局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

素敵な老後

2009-02-03 22:00:42 | 様々な思い
私の参加している会に素敵なオバさまがいる。
歳は60ちょっと。小柄だけどスリムで着物が似合う。美人だけど冷たい感じじゃなくてちょっといたずらっぽい笑顔がキュート。着物の他に色々な趣味もお持ちで人形作家という顔もある。仮にJさんとする。

現役を引退なさったらしいご主人と一緒に古典文学の勉強会などにも参加されているらしい。
いいな~ 豊かな老後で・・・ ああいった風に私も年とりたいと思っていた。

そして昨日の着物の会の帰り。
方向が同じなのでお茶の先生をしているオバちゃまと一緒に帰った。
そう広くはないが生垣で囲まれた日本風にしつらえたお庭があるお宅に住んでいる。

「今度 Jさんのご主人が家にいらっしゃるのよ」とおっしゃる。
庭の手入れをするのに区のシルバー人材センターに頼んだら、Jさんのご主人が紹介されてきたそうだ。
偶然で驚いたそうである。私もそれを聞いて同じように思ったのだけど、Jさんは職人さんの奥さんっぽいチャキチャキっとした感じがないので(色々な方もいらっしゃるでしょうが)更に驚いたそうだ。
それでお茶の先生がJさんに聞いた話。
Jさんのご主人は定年まで 東O××(インフラ系大企業)の役員だったそうだ。
定年後、昔から好きだったし趣味だった庭木の手入れで、人さまの役に立つように勉強してシルバーセンターに登録したらしい。
「主人は昔から凝り性なのよ。でも行った先の色々なお宅の人とお話できるので楽しいらしいし、そういう事やってるとボケないでしょ? ただ梯子から落っこちて死ぬ人もいるらしいからそれだけ気をつけてほしいわ~」 
Jさんは笑いながらおっしゃったそうだ。

なんか 良い話だな~ と思った。O京××で役員まですれば、その関連で再就職もできただろうが、これからの老後の仕事として自分の趣味も生かせて幾分ボランティアの趣もある 新しい事をやろうと思うっていいじゃないですか。

お役人天下りだの渡りだのがちょうど問題になってますね。
私はいちがいに糾弾はできないとも思う。私の友人や友人のダンナたち、高級官僚の若い頃から今くらいのハンパじゃない使われ方は見たり聞いたりしている。
更に若い頃はそうお給料もいいってわけじゃなさそうだから せめて年とったらそのがんばった分を回収したいんだろうな って感覚もわからなくもない。

あまりにもその辺キチキチにして優秀な若者がまるで高級公務員になろうって気が失せてしまったらやはり日本の将来的に困るんじゃないの?って懸念もある。
特に文科省とか厚労省とか見てると今よりもっと馬鹿なことされると困るとも思う。

とは言うものの、今までの人生の大半を捧げた仕事にきっちりケジメをつけて、まるで違う分野を学んでがんばって行こうとするJさん夫の姿ってやっぱりかっこいいじゃないですか(お会いしたことはないが)いさぎいいじゃないか。

本当に梯子から落ちたりとか事故にだけはあいませんように。
コメント (8)
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