無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

自給自足Lifeスクール3月(ガイダンス&見学会)カマドでご飯&田んぼの菜園化

2017-03-14 19:12:11 | 自然菜園スクール
本日、


先週末、自給自足Lifeスクールが無事開校しました。

自然菜園スクールでは、扱いきれない自給自足できる持続可能な暮らしをテーマにした1泊2日のスクールです。

初日は、自己紹介、ガイダンスを行い、その後見学会を行いました。




例えば、見学会も衣食住がテーマなので、

住環境ということで、

うちで採用している太陽光温水器と灯油兼用薪ボイラー(風呂用)など、石油や電気に依存せず、サブシステムとして薪や太陽熱なども併用できる仕組みの家の改装などを見ていただきました。


ハーブガーデン

メインの自給自足Life農園(1反=10アール)

その後、ハーブガーデンやメインの4人家族が自給できる1反の田畑のモデル区。川向うの実験圃場など見学会を行いました。

自給をテーマにすると、一か所にすべての農園が集中するよりも、近くの農園、ちょっと遠い農園など環境が違う農園で栽培することで、
収穫時期がずれたり、交雑を避けて自家採種できたり、土質が違うので育てやすい作物がちがったり、多様性が暮らしを豊かにしてくれます。




鶏小屋も自給自足ならではと思います。

獣害にあわないような小屋の特徴。

生ごみ、虫が湧いたもの、残渣などが卵になり、
有精卵は、地域のお礼やお土産に喜ばれ、重宝します。




エサの配合、卵を取る仕組みなど、工夫の要点を実際に、見ていただきました。

今年は、鶏小屋をつくるワークショップも考えているので、近く募集をかけようと思っております。


春の息吹を感じさせるフキノトウの天ぷらとフキ味噌コロッケ

去年獲れた聖護院ダイコンとモチキビの炊き合わせ

育苗ハウスで育っているフレッシュホウレンソウのエゴマ合え

など夕飯を一緒に食べ、各々持ってきたお酒で乾杯して語り合いました。




翌日の朝食は、一期生と作った愛農かまど(日干しレンガバージョン)

自分たちでお米を炊きます。


薪を割り

音を聴き

火を調整し



みそ汁とご飯を同時に作りました。




炊きたての羽釜のご飯とホウレンソウとネギの3年物味噌で仕上げた味噌汁。

とれたての有精卵の卵と自家製醤油(丹波黒3年もの醤油)でいつもの最高の朝食でした。








ハウスの中では、自然育苗講座。

自然育苗タネ採りコースの簡易版です。




エンドウは、麦と一緒に種まきして共育ちさせます。






ソラマメも芽出しをして一緒に蒔きました。







元田んぼを菜園化し果樹園にするべく、みんなで緑肥mix(菜園化バージョン春)を蒔きました。








元田んぼなので、緑肥mixを蒔いた後、去年の田んぼのワラをみんなで撒きました。

来月来るときには、エンバク、ライムギたちがワラの間から発芽してくれていると思います。

自給自足Lifeスクールは、

<このワークショップーで扱う予定の項目>

●あなたらしい自給力の高め方
●自分のスキルや経験を田舎で生かす方法
●自分らしい生き方、自分らしい農と地域との距離間の取り方。
●自給自足のための栽培(自家採種、育苗、作物の種まき、定植、調整)
●お米を育てて、羽釜でご飯を炊いて食べる方法。
●自給自足のできる田畑のプランから、栽培方法、収穫、調理方法。
●キノコ、和綿、柿渋、干し柿、きな粉、味噌作り、ビール造りなど栽培・加工保存。
●鶏小屋、薪小屋、ハウスの建て方の基本
●自然農法センターの見学会
●移住や田舎暮らしの悩み相談
●野口整体の活元運動と
●温泉でリフレッシュ、ジンギスカン&山肉バーベキュー
●コンポストトイレづくり、堆肥造り
●狩猟(罠猟)、解体※希望者のみ
●草払い機の使い方、農機具のメンテナンスの仕方、
●ロケットストーブづくり、薪割り、薪ストーブの使い方、チェーンソーの使い方


を今年行う予定です。

今年は、エネルギーをテーマに、薪と太陽エネルギー入門などを行うつもりです。
キャンセルが相次いだので、少数でのスタートです。

あと数名途中参加もできますので、ご相談はホームページからお問い合わせください。




2017年の自然菜園スクールの募集中~ホームページ
来年は、新しい自給稲作コースの増設、自然菜園実践コースのバージョンアップなどお楽しみに~。
自然菜園スクール安曇野校の3月は、菜園プランと緑肥mix蒔きになります。


