自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

モナ・リザの微笑み

2012年10月06日 | 廻りまわって”心の浄化”につながるかも・・・

 平成24年10月6日(土)

 

先日、TVの奥様向けワイドショー番組で、”10年前のモナ・リザ” 

の絵が、本物と証明されたと話題にしていた。

あのル―ブル美術館に飾ってある、有名なモナ・リザを描いたレオナルド・

ダ・ヴィンチが、手がけたもう一枚の、モナ・リザの絵が存在するという

ことになる。

 

その絵のモデルは、10歳ほど、若づくりであるというほかは、

構図も、タッチも、微笑みでさえ、モナ・リザと同人物としか言い

ようがなかった。

 

それにしても、”モナ・リザの微笑み” は、どうしてこんなに人々を

魅了するのだろう? 

文豪、夏目漱石も、この微笑みを題材にして小説を書いている。


その小説の中で ”モナ・リザの唇には女性の謎がある。 

だが、誰もその謎を解いた人はいない。” と漱石は記している。

 

この絵のモデルは、ジョコンダ氏に嫁いだ、モナ・リザという

名の女性で、晩年のダ・ヴィンチが4年の歳月をかけて描いた

肖像画といわれる。(1503~1505年)


もし、ワイドショーで話題になったように、”10年前のジョコンダ夫人” 

も ダ・ヴィンチが描いていたなら、ずいぶんと思い入れが深い女性

であったに違いない。

 

これだけ、神秘的で、魅力ある女性が、天才ダ・ヴィンチの心を

つかんだとしても不思議はない~と、絵を見る人は納得する。


ダ・ヴィンチは科学者であり、発明家でもあり、建築家でもあり、

彫刻も残した。 

でも、ジョコンダ夫人の魅力は、彼自身にも永久に謎であったのでは

ないだろうか? 

 

もし、モナ・リザの微笑みの口元が、少しでも違っていたら 表情は

ずいぶん変わっていただろう・・

唇がもう少し厚かったら? 口がもう少し大きかったら? 歯を少し

出して笑っていたら? 


彼女の唇はそんなに厚くはない。 むしろ、上唇は薄い。 

口角はわずかに上がっているが、それでも、小さい口だ。


試しに、モナ・リザの絵の、神秘的に微笑む、口の部分を手のひら

で隠してみた。 


彼女の笑っている眼もとは、とたんに、無表情に見える。

その眼はむしろ、クールにじっと相手を見つめ、感情を表していない

といってもいいぐらいだ。 


ということは、口角がわずかに上がっていることで、目元も微笑んで

いるように見えているのかもしれない。

 

口というのは、このように、人の表情を左右する。

口元がだらしないと、顔のしまりがなくなる。 

口もとを尖がらせると、不満気な顔つきとなる。 

口角が垂れると、怒り顔に見える。 

 

同様に、唇の色艶も、表情にアクセントを与える。 

自然なピンク色の艶は健康に見えるが、娼婦のような毒々しい

口紅の色合い、真っ赤な、熟れきった性を強調するような色合い他、

異なる様々な色合いによって、その時の女性の心理を無言で伝える。

 

唇はある意味でセックスシンボルでもあるのだろう。 

マリリンモンローが唇をつぼめて、相手を誘うような表情が有名だ。

厳格なイスラム教の国では アバヤという黒い服で体を覆い隠すが、

その時、ヒジャブをかぶり、髪の毛とともに、必ず、口元も隠す。

 

その理由は、夫以外の男性に性的刺激を与えないためとされる。

女性の体の線、髪の毛や口元は、そのために、公(おおやけ)に出す

ことを禁じている。 

 

唇というのは、それ以外の理由でも、原始的な器官といえる。

食べるために必要な部位だから。 

食べ物の通り道の登竜門である。

さらに、言葉が出ていく、門でもある。 言葉は心から出る。 

”眼は口ほどにものを言う” という言葉があるが、私は

”閉じた口は、眼ほどに心を語る” と申し上げたい。

 

こう考えると、モナ・リザが、どのような声色で どんな言葉を、

何色の唇から発したのかと、気になるところだ。

 

唇から、表情が決まることを、この絵は教えてくれている。 

モナ・リザのような魅力的な表情を真似することはなかなか容易で

ないにせよ、意識的に口角を上げるだけでも、顔つきがきっと、

優しくなることだろう。 

 

先日 ある事を集中していた友達に、ちょっとしたお仕事を頼んだ。 

中断させてしまうので、少々遠慮気味にお願いしたのだが、

”いいわよ”と、ニコリと微笑んで、 すくっと 立ち上がった。 

その笑顔に 何故か、ホットした。


数日後、彼女はこんな話を回想して話してくれた。

”テニスでね、いつも、微笑んでいる女性(ひと)がいるの。 

すごく、気になるの。” 

そして、

”イライラする時って誰でもあるでしょ? そんな時には、努めて

微笑むようにしているの。そうすると、何かするとき、気持ちよく

できるのよ” 

最後に一言・・

”それが自分の心掛けていること” 

大人の女性の優しさというか、成熟した人の心の余裕を、

垣間見た気がした。


唇をコントロールできれば、自分の心持をコントロールできる~

と ある人は言う。

いつも、口角を上げていることは無理だ。でも、意識の力でそう

するよう、努力はできる。

 

”モナ・リザの唇に秘密がある”といった夏目漱石は、さすがに、

先識眼があると思った。

でも、モナ・リザだけの話ではない。 


私たち一人一人の 唇に、大いなる、幸せの秘密が隠されている

ことも真実だ。

 

 

    

 

 

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