無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

自然農法見学会2018 後半(公財)自然農法国際研究開発センターの見学会(畑)

2018-07-31 06:49:22 | 自然菜園スクール

新刊発売中!!さっそくの重刷決定!ありがとうございます。第一弾!『とことん解説!タネから始める 無農薬「自然菜園」で育てる人気野菜』(洋泉社)
今までの自然菜園でわかりにくかった点を見事に解説!最新技術を加え、決定版になっております。


第二弾!4/19新発売『プランターで寄せ植え野菜』
プランターは、失敗しやすいものですが、基本を守れば、とっても簡単です!今回は、寄せ植えで2~3種類の相性の良い野菜を混植し、1枚のメニューになるようにイラストと写真でまとまっております。プランタ―だけでなく、庭や菜園でも使える組み合わせなので、参考にしてみてください。


本日、のち~。

昨日は、久々に1日オフになり、午前中は子供と市民プールの流れるプールでぐるぐる流れておりました。
流れも水の動きが気になり、それに合うようにできるだけ邪魔しないように泳いでおりました。その後、陶芸、居酒屋で友人たちと生ビールと、普段の生活にあまりない懐かしい感覚を楽しみました。

昨日まで、全く22日間夕立もなく、サツマイモが枯れるほどの大干ばつだったので、田んぼの水を畑に引く灌水体制を作り、台風の大雨準備など、雨がくるので(時期外れですが、梅雨明けしたような)草マルチの完成などとても忙しかったですので、久々にほのぼのさせていただきました。

それでは、自然農法見学会の続きのご報告です。




午後の講義、そして田んぼの見学の後は、畑の見学会です。

(公財)自然農法国際研究開発センターは、様々な研究チームがあり、民間では一番古い無農薬栽培(自然農法)の公的機関です。

今回は、生体制御チーム、つまり畑チームの大久保慎二さん(研究員)に畑の見学を案内していただきました。

最初に観たのは、ニンジンの畑で、播種(種まき)前に透明ビニールマルチを行い、太陽消毒の説明を受けました。
太陽消毒することで、病気や草の種を焼き切り、有用微生物などの働きを高めるため、抑草されるため、ニンジンの除草がとても楽になります。


つぎは、ナスの17年連続連作栽培試験区です。

連作による連作障害の回避の実証ですが、残念ながら当圃場においては連作は克服されないことが実証されたようです。

全国的には、ナスの連作による連作障害の回避に成功している方もいるので、個人的には、連作障害が出ない場所は、その作物の適地であること、自家採種することなどその土地への土着化がテーマな気がしております。

今後の研究が楽しみです。研究に実証を通じて、いろいろなケースが見えてくるので研究は大切です。


トマトやナスのために、リーリングプランツ(リーリングシステム)として、オクラを栽培しておりました。

在来の天敵を呼び、バンカープランツのように、害虫を増やすための植物です。






トマトはトマト輪紋病が露地栽培での枯れ上がりの原因になりがちです。
ここではトマトの品種、ならびに雨よけありなしによる比較実験中です。




他にもマグネシウム欠乏などで、苦土石灰散布状況など現状を教えていただきました。


トマトの条間には、緑肥カウピーが栽培されており、草を抑えながら土づくりになり、来年のトマトの予定地になっております。


アリの被害のため、トマトのわき芽をさして苗の補充をしていました。




乾燥がつづく菜園での水やり事例として、たっぷりかけた水も思った以上に深く浸透しにくく、なかなかてごわく、時間と量が大切だということを見学できました。










このの区画では、アブラナ科野菜とイネ科野菜の輪作体系が実験されており、

ムギの跡地で、キャベツ、キャベツの跡地で、トウモロコシを輪作しておりました。

アブラナ科作物は、リン酸を吸収しやすくする菌根菌がいないため、イネ科との相性が悪いとされていますが、自然農法では、かえって大量の有機物をイネ科作物がつくり、未熟有機物の分解吸収が得意なアブラナ科野菜へのリレーが好成績を収めている例を観ることができました。




最後に、カボチャの品種や施肥による比較栽培区画を見学し、質疑応答をとり行いました。

「一見は百閒に如かず」とはよく言ったもので、実際に1日で、採種圃場、水稲圃場、畑作圃場を見学し、それぞれのスペシャリストたちの説明と質疑応答によって、見聞が深まったのではと実感しました。

私の場合、非農家が家庭菜園や就農するために必要なエッセンスを自然菜園にまとめた分、本来の農家型自然農法が見えにくくなっているので、そのルーツをみんなで共有できた感じも再確認できました。

これからは、有機農家さんと無農薬家庭菜園・自給菜園が空いた農地を有効活用し、地球の緑化、自給率アップにつながればと思っております。




3/8(木)スタート!! 千曲市戸倉創造館で2018年3~2月に千曲市教室開校します!!
『無農薬無化学肥料でもしっかりやればできる!自給稲作入門講座』

次回は、「 7/12(木)中干しと出穂」です。

場所:戸倉創造館2階会議室
日時:第2木曜日 18:00~20:45まで(全12回座学のみ)
受講料:1回1,500円、一括申し込み15,000円
対象:米の自給をしたい方。米作りが初めての方大歓迎!
参考テキスト:『自給自足の自然菜園12ヶ月』(宝島社)153~174ページ

●問合せ・申し込み先●
千曲市役所経済部農林課農業振興係服部
電話026-273-1111(内線7244)
Email:nousin@city.chikuma.nagano.jp(件名を「自給稲作入門講座」として送信下さい)




2018年土内容充実で、
城山公民館「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。
毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

この冬の菜園ができない時期にこそ、知っておいてほしい土づくりの基本を行います。
次回から2回にわたって、今度は菜園の環境を調え、病虫害を出にくくし、体力や持久力をつけるトレーニング(菜園プラン)にするのかを行います。
少量多品目を育てることは農家さんでも難しく、家庭菜園ならではの最低限の知識や工夫を学び、病虫害、連作障害が起こりにくく、それでいて野菜を育てれば育てるほど土が良くなっていく菜園プランをご紹介する予定
です。

今年度は、いつもの第1水曜日に
長野市城山公民館 18:30~21:25(当日、記録用動画撮影いたしております)
18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答


新年度も第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。
◆次回以降の予定
【テーマ】
新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~野菜編~」
7/4(水)梅雨の草対策、草マルチを極める、「ニンジンとダイコン」
8/1(水)夏野菜の延命法、秋野菜の真夏の種まき、定植のコツ「ハクサイとキャベツ」


お楽しみに~




現在、『竹内孝功さんの自然菜園講座オンライン動画サイト試験発信中~
※有料サイトの都合、登録などの際に一部英語表記になっております。

※最新動画、「畑での野良仕事(実技編)」前編・後編もアップグレードできました。
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