自然菜園スクールも10年目。
10年間、生徒さんからの率直なアンケートなどのご意見を反映させてきたこともあり、2017年は受け取りやすい教室になったのではと思っております。

菜園教室では、教えきれない移住、田舎暮らし、自分らしい自給生活のノウハウと実体験を学べる
「自給自足ライフスクール」は、1泊2日なので、人数は限られてきますが、その分濃厚な時間を過ごせるスペシャルワークショップ。
半農半Xをテーマに、自給農を極め、自分の才能を開花させるのがテーマです。
今年は、薪のある生活を充実させるために、薪小屋作りやチェーンソーの使い方、ロケットストーブも作ってみようと思います。お楽しみに~

「自然菜園スクール」では、遠方からもより来やすい通いやすいように、土曜日開催の教室も充実させました。
土曜日であれば、安曇野校で開催する「自然菜園入門コース」「自然菜園実践コース」への参加に、前泊も後泊も安曇野地球宿さんですれば通いやすく、
長野校「自然育苗タネ採りコース」「自然菜園見学コース」「自然稲作・発酵コース」にもご参加いただ来やすくなったかと思います。




2017年土内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

来月は、いつもの第1水曜日に、城山公民館 18:30~21:25

4月からも第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。お楽しみに~

新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~春編~」
4/5(水)―  春の土づくり(畝立て、クラツキ、緑肥mix)
5/3(水)―  夏野菜で土づくり、夏野菜の植え付け(支柱&誘引、混植)、
春野菜の間引き、収穫
6/7(水)―  初夏の土づくり①(マメ科で応援、ボカシづくり)春野菜の自家採種   
※自然苗販売会(18:00~18:25駐車場にて)


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道法先生の果樹の切上げ剪定講座3月「ふぁーむ陽明(はるあ)さんの果樹園」編(小布施町)

2017-03-11 07:37:38 | 自然果樹
本日、






昨日は、小布施で行われた「第六回切上げ剪定講座in長野」に参加してきました。

実は、今日自給自足Lifeスクールのガイダンス初日なので、準備の前日の外出は避けたかったのですが、道法先生の講座であれば、話は別ということで、教わりに行ってきました。

師匠に教わる機会はとても貴重で、しかも、芋井の林農園の林さんがお世話人になって、長野に2月に一度道法先生をお招きしての連続講座でしたので、
果樹の剪定初心者としては、季節毎の果樹を学び絶好の機会でしたので、2日間は無理でも初日はどうしてもという想いで行ってきましたので、
皆様にもシェアしたいと思います。

ちなみに、前回もブログでご紹介したのですが、初めての方に「切り上げ剪定」とは?
切り上げ剪定とは通常の逆の剪定方法です。慣行農法では樹木を弱らせた方が良い実が成ると云う事が基本になっているので、剪定は強めにします。剪定することで根が弱くなるので、必然的に肥料や農薬を使わざるを得なくなります。
道法さんの切上げ剪定は真逆で樹木を元気にした方が良い実が成るし、肥料も農薬も要らなる真逆のなるべく切らない剪定のことです。

初回の方には難しいと先生も行っていましたが、前半は講座では、植物ホルモンについて復習とさらに具体的な説明があり、実際の写真をスライドで観ました。


会場は、小布施のミクニヤさんでした。

お蔭で、手作りクリームコロッケの付いた美味しい春のおベントをいただきました。


道法先生の切上げ剪定の特徴は、なるべく切らないので、徒長枝を伸ばし、その徒長枝に実をつけて垂らして収穫しています。

通常、徒長枝こそ、真っ先に切られる存在なので、まさに真逆です。


まずは、観察、リンゴの樹を見て1周します。

ぱっと見た感じ、切り上げ剪定に切り替えて3年目なので、先生曰「余り切るところがないね~」とのことでしたが、
ふぁーむ陽明(はるあ)園主の工藤さんの希望で、中まで手が届きお世話、収穫しやすくなるようにしたいとの要請で、


