自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

輪廻・鳩・アートマセラピー(前)

2012年10月31日 | ペットロスの癒し

 

 10月31日2012年輪廻・鳩・アートマセラピー

 

印度ニューデリーの自宅で首が反対についた鳩に、

このセラピーを施したことがあります。

自分と息子以外に施した最初の体験でもあります。

当時、私はバルコニーに、植木をたくさん置いて、

野生の小鳥たちに餌を与えていました。

そのバルコニーに続く大きなガラス戸ごしに座って外を

見ながらシタールの練習をするのが私の日課でした。

そんな時に、こんなことが起こったのです。

当時の、日記から抜粋します。

 

200473

午後、ベランダに一羽の鳩が、小鳩を連れて

餌をついばみに来ていた。

親鳩はガラス越しに、2メートルほど、離れて、

私と対面していた。 

その眼はシタールを練習している私の眼をじーっと、

見つめていた。

鳩の眼というより、人の心の中まで読み取るような、

深い目線であった。  

数十秒丸い眼で私を見つめ、やおら羽ばたくと、

子供を残して飛びたってしまった。

 

残された哀れな小鳩は、母親を追うこともできず、

たちつくしていた。

茫然としているのは小鳩だけではなかった。 

私自身、えらいことになったと思った。 

その、小さな子鳩は、どこか、変形していた。

観察してみると、体の向きが首と反対になっていた。 

つまり、首が進行方向と反対に、ひねられていた。

其の顔は背中をみていて、くちばしも背中向きについている。 

餌すらついばむことができない。

唖然としたが、このまま、野良猫の餌食には したくない。

日本からわり箸を持ってきていてよかった。 

わり箸の先を削って親のくちばし代わりになるものを

つくることにした。

 200477

あの日から、私のセラピー施術特訓が始まっている。 

アートマセラピーを小鳩に試みる日々が続いている。

餌を食べることができない子鳩を、ひざの上で抱いて、

砕いた粟や、ひえなどの雑穀を、先端を平らに削った、

割りばしに乗せる。  

それを、子鳩のくちばしの中に突っ込むようにして与える。

子鳩の羽はすっかりそろっている。首さえまっすぐになれば

飛べるはずだ。

体全体に、気 を流してから、首に集中的に、流す。 

自分で 餌 を食べさせようとしても、くるくる体が

旋回してしまうから、これでは、絶対、自力では食べられない。

一箇所にジットしている時以外は 前に進もうとしても、

同じところで、こまのように回ってしまう。

 

クマールさん(注:ヴェランダやテラスの植木を世話する人) 

に、同じことを何度も繰り返して聞かされるのはたまらない。

彼は繰り返してこう報告するのだ:

奥さん、おもしろいよ‘ この鳩、ダンスしてますよ。 

と、何度も口にする。 

 

面白がって大声で報告してくれるが、一緒に笑うことも

できず、子鳩が、可哀想やら、やりきれない思いで聞き流す

毎日。 

クマールさん、この子は、好んで、くるくる回っている

のじゃないのよ!・・”と言いたいところだが・・

 

2004717

この、2週間、どこも外出せず、子鳩に、つきっきりで、

面倒を見ていた。 

15日ぶりに今日、始めて東京銀行へ行くため、外出した。

自分がまるで鳩になったような気分がして、いつもの私ではない。 

我ながら眼の動きや、首の回し方がいかにも、鳩っぽい感じ。 

この2週間、寝てもさめても、小鳩から眼を離すことが、

なかったからだろう。 

面白いことがある。

この数日、寝室の壁ランプの上に、鳩の幽霊を、まざまざと

目にしている。 

幻覚だと人はいう。 

しかし、今朝方も、その亡霊がいたので、冷静に私は、

観察した、

薄暗い霊妙な光の中で、確かに、ベッドの足元の壁掛け

ランプの上に、それはいた。

しらじらとした夜明けの光で、ボーっと鳩の姿が見え始める。 

壁には、影がしっかりと映っている。 

ランプの上で、忙しく羽の身づくろいをしている亡霊鳩は、

きちんと、その、シルエットを壁にも映し出していた。

何度、眼をつぶりなおしたり、開けてたりしてみても、

朝が完全に明けるまで、見えていた。

 

2004720

ランプの上で、羽づくろいする鳩の亡霊と、壁に映る影は、

本当に、幻影というのには、あまりにも、はっきりしている。

きっと、鳩にも守護霊があるのだろう。 

なぜなら、その幻影の下には、首が反対に向いている、

小鳩が休んでいる。 

小鳩の 守護霊は、小鳩が飛び立っていくまで、毎朝、

出没するのだろうか?

それにしても、いつ、首が真っ直ぐ固定できるのだろう?

 

昼間は野菜の竹かごを逆さにした中で、子鳩君の 

自力で餌を食べる訓練だ。 

午後、雨が降ってきたので、部屋の中にかごのまま鳩君

をいれて、数時間、外出した。 

網戸だけ、少し開けておいた。

 

数時間後、帰ってきて驚いた。私の部屋が動物園の檻(おり)

さながらだった。

数羽のすずめが部屋に入ってきて鳩の餌を食べていた。

リスが2匹、突然入ってきた人の気配に驚き、部屋から出よう

して、網戸を勢いよく、駆け上ったり 降りたりして、

パニクっていた。

見たことない野鳥までが鳩君のそばにいた。

”鳩君、君は人気者だねえ”と思わず声をかけた。

 

症状は、一進一退だ。 

ひとりで餌を食べられるようになったかと思うと、

数時間後には、また、首が逆を向いている。

そのたびに、がっくりして、希望を失いそうになる。

セラピーを初めてもう、3週間近く。  

ほんとに飛べるようになるのだろうか?と 不安がもたげる。

 

2004724

3週間目の今日。 

いつも通り、寝る前のひと時、鳩の体を左手で包み、右手で

手をかざし、”アートマの気” を流し続けた。

一進一退を繰り返しだ。

その実、本当に飛べるようになるのか、自信を失いそうになる。  

ようやく、首が前向きに固定されてきて、前を見ている時間

のほうが長くなったのは事実だ。

良くなったと喜べば、また、後ろに首がひっくり返っている

というサイクルの繰り返しだ。 

 

7月25日

待ちに待った瞬間はおもいがけず、今日やってきた。

あっけないものだった。 突然そのときは来た。 

 

・・・・・・(明日に続く)

           

 生きとし生けるもの、すべて私の顕現。

(宇宙を貫く”意思”の独り言)

                                                       

 

 

 

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