今更ですが ワタシのブログは 「局の道楽日記」 食道楽 着道楽などをテーマに書いていこうなんぞプロフィールに書いた覚えもあるのですが、このところ食道楽部門に一抹の寂しさがあるのではないか?
記憶をたどれば 280円の牛メシとか かっぱ橋で食べた650円の定食とかさぁ・・・ まあこれらはこれらで値段のわりにはおいしかったんだけど。
そりゃ~一応主婦ですから毎日の食事は作ってはいるものの そう変わり映えはせず。っていうかこの前までの酷暑の間は火を使いたくなくて 何度食卓に チンすればいい蒸し料理が登場したことか・・・
そのレパートリーの貧困さにもかかわらず、最近する方もされる方も接待の場が多くなってきたオット。仕事のない日はウチで食べたい志向が強まり、「ねね ☆☆にイタリアンができたよ~ 行って見ない?」「たまにはエスニック食べたいな~」などというワタシの休日の誘いにもなかなか腰をあげなくなったのも一因である。
そんなわけで、たまには外でおいしい物食べよう!刺激を受けて我が家の献立にも新しい風を!←無理やりこじつけたような気もするが・・・
折りしも おなじみ 食の伝道師Fさんから「局ちゃん 前に言ってた京料理のランチ食べにいかない?」とのお誘いをいただく。
夏にもこの店で鱧を食べるから一緒に行こうよ~と誘われていたのだがちょうどタイミングが合わず 行った方々が「美味しかったわよ~」と言うのを聞いて指をくわえつつ (う~~ん 次こそは・・・)と思っていたのである。
場所は高輪 ちょっと交通の便は悪いし、周りはお寺の多い街並みの中にひっそりと目立たずにあるこのお店である。
同行はFさんといつもの着物関係 お茶関係のワタシを入れて5人のおいしい物好き仲間だった。
着物の会随一の天然とよばれる先輩 70歳でもはんなりとした美しい方
室内はあまり飾り気はないがすっきりとして清潔な感じ。
ランチはコース一種類のみ どんなのが出てくるのかな~~?と楽しみにしていたが まあここは予想を裏切る味 (って言っても良い方にですよ。) 料理が出てくる→おいしそうと思う→食べてみる→予想以上においしかったんだな これが・・・!
お通しは風呂吹きの柿 柿を微かに焦げ目がつくくらいあげてから風呂吹きにして柚子味噌をかけたもの
お吸物 出汁は バチコ? 京料理で使われるらしい干物みたいな魚が一片沈んでいる。全然生臭みがなくすっきりしたお吸物。
お造りはマグロと鯛 鯛の甘味のあったこと
鯛とかぶらと京菜の炊き合わせ これがまたおいしかったんだな~
これは昔南座で出された料理なんだって。こんな炊き合わせを食べながら芝居を見る。上手な役者だと食べるのを忘れて芝居を見るけどヘタクソな役者の時は料理を食べだすから ちゅーちゅー骨をすする音が響くんだそうな ご店主がそんな話をしてくれつつも「みなさん 綺麗に召し上がってくれはって」とも言われた。おいしさに骨まですすったワタシたちであった。
カブラ寿司 ロール状の酢メシの上に酢で〆たスズキの薄切りが置かれカツラ剥きにしたかぶらで巻いてある。
この塩加減 酢の加減の絶妙さ まさに良い塩梅っていうのだろうか?