どこを切るのか、実際に上って観察。




曲がりやすくなるように、枝の下枝を剪定していきます。




切り上げ剪定の特徴は、切り口にもあります。

通常、切り口が小さくなるように垂直に切るのですが、
切り上げ剪定では、樹の植物ホルモンを考えて、樹の枝の生え方にそって、えぐるようにせん定します。


また、徒長枝が曲がる方向に沿って、切っていくので、

マジックハンドのようなものを利用し、




引っ張りせん定していきます。

まずは、時計周りに歩いてせん定していきます。


その後、脚立を利用し、高い位置もせん定していきます。


剪定前

剪定後


切り上げ剪定をすると常に若い枝に更新していきますし、植物ホルモン活性が高いので、幹もピンクや赤色で若々しいです。


一般的な剪定では、徒長枝を切り、樹を弱らせていくので、ぱっと見ても黒っぽくなり、樹が老化しているのが対照的です。





桃園です。
今年の大雪で、雪の少ない小布施ではこのように雪の重みで、耐えきらず昔ながらの横枝は、たくさん折れてしまったとのことです。

折れてしまった枝は死んでいないので、そのまま強めに剪定し、花の数を減らし、樹の負担を軽くし、数を少なめに収穫した後、
来年折れたところから切るようにします。

今年切ってしまうと、樹がかえって弱ってしまうから、段階的に切っていくとのことです。



こちらは、去年から収穫が始まったリンゴの若木です。

根元から分岐いた太い枝をどうするのかを教えてもらいました。




まずは、強い基部からの枝なので、枝を強めに剪定し、弱らせる作戦でしたが、


切ってみて、やはり切ってしまおうとなり、




基部の枯れを防ぐために、癒合剤とアルミホイルでケヤしました。


剪定後が、こんな感じです。


実は、講習の4日前に園主の工藤さんと一緒にこの樹を剪定させていただきました。

せっかくの機会だったので、道法先生に判断していたきました。


基本的にOKをいただき、ホッとしました。

さらに、込んでいる枝を剪定することで、曲がりやすくすることも教わりました。


剪定前


剪定後



最後にプルーン園です。




この樹は、接ぎ木から枝が伸び放題だったので、




チェーンソーでバッサリ




その後は、どのような果樹も同様に立ち枝を残して、最低限の剪定をし、

プルーン特有の花が多く、樹が曲がりにくいので、花芽を多めにかきとり、樹を曲がりやすくするなど果樹特有の工夫を見学できました。


この日は、とても風が強く、5℃以下の見学会は寒さとの戦いでした。

無事、明るいうちに全園をご指導いただけて本当に勉強になりました。

師匠というものはとてもありがたい存在です。
本来は、自ら見学させていただきに行くべきところ、先生から来ていただけて、しかも何十年も培ってきた技術などを惜しむことなくご教授いただけるのは、幸せの極みです。

私も指導させていただくはしくれなので、教える立場からもいろいろ学ぶことが多く、勉強になりました。
本当にありがたい限りです。

いずれは家庭菜園の果樹と自給用の果樹を教えられればと夢見ております。




2017年の自然菜園スクールの募集中~ホームページ
来年は、新しい自給稲作コースの増設、自然菜園実践コースのバージョンアップなどお楽しみに~。
自然菜園スクール安曇野校の3月は、菜園プランと緑肥mix蒔きになります。


自然菜園スクールも10年目。
10年間、生徒さんからの率直なアンケートなどのご意見を反映させてきたこともあり、2017年は受け取りやすい教室になったのではと思っております。

菜園教室では、教えきれない移住、田舎暮らし、自分らしい自給生活のノウハウと実体験を学べる
「自給自足ライフスクール」は、1泊2日なので、人数は限られてきますが、その分濃厚な時間を過ごせるスペシャルワークショップ。
半農半Xをテーマに、自給農を極め、自分の才能を開花させるのがテーマです。
今年は、薪のある生活を充実させるために、薪小屋作りやチェーンソーの使い方、ロケットストーブも作ってみようと思います。お楽しみに~

「自然菜園スクール」では、遠方からもより来やすい通いやすいように、土曜日開催の教室も充実させました。
土曜日であれば、安曇野校で開催する「自然菜園入門コース」「自然菜園実践コース」への参加に、前泊も後泊も安曇野地球宿さんですれば通いやすく、
長野校「自然育苗タネ採りコース」「自然菜園見学コース」「自然稲作・発酵コース」にもご参加いただ来やすくなったかと思います。




2017年土内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

来月は、いつもの第1水曜日に、城山公民館 18:30~21:25

4月からも第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。お楽しみに~

新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~春編~」
4/5(水)―  春の土づくり(畝立て、クラツキ、緑肥mix)
5/3(水)―  夏野菜で土づくり、夏野菜の植え付け(支柱&誘引、混植)、
春野菜の間引き、収穫
6/7(水)―  初夏の土づくり①(マメ科で応援、ボカシづくり)春野菜の自家採種   
※自然苗販売会(18:00~18:25駐車場にて)

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自然菜園の挑戦(元田んぼを果樹園にする)

2017-03-09 09:50:29 | 自然菜園スクール
本日、の予報。


福寿草花は咲き、と水仙が芽ぶきは始めました。


わずかですが、フキノトウも出てきました。

春の足音がいつもよりも早い感じです。


自然菜園5年目の自然菜園です。
自宅から近いので、キッチン&シードガーデンと名付けており、
不織布の下で、春キャベツが巻いてくれています。


田んぼの雪もなくなり、
昨日降った雪で真っ白でしたが、今朝はもう溶けておりました。

3~4人家族自給用の田んぼ4アール(400㎡=4畝)で、除草に1人で2時間を切り、去年草コナギ3つ(一昨年ヒエ2本)と草が生えず、
玄米重で440kg越えで、11俵/反もの収量と食味検査も2年間100点という短期的な目標は達成できたので、

今年は、中期的な目標のワラを直接戻すということと、不耕起への移行に入っていこうと思います。
田んぼの基礎体力はついたので、今度は、より自然な方法で、収量の安定と、食味の向上を目指します。

自給用の田んぼの目標は「安心安全、手軽で、自給できる分でき、美味しい」なので、
できるだけ、田んぼ由来のものですべて自給でき、除草や田植えがみんなで楽しくでき、育ったお米で自給でき、あげても美味しいと呼ばれるお米が嬉しいですね。

来年から不耕起に、移行するので、今年の自然菜園スクールの自然稲作・発酵コース自給自足Lifeスクールでは、その過程を一緒に体験できると思います。

しっかり、短期間に集中できるので、手間もかからず、よく育つ、しかも収量が多くなるのだから、自給用の田んぼは小さいに限りますね。

その方法の基本は、『完全版 自給自足の自然菜園12カ月 野菜・米・卵のある暮らしのつくり方』(宝島社)で紹介してます。
現在「田舎暮らしの本」でも最新の自然菜園の方法で、1つの野菜の栽培方法を6ページで連載中~。


メインの自給用の自然菜園は今年4年目(元田んぼ)。

いよいよ本格的に稼働してくれると思います。

空いたスペースでは、

山葡萄や


リンゴの鉢植えなど果樹の試験栽培が始まっています。





裏の聖川は、雪解けがはじまったのか、少しずつ増水してきております。

去年大雨で崩壊した石垣の堤もコンクリートで新たに直りました。


川向うの自然菜園2年目の元田んぼは、「のらのら」(農文協)2016冬号でご紹介した菜園です。

南に山をしょっているので、まだ雪が解けません。

このような日陰の畑も以外と真夏でも稼働できるので、自給用には時期がずれていいものです。



今年からお世話する新しい田んぼ(その1)

この田んぼは、今年の自然菜園スクールの自然稲作・発酵コース
で、半分を田んぼとして、半分をダイズ、コムギ畑として生まれ変わります。

去年までいわゆる慣行農法(農薬・化学肥料)栽培だったので、今年1年かけて無農薬の稲作のリハビリを行います。

去年までいわゆる慣行農法(農薬・化学肥料)栽培だったところをそのまま、無農薬栽培の稲作にすると、
まず草に悩まされ、1年目はいいのに、2年目から収量が落ちたりとなかなか軌道に乗りにくいものです。
そこで、秘策を行ってから、来年本格的な無農薬栽培の稲作に切り替えます。




こちらも新たにお世話をする田んぼ(その2)です。

こちらは、無謀にも、水はけが悪い田んぼなのにもかかわらず、今年一年緑肥作物たちの力を借りて、水はけのよい田んぼに切り替えてから果樹園にする予定です。

最近は、大雨、干ばつなど著しい天候続きなので、水はけはいいものの、いつでも水を入れられる果樹園にしたいと思っております。

まだ未発表ですが、鶏小屋(鶏小屋ワークショップ開催予定中)も並立し、鶏と自然果樹園にしていこうと思っております。

自然農法をはじめて20年目の今年、元田んぼの菜園化に始まり、無農薬果樹栽培への挑戦を本格化しております。

ただ単に、植えて無農薬で育てるのではなく、無農薬で育つ環境を調えてから育てるという方法です。
自然に育つステップを構築できれば、だれでもどこでもその場に合った自然の力を借りて、野菜も米も果樹も育つから自給できるそんな自然菜園になればと思っております。

失敗も恐れず、できるのは、失敗から学ぶことが一番の近道としり、本当にうまくいっている師匠たちの田畑を見学させていただいているからだと思います。

今度は、それを還元する、お世話をする番だと思っております。

教えることが一番学ぶことにもなっております。
師匠に導かれ、自分の菜園でできたことを、菜園スクールで教え、教えられ、それが雑誌になり、書籍になってきました。

これから3年後、10年後が楽しみです。



2017年の自然菜園スクールの募集中~ホームページ
来年は、新しい自給稲作コースの増設、自然菜園実践コースのバージョンアップなどお楽しみに~。
自然菜園スクール安曇野校の3月は、菜園プランと緑肥mix蒔きになります。


自然菜園スクールも10年目。
10年間、生徒さんからの率直なアンケートなどのご意見を反映させてきたこともあり、2017年は受け取りやすい教室になったのではと思っております。

菜園教室では、教えきれない移住、田舎暮らし、自分らしい自給生活のノウハウと実体験を学べる
「自給自足ライフスクール」は、1泊2日なので、人数は限られてきますが、その分濃厚な時間を過ごせるスペシャルワークショップ。
半農半Xをテーマに、自給農を極め、自分の才能を開花させるのがテーマです。
今年は、薪のある生活を充実させるために、薪小屋作りやチェーンソーの使い方、ロケットストーブも作ってみようと思います。お楽しみに~

「自然菜園スクール」では、遠方からもより来やすい通いやすいように、土曜日開催の教室も充実させました。
土曜日であれば、安曇野校で開催する「自然菜園入門コース」「自然菜園実践コース」への参加に、前泊も後泊も安曇野地球宿さんですれば通いやすく、
長野校「自然育苗タネ採りコース」「自然菜園見学コース」「自然稲作・発酵コース」にもご参加いただ来やすくなったかと思います。




2017年土内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

来月は、いつもの第1水曜日に、城山公民館 18:30~21:25

4月からも第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。お楽しみに~

新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~春編~」
4/5(水)―  春の土づくり(畝立て、クラツキ、緑肥mix)
5/3(水)―  夏野菜で土づくり、夏野菜の植え付け(支柱&誘引、混植)、
春野菜の間引き、収穫
6/7(水)―  初夏の土づくり①(マメ科で応援、ボカシづくり)春野菜の自家採種   
※自然苗販売会(18:00~18:25駐車場にて)


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堆肥の腐敗実験(堆肥と病虫害、保存性の関係)

2017-03-07 11:53:36 | 自然菜園スクール
本日、

今月は、菜園教室の各コースが開校するので、事務手続き(PC)メールと資料づくりなど段取りが忙しくなってきました。
あと来週から育苗が始まるので、超農繁期が始まります。




3月はなるべく家庭菜園の失敗率を下げるために、
写真は、城山公民館(夜間)自然菜園入門講座の様子

1)菜園プラン

2)無農薬栽培の考え方(イメージ)

