父の七回忌に寄せて 平成25年4月23日
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今年は 早いもので父の七回忌にあたる。
一昨日、身内の方達が10名ほど集まり、高蔵寺で、供養を
させていただいた。
本来、8月の命日を繰り上げて行うことになった。
その大きな理由のひとつが、この時期、もっとも境内の花々が美しく
咲き競うというのがある。
亡き父も自ら花を育て、ランの花は何年にもわたり、毎年
見事な花を咲かせていたから、ランに劣らず、華やかな、
シャクナゲの花の季節が適当かもしれないと思った。
特に、高蔵寺の、西洋シャクナゲは 関東の寺の中でも、
有名で、紹介本*にも掲載されているほどだ。
昭和10年、高蔵寺を訪れた 詩人 北原白秋は、歌を詠みあげた。
”高蔵寺
しづかやと散葉ながめいて、
梢の柿のつやつやしい色”
季節は秋だったのだろう。
花の寺として知られる 高蔵寺の紹介文を 本の中から
抜粋させていただきたい。
” 康安2年(1362年)足利将軍家の祈願所として創建された。
現在、境内には、5~6本の柿の木があるが、周辺の民家の
庭先には、数多く見られ、当時の面影を色濃く残している。
こうした雰囲気とともに、花の寺、味わい深い古刹として
訪れる人が多い。
小田急線沿線随一を、誇る花の寺として、境内には、ロウバイ、ウメ
ボタン、アセビなどの花木に加えて、サギソウ、マンリョウ、
ムサシアブミなどの、野草類が、たくさん植えられていて、四季
を通じて、花がたえることはない。
この寺を代表する花は西洋シャクナゲ。
淡い花色が多い、日本産シャクナゲと比べて、西洋シャクナゲは
赤、黄、紫、白、赤紫、などの色彩の変化が多彩なのが大きな
特徴で、それだけに、4月半ばから5月半ばにかけての花模様は
格別である。”
高蔵寺 住所) 東京都町田市三輪町1739
宗派~真言宗豊山派、本尊~大日如来、拝観~境内自由、
高蔵寺境内の花
中部エリア 花の寺として紹介されている 寺名と主な花、
見ごろの時期は下記のとおり:
1・西新井大師 ボタン 4月中旬~下旬
2・薬王院 ボタン 4月中旬~下旬
3・護国寺 桜、 3月下旬~4月中旬
4・池上本門寺 桜 3月下旬~4月上旬
5・高幡不動尊 アジサイ 5月下旬~7月上旬
6・長泉寺 ふじ 4月下旬~5月中旬
7・吉見観音 つつじ・さつき 5月上旬~6月中旬
8.総持院 ボタン 4月下旬~5月上旬
そのほかにも 多く挙げられているが、これからの季節を考えて
選択させていただいた。
近場なので 興味あるかたは、ぜひ、訪れてみられたら如何と思う。
関西や日本各地でもそれぞれの名所があることだろう。
関東でもごく限られた地域の花の寺のご紹介となってしまったが、
そのほかのお寺に関しては、下記注にあげた本を参考にして
いただきたいと思う。
*東国花の寺百か所ガイド 2010年 朱鷺書房
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