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プランターは、失敗しやすいものですが、基本を守れば、とっても簡単です!今回は、寄せ植えで2~3種類の相性の良い野菜を混植し、1枚のメニューになるようにイラストと写真でまとまっております。プランタ―だけでなく、庭や菜園でも使える組み合わせなので、参考にしてみてください。
本日、のちの予報。
先週末の3連休+1日の4日間、長野校では、自然菜園スクール 自然稲作発酵コースの「醤油・味噌・麹造り」でした。
通称「4日間の麹合宿」、醤油造りは、4日間かかります。
自然稲作発酵コースは、大豆、麦、稲を無農薬で、自然に育てるコースなので、その4日間に、味噌造り(3日間)、たい肥の切り替えし、餅つきなど、盛り沢山でした。
まずは、参加者と田んぼや苗代見学をしました。
来年の田んぼは、半分「不耕起」レンゲ、大麦栽培中で、残り半分が「耕す」秋起こし&乾土畝立て中で、
苗代では、自然たい肥とクン炭、米ぬか、ゼオライトを鋤き込んだ後、ワラマルチで養生していて、ワラの下で発酵して白くなっているところを見てもらいました。
11月のスクール生で仕込んだ自然稲作用の自然たい肥(材料:稲ワラ、もみ殻、米ぬか、鶏床、畦草)の2度の切り替えしをし、温度が55℃に下がり、3度目の切り返しをみんなで行いました。
たい肥の切り返しに水を使うところ、前後しますが、醤油用の丹波黒豆の煮汁があったので、それを薄めて加え、
となりに切り返しをし薄いブルーシート(♯1100)などをかけ、あともう一度切り返したら、熟成させ、来年の苗代に使おうと思います。
実際に、たい肥造りを体験してもらうと、小さな微生物たちの偉大な働き(発酵)を体験できますし、田んぼの生き物目線で、野良仕事ができるようになると、自然の流れに沿った稲作や生き方が自然にできるようになっていきます。
前後しますが、(4日間の内容を内容ごとにまとめているので)
あとは、去年スクール生と一緒に仕込んだ醤油の見学と味見をしてもらいました。
これから仕込む醤油麹の1年後の完成形を見たもらいました。
この自然稲作発酵コースでは、1年前の生徒さんと造った醤油と味噌を翌年の生徒さんが受け取る形で、技術と発酵食を継承する集いになっております。
醤油造り初日は、醤油に使う小麦の焙煎、そして大豆の調整(くずダイズの除去)をみんなで行い、
石臼で引く前の小麦
焙煎した小麦は、石臼で粗びきしていきます。
ダイズの調整もコツがあり、石臼も使い方次第で、粗びきから細粒まで調整できるので、手取り足取り、口指南沢山でお伝えしていきます。
伝統食は、小さな手作業に支えられています。
外では、薪で大鍋で、丹波黒豆を焚いています。
薪と鉄鍋は面倒かもしれませんが、味わい深く、ふっくらと炊き上がります。
ゆで汁は、甘く深いコクなので、飲める分は抜き取り、それ以外は傷む前にたい肥(前述)の切り返しなどに使ってしまいます。
炊き上がった大豆は、焙煎して挽いた小麦とで、傷がつくように、水分が小麦に回るように、40℃まで一気に下げながら混ぜていきます。
醤油麹の種もやし(麹の元)を
自家製きな粉や炒った小麦の粉で、増量して、丹波黒豆一粒ずつに菌が行き届くよう水増ししてから、
こうじ菌を吸い込まないように、マスクをして、35~25℃の間で、小麦と大豆に麹菌を接種させます。
蒔き方も、混ぜ方も、田畑と同じです。
前進して耕し、空気と入れるように攪拌し、水と重力を感じながら、全体に菌がいきわたり、その後繁殖できるように心がけます。
「一事が万事」でしょうか。麹づくりを通して、田畑の野良仕事が語れ、日常のお風呂や部屋の暖房など空気や水の動きなどすべてに通じている何かがあるようです。
そんなことを感じながら、生徒さんと菌と話しまくる4日間の幕開けでした。
菌を接種したら、雑菌の侵入する前に、米袋に仕舞い、温めておいた電気カーペットの上に、毛布を掛けて保温(加温)します。
菌が接種され、繁殖するまでの間、麹菌の大好きな環境と雑菌が混入しにくい環境を調えることが大切です。
自給用の醤油味噌造りに、麹室と麹箱といった、プロの道具は敷居が高すぎるので、手に入りやすく、失敗したときに対処しやすい方法として、
3枚重ねの米袋は、保湿・保温しても丈夫で、余計な水分を吸ってくれるので、素人には重宝です。
醤油造りは、ダイズとコムギを発酵させて大豆麹を造り、塩水で仕込むまで4日間かかります。
その間、納豆菌ご法度なので、納豆菌を発生させないように「納豆を食べない期間」でもあります。
ついに、はじまった麹合宿、翌日からは味噌用の米麹づくり、大豆の調整、そして醤油麹のお世話の3日間です。
つづく
◆◇◆お知らせ◆◇◆
来月は、12/5(水)2017年の菜園の反省を来年に活かす、「エンドウとソラマメ」です。
2018年土内容充実で、
城山公民館「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。
毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。
今年度は、いつもの第1水曜日に
長野市城山公民館 18:30~21:25(当日、記録用動画撮影いたしております)
18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答
◆次回以降の予定
【テーマ】
新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~野菜編~」
10/3(水)秋の土づくり(堆肥や緑肥作物の導入法)、越冬野菜の定植・種まき。 比べて納得野菜講座「ネギとタマネギ」
11/7(水)冬の土づくり/畑の片づけ方、土壌分析、冬の米ぬか利用法、野菜の収穫・越冬保存のポイント・越冬野菜の越冬のコツ。比べて納得野菜講座「シュンギクとホウレンソウ」
12/5(水)2017年の菜園の反省を来年に活かす。比べて納得野菜講座「エンドウとソラマメ」
お楽しみに~
千曲市戸倉創造館で2018年3~2月に開校中~
『無農薬無化学肥料でもしっかりやればできる!自給稲作入門講座』
次回は、10/11(木)『堆肥づくり、田んぼの土づくり』
田んぼで生産される稲ワラ、米ぬか、モミガラ、畦草などを利用した自然堆肥づくり、ボカシづくりなど田んぼで草が生えず、稲が育つ土づくりを学びます。
田んぼの土の改良や田んぼの1年間の総合的な土づくりや堆肥づくりのゴールデンルールをご紹介します。
「草を抑え、美味しいて、稲を育てる田んぼの土づくり」です。
場所:戸倉創造館2階会議室
日時:第2木曜日 18:00~20:45まで(全12回座学のみ)
受講料:1回1,500円、一括申し込み15,000円
対象:米の自給をしたい方。米作りが初めての方大歓迎!
参考テキスト:『自給自足の自然菜園12ヶ月』(宝島社)153~174ページ
●問合せ・申し込み先●
千曲市役所経済部農林課農業振興係服部
電話026-273-1111(内線7244)
Email:nousin@city.chikuma.nagano.jp(件名を「自給稲作入門講座」として送信下さい)
現在、『竹内孝功さんの自然菜園講座』オンライン動画サイト試験発信中~
※有料サイトの都合、登録などの際に一部英語表記になっております。
※最新動画、「畑での野良仕事(実技編)」前編・後編もアップグレードできました。