局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

姑より怖い・・・

2008-04-14 23:50:15 | 記憶の箱
昨日の日記に関連しますが私事です。

娘は小学校から私立にやっていたが、当時の小学校の責任者の(仮にシスターXとしますが) とてもとても と~~~っても 恐ろしい人だった。
もちろん 暴君であるとかってことじゃないんですよ。
ただ、その学校のカラーをあくまでも信じて守ろうっていう意識が強いというか 自分にも他人にも厳しいと言おうか。

小学校1年のころ、その学校は毎月のように母親が参加しなければならない会があった。その月ごとの行事や 学年の様子などを保護者に知らしめる。そして全体的にその学校の思想や教育方針に結び付けて 学校と家庭が一体となって子供によき教育を与えるということが目的だった会だと思えた。
その他にも 教養講座、学校行事や授業参観などあったから 娘の小学校低学年の頃って毎月2回は学校に狩り出されていた気がする。
その度スーツ着て、緊張感を強いられ なかなかストレスフルな時代であった。

その月の定例会では シスターXが最初に壇上に立つ。無言のまま起立して礼をする母親たち、Xのお話は一言たりとも聞き逃さずにメモをとり 私語一つ無い会場は 今考えても統制がとれていたものだと思う。

そして私は娘が入学して3ヶ月目くらいに失敗をしてしまった。

学校の規則で、子どもが忘れ物をした時は 決して届けてはいけない。忘れ物をしたのは子どもと親の責任だから困らないようにあらかじめ注意なさってください。
と言うお達しだった。
ただし、届けていいのはお弁当。育ち盛りだし お腹がすいて午後の授業に差し障ってはいけないという理由からだと思う。

だから結構ピリピリして 教科の準備、提出物など必ず私も目を通していたのだけど。

6月に入り、体育で水泳が始まった。水着や帽子などはもちろん 水泳カードに保護者が朝子どもの体調をみて熱をはかって印鑑をおしたものを持たせることになっていた。
それをある朝持たせるのを忘れてしまったのよね。プール大好きな娘、友達が入っているのに自分は入れなくてさぞがっかりしているだろう・・・
だけど、その日はちょうど母の会がある日だった。
「これ学校で娘に渡せばいいや よかった~~」と思った私。

ところが甘かったのよね。
お母さんがカードを持ってきてくれたからプールに入ります と 嬉々として先生に訴えた娘。担任は迷った末にシスターXに相談し、結局ダメということになった。

そして、その後の母の会で シスターXは名指しはしなかったものの 「こういう事をなさったお母様がいらっしゃいますが、これは私が申し上げたことを理解してらっしゃらない証拠です。規則はその時の都合で曲げられません。お約束と言うものの神聖さをよくご理解してくださいますように」と厳しくおっしゃられました。

その学校は卒業生ママがまた子どもを入れるって連鎖が多い中 私は外様で、ただでさえそこでやっていけるかどうかの自信もない頃だったので(ナイーブだったのよね~ その時はw)かなりトラウマになった。
それに自分の落ち度が原因で子どもも傷ついたのではないかということもあって自己嫌悪にもなった。
それから もっとピリピリして毎朝の忘れ物のチェックをするようになり、提出物は即座に書いて娘の連絡帳に挟ませ、友達の家によばれた際お礼状はその日のうちに出し、集金のためにピン札を常に用意という体制を整えた。(あの頃の緊張感は今いずこですが)

シスターXは まだご健在なのだろうか?
確かに「意地悪ババア」と心の中でののしったこともあるが 自分を律した上での正しい厳格さは今の世から消え去りゆく風潮の中、なかなか貴重なものだったと思う。
少なくとも私はいい経験、いい勉強になったと思える。

彼女が 昨日のような事件やマスコミの対応などを見聞きしたらどう思われることだろうと聞いてみたい気もする。
コメント (2)
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