1mが交互にあり、
畝と通路の間に溝が掘ってあり、そこに刈った草を集めて行くのが、栽培するベースにあります。

オーチャード(緑肥作物)と野菜の間を取り持つのがこの溝で、ミミズがたくさん自然に草を分解してくれ、野菜もオーチャードも元気に両立できる仕組みです。


年に1度春先に、この溝の腐植を畝にあげることで、
畝の植えは、1年草の草や野菜が育ち、オーチャードは、畝にははびこらず、機械も要らず、開墾鍬と鎌だけでお世話できるのも特徴です。







中川原さんといえば、前号の「現代農業2018年7月号」(農文協)の表紙でも登場した位鎌の使い手です。

取材動画もありました。

通常だと、3つの研ぎ石で研ぎながら使う長鎌も


ダイヤモンドシャープナーを使ってもよいとのことで、実際に研ぎ方を見せていただきました。


自然生えした野菜たちは、野菜が草だった頃の姿を垣間見れ、野菜たちと草が協立して育つ姿に、感動します。




育種(品種を見出し育てること)と採種(種子の生産)を並行した畑では、キュウリをはじめ、


スイカ




メロン






カボチャなどが、育てられており、それぞれの草との付き合い方がとても興味深かったです。




現在自然農法の種子で有料配布されている「バテシラズ3号」の改良中の品種のキュウリも試食させていただき、バテシラズ3号と食べ比べてみました。






「筑摩野五寸人参」ももうタネが実っていました。




農園の片隅には無農薬のリンゴも実っておりました。






35℃もの猛暑だったので木陰で、質疑応答をかわし、自然農法の奥深さや中川原さんの人柄や経験からにじみ出る何かを自然菜園スクールの仲間と一緒に聴かせていただきました。

11年前にお世話になった師匠もますます磨きがかかり、野菜たちも猛暑の中強く根を張っている姿を観るととてもインスパイヤーされ、背中がしゃんとした1日でした。

育種、種採り、栽培は通常別々の業種になっています。
品種を作るのは、種苗会社。種を採るのは採種農家。採種農家が採った種を種苗会社が販売し、栽培農家が種を買って野菜を生産して、バイヤーが販売する分業です。

ところが、中川原さん畑では、野菜自身が自然に発芽し、中川原さんが草を刈るなどお世話をし、野菜と草のバランスを図り、野菜が自立できるまでお世話し、中でもよく育って美味しいものを引きたててあげる野菜と草とタネの三位一体の栽培です。

野菜がその畑で、自生自立進化できる仕組みがありました。

午後は、(公財)自然農法国際研究開発センターの見学会です。

つづく



3/8(木)スタート!! 千曲市戸倉創造館で2018年3~2月に千曲市教室開校します!!
『無農薬無化学肥料でもしっかりやればできる!自給稲作入門講座』

次回は、「 7/12(木)中干しと出穂」です。

場所:戸倉創造館2階会議室
日時:第2木曜日 18:00~20:45まで(全12回座学のみ)
受講料:1回1,500円、一括申し込み15,000円
対象:米の自給をしたい方。米作りが初めての方大歓迎!
参考テキスト:『自給自足の自然菜園12ヶ月』(宝島社)153~174ページ

●問合せ・申し込み先●
千曲市役所経済部農林課農業振興係服部
電話026-273-1111(内線7244)
Email:nousin@city.chikuma.nagano.jp(件名を「自給稲作入門講座」として送信下さい)




2018年土内容充実で、
城山公民館「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。
毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

この冬の菜園ができない時期にこそ、知っておいてほしい土づくりの基本を行います。
次回から2回にわたって、今度は菜園の環境を調え、病虫害を出にくくし、体力や持久力をつけるトレーニング(菜園プラン)にするのかを行います。
少量多品目を育てることは農家さんでも難しく、家庭菜園ならではの最低限の知識や工夫を学び、病虫害、連作障害が起こりにくく、それでいて野菜を育てれば育てるほど土が良くなっていく菜園プランをご紹介する予定
です。

今年度は、いつもの第1水曜日に
長野市城山公民館 18:30~21:25(当日、記録用動画撮影いたしております)
18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答


新年度も第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。
◆次回以降の予定
【テーマ】
新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~野菜編~」
7/4(水)梅雨の草対策、草マルチを極める、「ニンジンとダイコン」
8/1(水)夏野菜の延命法、秋野菜の真夏の種まき、定植のコツ「ハクサイとキャベツ」


お楽しみに~




現在、『竹内孝功さんの自然菜園講座オンライン動画サイト試験発信中~
※有料サイトの都合、登録などの際に一部英語表記になっております。

※最新動画、「畑での野良仕事(実技編)」前編・後編もアップグレードできました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする