お盆だってよ、弱ったなぁ、ジムは1週間お休み。どうするトレーニング?来週なんだぜ、福島伊達ももの里マラソン。ここは走っておかにゃならんだろ。すっかりジム専用になっちまってるからなぁ、意識も体も。大会ならいざ知らず、トレーニングで外走るてのが、ひどく億劫になっちまってるんだ。なんと、軟弱な!
そんなことだから、どんどん体力・走力落ちて行くんじゃないか。そうなんだ、まったくその通りなんだ。だから、大会を間近に控えたこの盆休み、どうしたって走らぬわけにゃいかん。6日間の休みで、せめて2回は走ろう!よしっ、決めた!
なのに、いざ当日らになると、さぼる理由ばかりが沸き上がって来る。雨、降りそうだしぃ。薪割で疲労酷いしぃ。夏ばて気味だしぃ。コント書き上げにゃならんしぃ。夜はアジア大会サッカー中継あるしぃ、って関係ない!
お盆だからって気兼ねはほとんどなくなっちゃいるんだ。だって、周りのブドウ農家、忙しさの絶頂で、みんな働いてる。もちろん、我が家には誰一人帰省せず、気ままな一人暮らしだしね。あとはもう、己の怠惰な精神に打ち勝つのみ。
よしっ、走ろう、今日は10キロ。夕方遅くなってようやく決断、気が変わらぬようぱっぱと着替えて走り始めた。うへぇぇぇ、重いぃぃ、なによこの腰の強張りは?!一つはこのところの薪切り、薪割の後遺症、それとパソコン・テレビ病もかなり重症だ。金属製の腰ベルト締めて走ってるようだ。ペースなんか超スロー、ぎっくり腰にならぬようそろりそろりと足を運ぶ、あれだよあの走り。ストレッチしてから走り出せば良かった!なんて気づいたって後の祭り、ゆっくりゆっくり走りながら体温めて行くしかない。
3キロ過ぎたあたりから、ようやく走ってるって感じになってきたが、スピードは上がらない。やれやれ、これじゃ大会は参加するだけだな。5キロ、浅川橋で折り返して、おっ、ちょっとは足が前に進むようになったぞ。足の付け根から前に出る感じも思い出した。戻りは上り坂だが、往路よりは速度が上がってきた。上りきって最後の平坦道でスパート!おお、なんとか戻ったみたいじゃないか。行けたじゃないか!
そう、この走りきれた充足感、これがいいんだよ。怠け者の自分に負けなかったぞ、ってささやかな満足!これだよな。まるで雨の中走ったようにだっぷりと汗を吸ったシャツにパンツ、そうか、そんなに暑かったんだ、で、そんな中走り通したんだ!なんて着替えをしつつさらに自己満足。
2日後、あと1度走っておかにゃって日。折からの強風が心を萎えさせる。イネのこのなびきよう!
薪切り薪割も前回同様、きっと、今日も腰、辛いぜ、とずるける方向へ傾れかかったが、どうにか切り替え14キロ走、なんと1時間半もかかった。同じこと。走り切れれば大きな自信になるんだ。わかっちゃいるんだ。なのに、年々、走り出しにかかるエネルギーが大きくなっている。これが老化ってことなんか、いやいや、ただ甘ちゃんになって行ってるだけのことなのさ。