3)完熟堆肥チェックの仕方


を中心に、お話しさせていただいております。

というのも、
この10年の家庭菜園の多くの失敗の原因は、無計画のノープラン堆肥についての勘違いと、無農薬栽培の誤った認識からがほとんどだからです。


無農薬栽培=臭い堆肥をたくさん入れて土づくりすればよい。という誤った認識が、病虫害などを招いている気がします。



そこで、今年は、4つの堆肥の腐敗チェックを行いました。


①我が家の土手草と落葉、モミガラ、鶏床、米ぬかで造った自家製の自然堆肥。

チョコレート色ですね。モミガラは手で簡単に潰れます。


②JAで完熟牛フン堆肥と売られて堆肥です。

真黒で、バーク(樹皮)が目立ち軽いです。


③ホームセンターで売っていた熟成牛フン堆肥です。

これもチョコレート色です。単一の材料ですね。


④ホームセンターで売っていた発酵鶏糞です。

ネズミ色で乾いた土の塊のようですね。


袋を空けた時点で臭うものはなく、後日空気に触れて臭い始めたのは、発酵鶏糞だけでした。

つまり、ある程度乾燥していたりすると、腐敗臭(臭い)は出にくいので、どれも同じような感じだと思ってしまいます。




そこで、堆肥の師匠橋本力男先生から教わった堆肥の腐敗チェックを行ってみました。

瓶に堆肥を半分入れ、水を加え


暖かい部屋で10日間ほど放置してみました。




これが10日後の状態です。

この時、無臭で澄んだ水に分離したのは、①自家製の自然堆肥だけでした。

②は腐敗臭はしないものの、水は濁ったままで、バークの部分が固まりで水を吸い木片にもどっておりました。
牛フンは完熟でも、バークの部分は未熟のままのようなので、今後もチッソなどが土に入るたびに、バーク部分は土で分解されるまで十数年かかることでしょう。

③は、少し牛舎の臭いがしはじめており、水はドロドロでした。

④は、強烈な腐敗臭がしておりました。ちょっと蓋が開いただけで気持ち悪くなる感じで、すごくドロドロしておりました。


臭いがしないものは完熟熟成堆肥。土のにおいがするものは、完熟堆肥。
腐敗臭がするものは、未熟か腐敗堆肥なので使用は控える。


この実験からも①は完熟 ②は部分的に未熟 ③④は未熟もしくは腐敗だとわかりました。
 
以前別の実験で、①~④に種を蒔き、発芽したのは①だけでした。


また、野菜の腐敗実験といって、ジャガイモを瓶に野菜を閉じ込めて経過をみたことがありますが、
無肥料栽培や①の堆肥を秋に鋤き込んでから植えたジャガイモは、発酵してお酒のようになったり、瓶の外ではミイラになって枯れたのに対して、

溶けたジャガイモから、④と同じ臭いがしたものや溶けてしまって③のようになったことを思い出しました。

ジャガイモのような未熟有機物を分解するのが苦手な野菜は使った堆肥の質や使い方、量によって露骨に使った堆肥の腐敗実験と同じような溶け方をすることが分かってきており、
ジャガイモが腐ると臭いという場合、使った有機肥料や堆肥と同じ臭いなので、使った有機肥料や堆肥に由来するようです。

これから、ノープランで取りあえず堆肥を使ってジャガイモを育てるのは、一般的ですが、

腐敗した堆肥や未熟な有機物を投入すると、ジャガイモにテントウムシダマシ(ニジュウヤホシテントウ)が飛来し葉を食べつくしたり、
梅雨の雨で、葉が病気になったり、収穫後のジャガイモが年内に段ボールの中で腐敗したりしやすくなるので、その後その場所で、特にジャガイモと同じナス科が連作障害の兆しがみられたりするので、困ったものです。


人間ならお腹を壊し、病気になってしまうように、
入れたもので育った以上、入れたものが腐敗(未熟)していれば、当然野菜の根も傷み、野菜自身もまともでいられなくなり、野菜が腐りやすくなったり、病気になりやすかったりするでしょう。


根が障害があったり、病気がちになったところに、腐敗臭で集まってくる害虫がくれば、野菜は最後まで生育できないかもしれません。

良かれと思っていれた堆肥による病虫害の増大、そして腐敗しやすくなったり、食味の低下は、後々わかってきます。
それを事前にわかる堆肥の完熟・腐敗チェック、とても簡単なのでお奨めです。



有機物は、そのまま野菜の根から吸収できません。
ある程度分解したものでも分解できる野菜もあれば、ジャガイモのように、完全に土に近く馴染んでいないと障害が出やすい作物まで様々です。

堆肥の分解や土と馴染むには地温が関係します。
地温が低い時には、土の生き物が働かず、分解が遅れるためです。


完熟堆肥で、春先や秋は1カ月。冬場はノーカウントで、夏場は2週間かけて土に馴染んでいきます。

そのため、地温が低く、分解が進まない春先に、未熟有機物や腐敗堆肥を使用すると、暖かくなるにつれて分解や腐敗が広がり、野菜の生育を阻害し、病虫害を招き、食味を低下させ、腐りやすい(溶けやすい)野菜になってしまうので、本当に注意が必要です。

寒冷地などでは、完熟堆肥といえども、秋の内に、土に浅く鋤き込んでおくことで、春までにゆっくり分解させておくのがベストでしょう。



野菜も草も虫も自然なのでとても素直に育ちます。
野菜が素直に育つ、お世話を心がけ、大きなお世話は避けたいところです。



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自然菜園スクール安曇野校の3月は、菜園プランと緑肥mix蒔きになります。


