田んぼ仕事がなくって、さぁ、薪作りの時、到来だぜ。去年は何故かこの時期さぼってしまって、とてつもなく苦労した。秋の長雨をだっぷり浴びて、作業はできない、薪は濡れる、寒さはつのる。10月、すでにストーブ焚いてるっていうのに、追っかけられるように薪材切って、割り方に懸命だった。結果、くすぶる薪に一冬泣かされた。人間、反省が大事だよなぁ、今年は順調過ぎるくらいに薪の準備が進んでいる。残るところ2回分の作業ですべて終了しそうだぜ。よし、よし!
薪作り快調な理由、一つはチェーンソーの切れ味が悪くない、ってことにある。シーズン初めに新しい刃に付け替えたってこともあるが、刃の研ぎ方を覚えたことが大きい。えっ?今頃何言ってんの?!チェーンソー使い始めて10年以上経つっていうのに、まったく!
恥ずかしながら、刃をそんなに頻繁に研がにゃならんってこと知らなかった。エンジンチェーンソーの場合、1回の混合油満タンで約1時間切り続けられる。これを2回ないし3回続けるともう切れ味は落ちて来る。だから、その時点で刃の研ぎ方をしなけりゃならなかったんだが、まっ、切れるからなんとかなるべ、っていつまでも欠けた刃のまま作業続けてた。お陰で、効率は悪い、刃は痛む、疲労は増す、作業は辛い、で結局薪切り仕事は後回し、薪は乾かない、なんて悪循環に陥っていた。
しかも、その研ぎ方が見様見真似の自己流。いや、違う、見てない。聞いてもいない。チェーンソーの説明書読んで適当な想像で器具買い求めやっていた。それが、まるで間違ってたってことが、新しい器具で研ぎ始めて、初めて分かった。器具ったって、大げさなもんじゃない。こんなちっぼな標準器。
これを一つ一つの刃に当てながら丸やすりで削っていく。キモはやすりを当てる縦と横の角度。この器具を刃と刃の間にはめ込んで上下のローラーに直角に、なおかつ下から斜めに押し上げてどちらのローラーも回転するように削る。この器具の説明書もすごく適当、ああだこうだ試してみて、このはめ方、この研ぎ方でいいんじゃないか、多分。ってところで今は続けている。もしかしたら、とんでもない勘違いしてるかもしれない。もし、わかる人いたら、そっと教えてくれ。取りあえず、この研ぎ方で2,3回に一度は研いで作業している。新品の時ほどは切れ味良くないから、まだまだ修行が足らんのだと思う。
とは言え、このやり方を始めてチェーンソー作業が苦痛でなくなった。以前は何分間も回し続けてやっと切り終えた太丸太が十数秒で切り落とせるようになった。このストレス解消は大きい。暇があれば、ちよちょいと薪切り、薪割り作業に手を出すようになったからね。
これが、今年薪割が順調に進んでいる理由の一つだ。何事も手順や準備を怠りなく取り組むことが、作業の基本のきの字だってこと、まっ、今さらなんだがね。