トウモロコシとは、どうも相性悪いんだよなぁ。種播くの忘れたり、途中で草だらけにしちまったり、収穫時期を逃して実が固くなっちまったり。なんだろ?この失敗の連続は。
よっし、今年こそ見っ事実らせてくれん、甘~いトウモロコシにかぶりついてやるぜ!って決意を固めて3年、今度はハクビシンて強敵に完膚なきまでに叩きのめされ続けて来た。いいぞ、そろそろ食い時だ、と朝取りに出かけると、見るも無惨な略奪の光景。実はもぎ取られ、かじり尽くされ、茎はなぎ倒されちまってる。おのれっ!たった一晩の油断!で3か月の苦労が水の泡。なんとか対策を講じねば!
1年目は鳥追いのテープでグルグル巻きにしてみた。そのころ、大敵はカラスだと勘違いしていたんだ。もちろん、効果なし。ハクビシンめの仕業と知った昨年は、ワリフって布を周囲に回して防御を試みた。が、たった一晩の大風、ワリフが煽られめくれ上がった個所からきゃつら侵入。とことん食い荒らされちまった。
うーん、なんとかせねば!そうか、風で防御布がなびくなら、風除けをしてやりゃいいじゃないか。だったら、キュウリとインゲンを這わせてるトンネルネットの中で育てりゃいいんだよ。ちょっと日当たりは悪くなっけど、風の影響は少ないはず。それと、収穫直前の網ネットを張るのもトンネルフレーム使えば簡単にできる。よしっ、これだ。
雌穂が顔を覗かせたころ合いを見計らって、以前合鴨田に使っていたネットを小屋から引っ張り出し、トンネルフレームの内側、中央1列のトウモロコシを包むように張り巡らした。麻ひもでフレームに結わきつつ張って行くと実に簡単だ。地面に接する部分のめくれ上がりが恐くて、板切れを置いて固定した。
さて、収穫だぜ!ふふふふ、ハクビシンめ、手も足も出んかったろうが。ほれほれ、実っておるぞ。
作戦は見事成功!これで、念願のトウモロコシのかぶりつき、思う存分堪能できるってもんだ。