自然菜園スクールも10年目。
10年間、生徒さんからの率直なアンケートなどのご意見を反映させてきたこともあり、2017年は受け取りやすい教室になったのではと思っております。

菜園教室では、教えきれない移住、田舎暮らし、自分らしい自給生活のノウハウと実体験を学べる
「自給自足ライフスクール」は、1泊2日なので、人数は限られてきますが、その分濃厚な時間を過ごせるスペシャルワークショップ。
半農半Xをテーマに、自給農を極め、自分の才能を開花させるのがテーマです。
今年は、薪のある生活を充実させるために、薪小屋作りやチェーンソーの使い方、ロケットストーブも作ってみようと思います。お楽しみに~

「自然菜園スクール」では、遠方からもより来やすい通いやすいように、土曜日開催の教室も充実させました。
土曜日であれば、安曇野校で開催する「自然菜園入門コース」「自然菜園実践コース」への参加に、前泊も後泊も安曇野地球宿さんですれば通いやすく、
長野校「自然育苗タネ採りコース」「自然菜園見学コース」「自然稲作・発酵コース」にもご参加いただ来やすくなったかと思います。




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『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

来月は、いつもの第1水曜日に、城山公民館 18:30~21:25

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新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~春編~」
4/5(水)―  春の土づくり(畝立て、クラツキ、緑肥mix)
5/3(水)―  夏野菜で土づくり、夏野菜の植え付け(支柱&誘引、混植)、
春野菜の間引き、収穫
6/7(水)―  初夏の土づくり①(マメ科で応援、ボカシづくり)春野菜の自家採種   
※自然苗販売会(18:00~18:25駐車場にて)

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自然菜園スクールいよいよ始まる(入門コースのガイダンス&緑肥mix蒔き)

2017-03-05 04:22:56 | 自然菜園スクール
本日、の予報。


昨日帰宅すると、農文協さんから封書が届いておりました。

ついに奇跡が起きました!
『これならできる自然菜園』(農文協)、初版2012年の自然菜園シリーズ最初の本が、10版を重ね、累計28,000部 になり、これで拙著自然菜園シリーズが累計7万部を突破しました。


これも一重に、皆様のお蔭ですし、新米の私を見出し、3年間も只管編集を支えてくださった農文協のベテラン編集者さんのお蔭の奇跡です。
今日確認したところ、アマゾンの作物部門1位にもなっていてびっくりしました。

自然な家庭菜園、自然な自給菜園の略称の『自然菜園』がみなさまに受け入れられ、読んでいただいた結果だと思います。
感動というより、驚きと感謝の念が強く、この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。


自然農法、自然農、有機農業の入口として、師匠や諸先輩方、そして菜園スクールの生徒さんとの交流が体系的にまとまった「自然菜園」。
現在、庭版、家庭菜園版、自給版、をご紹介しているのですが、農家版、市民農園版、プランタ―版がまだまだ体系的にご紹介できていないので、今後も雑誌、書籍、講座などでご紹介できればと思っております。




今日は、自然菜園スクールの自然菜園入門コースが開校した嬉しい日なので、とても幸せです。

思えば20年前、ひょんなことから福岡老の著書『ワラ一本の革命』を読んだことから、自然農法を市民農園ではじめ、
紆余曲折の中、10年前に家庭菜園教室をはじめて、現在の「自然菜園スクール」は、 
最初1コースでしたが、希望により今では、6コースになっております。

 ■自然育苗タネ採りコース(半日)

  無農薬栽培が楽になる自然育苗と、自家採種を本格的に学びたい方。

■自然菜園見学コース(半日・一日)
  実際の自然菜園の田畑を見学し、講座と質疑応答で見聞を深めたい方。
自分の田畑があり、忙しい方や見学希望者にお奨め。

新設コース
 ■自然稲作・発酵コース(半日)
お米を無農薬で自給したい方、実際に育てている方にお奨め。
  小麦と大豆も田んぼで育てて、醤油・味噌を造ってみる新しい試み。

Ⅱ.安曇野校
~2つから選べる自然菜園コース~
■自然菜園/入門コース(半日) 
  半日のワークで、タネまき~収穫まで、20種類の野菜を一通り1年を通じて基本から学べます。
  野菜づくり初めての方、子育て中やお仕事でお忙しい方でも学ぶことができます。