鮮やかな黄色の皿に綺麗に色づいた柿の葉を敷いてあるのも心憎い。
これをペロリと食べて 「御代わり欲しい!」とつぶやいたのはFさん。ワタシもお弁当箱一杯に詰めてお土産に持って帰りたかったほど。
エビ芋 ムカゴ クワイの素揚げ ほっくりねっとりのエビ芋のおいしさ クワイのほろ苦さ これも塩加減が絶妙
食事の最後は鯛茶漬け さっき鯛とカブラの炊き合わせの時に (この出汁をご飯にかけたらおいしいだろうな~)と思っていたんだけどそれがかなった。お米もピンと炊いた新米。
かなりお腹いっぱいだったが全部残さず食べてしまった(おいしくて残せなかった)
デザートの水菓子は柿のスライス ほのかに香づけしてあるのはコアントローだと思う。
珍しいのは最後にコーヒーが出たこと。このコーヒーも美味しかった。
コース料理で一つ一つが全部満足なのって中々ないけどね。ホント美味しかった。それに京料理でありがちな ほんのポッチリ食べた気がしないって量じゃなく結構がっつり系。 とはいえ、野菜中心でヘルシーだし油で揚げてあってもなぜか出来がさっぱりしているので胸やけの予感がしない料理。
「あ~~ 美味しかった美味しかった」 と口々に言い合ってこの店をあとにしたのであった。
* * *
そして 「ちょっと歩いてお腹こなししましょう」と白金まで
次に入ったのは
八芳園である。
ここでお茶しようってことにして
えんじゅという店に入った。ランチタイムが終わってお茶の時間である。
ここのお茶セットが お抹茶に ウチ菓子とあんみつのようなのが一種類ずつついて1000円。
あれだけ食べてまだ食べるのかよ!?とお思いの方もいらっしゃるでしょうが こういうものは別腹である。
それにやっぱりさっきの日本料理って消化がよくて ちゃんと胃袋には隙間が生じていたのである。
うち菓子三種 その他栗みつまめ ゆずの蜜 白玉の三種から好きなものを選べる。京都から菓子職人さんを引き抜いて作っているというスイーツはなかなかのお味。 これにサービス料と席料がくっついてくるかなと思ったらそれはなかった。
白金で この雰囲気で この値段ってのはお得感あり。
何かの際は使えるリスト入り。
いわゆるB級グルメ そんなに高級材料じゃないものを力技でおいしくしたものも食べて楽しいけど 今日のランチみたいに良い材料を繊細に料理されたものってのも当たり前だけどやっぱりつくづくおいしいな~
あ~ 幸せ!と味の記憶を反芻しながら家路をたどりつつ たまには凝ったものを作ろうと思ったのであります。
記憶をたどれば 280円の牛メシとか かっぱ橋で食べた650円の定食とかさぁ・・・ まあこれらはこれらで値段のわりにはおいしかったんだけど。
そりゃ~一応主婦ですから毎日の食事は作ってはいるものの そう変わり映えはせず。っていうかこの前までの酷暑の間は火を使いたくなくて 何度食卓に チンすればいい蒸し料理が登場したことか・・・
そのレパートリーの貧困さにもかかわらず、最近する方もされる方も接待の場が多くなってきたオット。仕事のない日はウチで食べたい志向が強まり、「ねね ☆☆にイタリアンができたよ~ 行って見ない?」「たまにはエスニック食べたいな~」などというワタシの休日の誘いにもなかなか腰をあげなくなったのも一因である。
そんなわけで、たまには外でおいしい物食べよう!刺激を受けて我が家の献立にも新しい風を!←無理やりこじつけたような気もするが・・・
折りしも おなじみ 食の伝道師Fさんから「局ちゃん 前に言ってた京料理のランチ食べにいかない?」とのお誘いをいただく。
夏にもこの店で鱧を食べるから一緒に行こうよ~と誘われていたのだがちょうどタイミングが合わず 行った方々が「美味しかったわよ~」と言うのを聞いて指をくわえつつ (う~~ん 次こそは・・・)と思っていたのである。
場所は高輪 ちょっと交通の便は悪いし、周りはお寺の多い街並みの中にひっそりと目立たずにあるこのお店である。
同行はFさんといつもの着物関係 お茶関係のワタシを入れて5人のおいしい物好き仲間だった。
着物の会随一の天然とよばれる先輩 70歳でもはんなりとした美しい方
室内はあまり飾り気はないがすっきりとして清潔な感じ。
ランチはコース一種類のみ どんなのが出てくるのかな~~?と楽しみにしていたが まあここは予想を裏切る味 (って言っても良い方にですよ。) 料理が出てくる→おいしそうと思う→食べてみる→予想以上においしかったんだな これが・・・!
