局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

ゆとりの弊害

2007-09-01 01:09:36 | 記憶の箱
前々から思ってたけど 娘は知識が欠落している部分がある。
小学校から私立で そう勉強もせずに高校まで進学して あまり受験の厳しさも体験せずに大学生になってしまった。
当然その年なら知っているだろうとこちらが思っているのにトンチンカンでこちらがトホホ状態におちいることが多々あるのである。

さっき駅まで彼女を迎えに行った車の中で

娘:O(友人)が今免許とってるんだけど クラッチがある車で練習してるんだって。それってどういうこと?
局:ああ、マニュアル車ってのがあってね。クラッチがついてて自分でギアをチェンジするのよ。家の車は両方ともノークラッチのオートマ車でしょ。マニュアルの免許とるって必要ないと思うよ。
娘:ふ~~ん そうなんだ
局:よっぽどのマニアじゃなきゃ今時マニュアル車は載らないしね。耕運機はクラッチがあるらしいけど
娘:こううんき? なにそれ?
局:耕運機って あなた 耕運機しらないの?
娘:あっ わかった OOのパパ(代議士)の乗るような黒塗りの車でしょ??
局:あーたね 根本的に勘違いしてる どうして耕運機が黒塗りなのよ
娘:運転手さんが迎えにきてくれるような大きな車じゃないの?
局:わかった それは 公用車!! 耕運機って田んぼを耕したりする農業につかう車両だよ~~ そんなことも知らないの?
娘:(逆切れ)だって 私は都会っ子なんだよっ 田んぼ耕す車なんて知ってるわけないでしょっ!!

都会っ子のせいにされてもね~~ しかし企業の社長とかお偉いさんが耕運機に乗って職場まで送迎されたらおもしろいだろうなあって想像したら笑いがこみあげてきてしまった。

そう言えば娘は 悲劇的にもゆとり教育の真っ只中で育ってしまった。
生活科だか総合学習だかが取り入れられて その弊害で社会とか理科の時間が少なくなったのではないだろうか?
この前の皆既月食の時、どうして月食が起こるか聞いてみたらしっかりと理解していないようで悲しくなった。娘はまあいい。ただ、あの子に育てられる子供がかわいそうである(取り越し苦労のA型は思う)

幸い私立で親も先生も教育熱心だったので そこまで文部省どうりではなかずではある。英語教育は素晴らしかったし、女性の教養をつけるという観点からの教育には素晴らしい点もあってあの子の過ごした学校に対してはそう文句はないのではありますが(怠けていたのは娘だから)
しかし、その当時の社会的な背景と言えば、やはり教科書は薄く、知識の詰め込みが悪というようなみなされ方をしていた時代だと思う。

それなのに今更こんなこと言われてもねえ・・・↓

小学校授業時間、30年ぶり増=「総合学習」は削減へ
-ゆとり路線転換・中教審中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)の小学校部会は30日、国語や算数などを中心に、小学校の授業時間数を増やす方針を決めた。また、高学年で初めて英語の授業を導入する一方、ゆとり教育の目玉とされた「総合的な学習の時間」は削減する。文部科学省は、年度内に予定される学習指導要領の改定に反映させる。
 小学校の授業時間増は1977年の指導要領改定以来、30年ぶり。総合学習の削減と合わせ、ゆとり路線からの転換が図られる。 


 
今更ゆとり路線の変換だって ゆとり ゆとりのかけ声先行でバカにされてしまった世代は取り残されたわけですね。
小学校で基本的な知識を詰め込まなきゃその後どうやったら色々な教養の基礎が形づくられるって言うのだろうか?
家の娘のバカは親の責任もそりゃああるけど、あの悪夢のようなゆとり教育推進の影響もあると思うなあ・・・

土台のないところにはロクな家は建たないのである。
ホントにこの時代の文科省に責任とってもらいたいもんだわね。



コメント (6)
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