新設コース
 ■自然菜園/実践コース(1日)
  1日のワークで、少量多品目の無農薬野菜の自給の基礎から応用まで体系的に学びたい方。
  30種類以上の野菜や雑穀などを体験学習し、総合的に自給農園のつくり方を学びます。
  近くの農家民宿「安曇野地球宿」で、ワンデー菜園ランチも開催。

Ⅳ.~元生徒さん限定(安曇野校)~ 
 ■自然菜園・復習自習コース


今日は、入門コースの初日ガイダンスだったので、前半スクールに関してと菜園プランについてご説明し、








後半は、スクールの畑に行き、参加者で、麦踏みを行いました。






最後に、みんなで来月の畝立て予定地に、緑肥mixを蒔きました。

緑肥mixとは、イネ科とマメ科の一年草と多年草を適度にブレンドした自然菜園導入の通路のモヒカン状の緑肥作物です。
緑肥作物を通路の真ん中など邪魔にならない場所で育てることで、

通路は、雨でも水たまりにならず、表面は固くなりますが、地中では、緑肥作物が根を張ってくれており、土を耕してくれており、

地上部では、天敵などが住むことができるオアシスであり、草マルチの材料になる優れモノです。


自然菜園では、一石ニ鳥は当たり前、一つことで自然力にテコが効く様に体系しております。

今年は、キャンセルが相次ぎ、まだ入門コース実践コースも若干名菜園区画が空いております。
4月から畝立てや種まきなど本格的に始まるので、これから始めようと思う方は是非、ご参加ください。

3/18(土)は自然菜園実践コースの初日ガイダンスです。

今年の実践コースは、リニューアルされ、畝幅120cm、通路80cmの緑肥mix2条の自然菜園の自給版の初の菜園教室です。

のびのびと野菜を育てることができ、作業効率もよく、野良仕事がどんどんはかどるので、100㎡以上でも対応できる実践的な内容になっております。

書籍や雑誌でもまだ未発表な最新のコツや技をご紹介できればと思っております。
このやり方になると、野菜の宅配など出荷型の栽培の基本や、少量多品目で自給自足の栽培に向いているため、田舎暮らしなどにも大変役立っております。

毎年バージョンアップしてきた菜園スクールもようやく10年目で、新たな境地でお伝えできそうな気がします。

まだまだ、伝えきれない自然農法の簡単な方法と深さを生徒さんと共に模索しております。



2017年の自然菜園スクールの募集中~ホームページ
来年は、新しい自給稲作コースの増設、自然菜園実践コースのバージョンアップなどお楽しみに~。
自然菜園スクール安曇野校の3月は、菜園プランと緑肥mix蒔きになります。


自然菜園スクールも10年目。
10年間、生徒さんからの率直なアンケートなどのご意見を反映させてきたこともあり、2017年は受け取りやすい教室になったのではと思っております。

菜園教室では、教えきれない移住、田舎暮らし、自分らしい自給生活のノウハウと実体験を学べる
「自給自足ライフスクール」は、1泊2日なので、人数は限られてきますが、その分濃厚な時間を過ごせるスペシャルワークショップ。
半農半Xをテーマに、自給農を極め、自分の才能を開花させるのがテーマです。
今年は、薪のある生活を充実させるために、薪小屋作りやチェーンソーの使い方、ロケットストーブも作ってみようと思います。お楽しみに~

「自然菜園スクール」では、遠方からもより来やすい通いやすいように、土曜日開催の教室も充実させました。
土曜日であれば、安曇野校で開催する「自然菜園入門コース」「自然菜園実践コース」への参加に、前泊も後泊も安曇野地球宿さんですれば通いやすく、
長野校「自然育苗タネ採りコース」「自然菜園見学コース」「自然稲作・発酵コース」にもご参加いただ来やすくなったかと思います。




2017年土内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

来月は、いつもの第1水曜日に、城山公民館 18:30~21:25

4月からも第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。お楽しみに~

新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~春編~」
4/5(水)―  春の土づくり(畝立て、クラツキ、緑肥mix)
5/3(水)―  夏野菜で土づくり、夏野菜の植え付け(支柱&誘引、混植)、
春野菜の間引き、収穫
6/7(水)―  初夏の土づくり①(マメ科で応援、ボカシづくり)春野菜の自家採種   
※自然苗販売会(18:00~18:25駐車場にて)

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