さぁさ、始まったよ、秋野菜の種蒔きシーズン。すでにキャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ニンジンは播いて芽も出ている。ここに揃ったのは、お盆前後に播く野菜たちだ。
いやぁ、あるよなぁ!これでも、ぐっと堪えて、無くちゃなんねぇ、ってものだけに絞ったんだぜ。おっと、右上のソラマメだけは違う。去年、苗作りでいいところまで行ったのに、冬の雪囲いの中でネズミどもの越冬食料となって全滅、チキショー、リベンジだ!って、卑俗な動機で買って来た。
盆前に白菜の種をポット播きし、盆が開ければ、大根、タマネギと続き、9月頭にゃ、菜っ葉類、それか終われば、ニンニク、ラッキョウを植えて冬への備えは終了だ。簡単なようだが、それまでの間に畑の準備もしとかにゃなんない。堆肥播いて、ボカシ播いて、トラクターで耕耘。そうそう、ポットで育ってるキャベツ類の移植もあった。しばらく忙しさが続くが、こいつらのお陰で、雪に覆われた長い冬も過ごせる。ここが頑張りところってことだ。
それにしても、高い!種、高くなった!!少ない量の袋でも、軒並み500円前後だ。ニンニクなんて、1つ358円!これから6個種が取れるとして、種1粒50円強!ひぇ~~~だね。あんまり高いんで、我が家で収穫したものも種に使うことにした。種苗のハイパーインフレの中で、そっと安値を貫いているのが、山形青菜。大量に入って130円!って偉い。偉いねぇぇぇ!昔からの地物野菜で、種苗会社がちょっかい出す余地がないんだろう。種の生産地が、どんどん海外に取って変わられつつある中で、山形青菜の頑なさは、オルタナティブの星だな。
レジで5000円超って金額聞いた時、そんな!それだけ買って、元取れるの?って大いに惑った。収穫物すべての価格合算したって、種代に届かんのじゃないか?家庭菜園ってやつは、経済的に対費用効果マイナスだ、絶対!労力の無駄だ!非生産的生産行為だ。だったら、買い食いした方が。
いかんいかん、すべてを金に換算するからだめなんだ。人間を子作り能力に還元したどこぞの女性議員と同じ過ちだ。家庭菜園にゃ、収穫物の価格以上のなにかが、しこたまある。育てる楽しさにしろ、無農薬にしろ、自然と生きる暮らしにしろ、余剰をひと様に分ける喜びにしろ、暮らしの豊かさってやつがどっさり詰まってるんだ。そこを忘れちゃいけない。金に換えられない価値、子つくりに収れんできない人間の価値、一見目には見えない様々な価値が大切にされ、称えられる、そんな社会にして行かんとな。