お通しは風呂吹きの柿 柿を微かに焦げ目がつくくらいあげてから風呂吹きにして柚子味噌をかけたもの
お吸物 出汁は バチコ? 京料理で使われるらしい干物みたいな魚が一片沈んでいる。全然生臭みがなくすっきりしたお吸物。
お造りはマグロと鯛 鯛の甘味のあったこと
鯛とかぶらと京菜の炊き合わせ これがまたおいしかったんだな~
これは昔南座で出された料理なんだって。こんな炊き合わせを食べながら芝居を見る。上手な役者だと食べるのを忘れて芝居を見るけどヘタクソな役者の時は料理を食べだすから ちゅーちゅー骨をすする音が響くんだそうな ご店主がそんな話をしてくれつつも「みなさん 綺麗に召し上がってくれはって」とも言われた。おいしさに骨まですすったワタシたちであった。
カブラ寿司 ロール状の酢メシの上に酢で〆たスズキの薄切りが置かれカツラ剥きにしたかぶらで巻いてある。
この塩加減 酢の加減の絶妙さ まさに良い塩梅っていうのだろうか?
鮮やかな黄色の皿に綺麗に色づいた柿の葉を敷いてあるのも心憎い。
これをペロリと食べて 「御代わり欲しい!」とつぶやいたのはFさん。ワタシもお弁当箱一杯に詰めてお土産に持って帰りたかったほど。
エビ芋 ムカゴ クワイの素揚げ ほっくりねっとりのエビ芋のおいしさ クワイのほろ苦さ これも塩加減が絶妙
食事の最後は鯛茶漬け さっき鯛とカブラの炊き合わせの時に (この出汁をご飯にかけたらおいしいだろうな~)と思っていたんだけどそれがかなった。お米もピンと炊いた新米。
かなりお腹いっぱいだったが全部残さず食べてしまった(おいしくて残せなかった)
デザートの水菓子は柿のスライス ほのかに香づけしてあるのはコアントローだと思う。
珍しいのは最後にコーヒーが出たこと。このコーヒーも美味しかった。
コース料理で一つ一つが全部満足なのって中々ないけどね。ホント美味しかった。それに京料理でありがちな ほんのポッチリ食べた気がしないって量じゃなく結構がっつり系。 とはいえ、野菜中心でヘルシーだし油で揚げてあってもなぜか出来がさっぱりしているので胸やけの予感がしない料理。
「あ~~ 美味しかった美味しかった」 と口々に言い合ってこの店をあとにしたのであった。
* * *
そして 「ちょっと歩いてお腹こなししましょう」と白金まで
次に入ったのは
八芳園である。
ここでお茶しようってことにして
えんじゅという店に入った。ランチタイムが終わってお茶の時間である。
ここのお茶セットが お抹茶に ウチ菓子とあんみつのようなのが一種類ずつついて1000円。
あれだけ食べてまだ食べるのかよ!?とお思いの方もいらっしゃるでしょうが こういうものは別腹である。
それにやっぱりさっきの日本料理って消化がよくて ちゃんと胃袋には隙間が生じていたのである。
うち菓子三種 その他栗みつまめ ゆずの蜜 白玉の三種から好きなものを選べる。京都から菓子職人さんを引き抜いて作っているというスイーツはなかなかのお味。 これにサービス料と席料がくっついてくるかなと思ったらそれはなかった。
白金で この雰囲気で この値段ってのはお得感あり。
何かの際は使えるリスト入り。
いわゆるB級グルメ そんなに高級材料じゃないものを力技でおいしくしたものも食べて楽しいけど 今日のランチみたいに良い材料を繊細に料理されたものってのも当たり前だけどやっぱりつくづくおいしいな~
あ~ 幸せ!と味の記憶を反芻しながら家路をたどりつつ たまには凝ったものを作ろうと思ったのであります。